育児ノイローゼで離婚する?あなたが後悔する前にやるべきこととは?
子育てに悩みやイライラはつきものですが、妻の育児ノイローゼが離婚原因になる場合があるということをご存知でしょうか。 育児ノイローゼの悪化により、夫婦仲が破綻してしまい離婚に発展するケースが多々あるのです。そこでこの記事では、妻の育児ノイローゼで離婚の危機を感じた時の解消法を考えていきたいと思います。

育児ノイローゼで離婚のことばかり考えてしまうのは解消できるかも?

育児ノイローゼで離婚を考える夫婦が多いことを知っていましたか?
今回はそんな育児ノイローゼと離婚について解説していきます。
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育児ノイローゼってイライラするだけだと思ってませんか?

育児ノイローゼの原因と症状
- 悲観的な考えになりがち
- 自分だけ頑張っている気になる
- 子供がかわいいと思えない
- 拒食もしくは過食になる
- 何に対してもやる気が出ない
- 家にこもりっきりになる
- 突然涙が出てくる
育児ノイローゼと産後うつの違いとは?
妻が育児ノイローゼで離婚したい!となってしまう原因

産後2年未満で離婚したいと思った時、その原因は育児ノイローゼによるものかもしれません。
育児ノイローゼになってしまう原因(1) 夫が育児も家事も協力してくれない
育児ノイローゼになってしまう原因(2) 頼る人がいない
近年は核家族化が進み両親と一緒に暮らす人が少なくなっており、近くに子育ての手助けをしてくれる人がいないことも原因の一つです。
実家で家族と一緒に住んでいたり、里帰り出産をしていれば、家事はお願いして自分は子育てに専念することが出来ます。
そうでない限り、産後直後から夫の仕事が終わる時間まで全て一人でこなさなければいけません。
出産前に比べてやることが一気に増えることで育児ノイローゼに陥ってしまいます。
育児ノイローゼになってしまう原因(3) 24時間気の休む時間がない
育児ノイローゼになってしまう原因(4) 育児がうまくいかなくて自分を責めてしまう
自分の育児ノイローゼが原因で離婚できるのか?
育児ノイローゼで離婚はできる?|協議離婚・調停離婚は可能
自分の育児ノイローゼが原因で離婚するにはまずは夫婦で話し合い(協議)をしてお互いが離婚に合意する必要があります。
もし夫婦の離婚協議がまとまらなければ裁判所に離婚調停を申し立てることになります。
協議離婚・調停離婚では、夫婦双方が離婚に合意さえすればどんな理由であれ離婚はできます。相手が「わかった」と言えば育児ノイローゼで離婚が可能ということです。
調停離婚でも折り合いがつかなかった場合には離婚裁判を起こして離婚することになります。
そして離婚裁判を訴えるには民法上に定められた法定離婚事由が必要となります。つまり、きちんとした理由無しには離婚裁判は起こすことはできないのです。
離婚裁判には”法定離婚事由”が必要
法定離婚事由は民法第770条に定められており
民法第770条
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
1.配偶者に不貞な行為があったとき。
2. 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
3. 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
4. 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
5. その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
となっています。
育児ノイローゼは離婚理由には含まれていないので、自分の産後うつが原因で離婚裁判を訴える場合、5. その他婚姻を継続し難い重大な事由に該当するか?がポイントとなります。
育児ノイローゼは「その他婚姻を継続し難い重大な事由」にあたる?
自分の育児ノイローゼが法定離婚事由のその他婚姻を継続し難い重大な事由にあたるのかの判断のポイントは、育児ノイローゼが原因で夫婦関係が修復不可能なほど破綻しているか?ということになります。
例えば
- 育児ノイローゼが原因で夫婦喧嘩が絶えない
- 長期間の別居状態である、
というような状況では離婚が認められる可能性があります。
このように、育児ノイローゼを理由に離婚するのは通常よりハードルが高いと言えるでしょう。
まずは離婚問題に強い弁護士に相談して法的なアドバイスをもらうことをおすすめします。
育児ノイローゼで離婚する場合、親権を獲得するのは難しいのか?
自分が育児ノイローゼになり、離婚をすることが決まった。そんなとき一番の懸念点は子供の親権者はどちらになるのか?という問題です。
離婚をする際は親権者をどちらかに決めなければなりません。これは「後から決めればいいや」ということはなく必ず決めなければならないのです。
親権者を決めるにはまずは夫婦で話し合うこと(協議)からです。どちらが親権者にとってふさわしいのか?じっくり考え答えを出す必要があります。
育児ノイローゼで離婚するケースでは、父親が母親に親権を渡すことを拒否することが考えられます。「育児が原因でノイローゼになったのだから子育てなんか任せておけない」というように考える男性は多いのではないでしょうか?
そんな風に話し合いがまとまらず親権争いに決着がつかなければ、家庭裁判所に調停を申し立てることになります。第三者を交えての話し合いの続きです。
調停委員と呼ばれる人たちが夫婦の様々な要素を考慮し、「子供の幸せ」という点からどちらが親権者にふさわしいのかを考え、夫婦の意見を擦り合わせていきます。
調停でも親権者が決まらず、親権争いが泥沼化した場合には最終的に家庭裁判所が親権者を”決定”します。これが家庭裁判所の審判です。
一般的に親権者になるのは圧倒的に母親の方が多いです。その割合は90%以上を占めています。
しかし育児ノイローゼで離婚をする場合は親権争いにおいて必ずしも母親が有利とは限らないのです。
医師の診断でノイローゼとされると「子供を育てていく能力がない」と家庭裁判所から判断される場合が多いからです。もしも医師からノイローゼ(育児ノイローゼ)と診断されてしまうと母親の親権争いは通常よりも難しくなります。
確実に親権を取りたいのなら感情に任せて行動するのではなく、離婚問題に強い弁護士に相談することを強くおすすめします。
育児ノイローゼ解消法|自己嫌悪から脱出するために

育児ノイローゼは放っておくと、うつ病や育児をしなければならないという強迫性障害を発症してしまう可能性があります。
育児ノイローゼ解消法(1) 誰かと話す・悩みを聞いてもらう
育児ノイローゼ解消法(2) 実家に一度帰る
育児ノイローゼ解消法(3) 夫にも育児ノイローゼや産後うつなどに理解を持ってもらう
育児ノイローゼ解消法(4) 完璧な育児なんてないことを知る
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育児ノイローゼで離婚する?あなたが後悔する前にやるべきこととは?のまとめ

例えば「妻は精神的に強いし、子供好きだし大丈夫」と思っていても、そういう人に限っていつの間にかノイローゼ気味になってしまう確率はとても高いのです。
育児ノイローゼは子育てをしている人なら誰にでもなり得るため、それが原因で離婚話へ発展してしまうケースもあります。
離婚を回避するためにも、妻の育児ノイローゼへの理解と子育ての協力は必要不可欠です。夫婦二人三脚で克服できたらいいですね。
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