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離婚調停の流れ(一回目)と当日の様子を徹底解説!

離婚調停の流れは経験した方にしか分からないでしょう。しかし、実際に離婚を考えていたりこれから離婚調停に臨む方にとっては大きな関心事ですよね。離婚調停というと、大きな法廷で行われて、当事者同士が言い合いをして、それを裁判官が見下ろしている…というイメージがある方もいるかもしれませんが、実際の離婚調停はまったく違うんです!離婚調停の流れについて、いくつもの離婚調停に臨まれてきた上田貴之弁護士に解説していただきました。

離婚調停はどのような場所で行われるのでしょうか?

調停についても、法廷で行われるイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、調停は、通常、法廷では行われません。

離婚調停は、裁判所内の調停室という、法廷とは違う部屋で行われます。

調停室は、机と椅子が置いてあり、会議室のようになっています。法廷と異なり、裁判所側の人物が、一段高いところにいたりしないのも特徴の一つでしょう。

調停室の様子

離婚調停で当事者同士が同席することはありますか?

同席するのは最初のほんの少しのことが多く、 そのあとは、一方が調停室を退出し、残った片方と調停委員という裁判所の補助者だけになります。

調停は、通常、一回当たり2時間ほどで行われることが多いですが、その間二人がずっと同席しているわけではありません。先ほどお話ししたように、最初の少しの間、当事者双方が同席したまま調停委員と話をすると、調停委員が、片方ずつ話を聞くために、片方に退出を指示します。その後、だいたい2、30分ほど調停委員が調停室に残った片方と話をした後、相手からも話を聞くために、調停室にいる当事者に退室を指示します。この指示に従って当事者が調停室から出ると、調停委員が、相手を呼びに行き、今度は相手から話を聞きます。

その後も、このような交代を繰り返しながら、調停委員がどんどん、お互いの言い分や情報を握っていきます

なお、最初は、調停を申し立てた側から話を聞かれることが多いです。

調停委員と片方が調停室で話している間、相手方は、「待合室」という別室で待たされます。
裁判所によって異なりますが、待合室には、ソファがいくつも並んでいることが多いです。

また、多くの裁判所では、申立人の待合室と相手方の待合室を分けています。当事者同士が顔を合わせると、その場で喧嘩が始まったり、場合によっては暴力沙汰になる恐れもあるからです。

離婚調停委員はどんな人ですか?

調停委員は経験のある弁護士が、非常勤でやっていることもあります。また、一般人の方もいます。原則として、40代以上70歳未満でないとなることはできず、60代の方が多いです。

また、調停委員は、一つの事件を2人のペアで担当しており、男女のペアが多いです。

離婚調停では、申立人または相手方がそれぞれ調停委員と3人で話すことが多いため、離婚調停の中心となる人物の一人といえます。

離婚調停において裁判官は何をするのですか?

裁判官は、調停について、普段の調停期日の事実上の進行を調停委員に任せながら、事件の進行方法や結論につき、最終決定をしています。

確かに、裁判官は、同じ時間帯にいくつも家事調停を掛け持ちしているため、調停の場にいる時間は少なのですが、その日の調停を始める前や調停中の要所要所で、裁判官と調停委員が、「評議」という話合いをし、その内容をもとに、どう進行させるか、次回期日をどうするか、もう少し話を聞いてから次回にするかなどにつき、裁判官が決める仕組みとなっています。

なぜ離婚調停で当事者間を同席させないようにするのでしょうか?

本人同士で話し合うと、話し合いがまとまらない可能性が高い上、喧嘩になってしまうおそれもあるからだと思います。

調停を起こす前でも、弁護士に依頼して任意の話し合いをすれば、いわば弁護士がクッションのようになり、話し合いがまとまりやすくなります。本人同士だと、どうしても感情的にぶつかり合いがちですが、弁護士が間に入ることで、論理的な話し合い、和解がしやすくなるのです。

それでも、やはり弁護士は片方の当事者に頼まれた側なので、相手方からは信用されにくいです。そこで、調停委員という中立的な第三者を挟ませます。

そうすると、「第三者もこう言っているのだから…」といった具合で、より話合いがまとまりやすくなります。

しかも、調停では、調停員が情報をグリップしており、相手の言い分をどこまで伝えるかを、調停委員がコントロールできます。つまり、伝えてしまうと相手に反発されそうな情報、合意させるのに邪魔な情報や言い分を、調停委員が伝えないことだってできるのです。

離婚調停では、このようにして、調停委員を挟むことで、調停を成立しやすくしています。

待合室ではどのように過ごすのでしょうか?

待合室では、2、30分と長く待たされることもありますが、この間は、本人と弁護士が話をしていることが多いです。
待合室には他にも離婚調停をしている本人と弁護士のペアが何組もいるため、事件のことを話すと、周りの方に聞こえてしまうのですが、やはり調停中は気になるのか、調停委員に言われたことや相手の言い分に対する反論や質問等について、話をされる依頼者の方も多いです。

また、調停室には、原則として弁護士以外一緒に入室することはできないのですが、裁判所に誰を連れてくるかは自由であるため、弁護士に依頼せずに調停に臨んでいる方の中には、裁判所に、ご親族やカウンセラーについてきてもらい、待合室で待たされている間、これらの方と話をしている方もいます。実際、このような対応を、仕事の一内容にされている離婚カウンセラーの方もいるようです。

次回の離婚調停の期日はどのように決まるのでしょうか?

その日の最後に、当事者二人が同席して次回期日を決めることもあれば、当事者が同席させられないまま、調停委員が、当事者双方の都合を交代で聞いて決められることもあります。

ちなみに、このとき、調停委員が裁判所書記官等に次回候補日の調停室の空きを聞くのですが、その際は、調停室に備え付けてある電話を使うのが通常です。

事案によりますが、たとえばDV事案などっでは、できるだけ二人が会わないように、申立人と相手方の、次回の集合時間をずらしたりすることもあります

他の調停ではどのような手続きを採っているのでしょうか?

遺産分割調停など、他の調停も最初は同席した後、片方ずつ話を聞くというように同様の手続きで進んでいきます。

ただし、離婚や相続についてのトラブルはは家事事件、単純なお金のトラブルは民事事件になります。家事調停では本人の意思がより尊重されるため、原則として本人の出席を求められるのに対し、民事調停は弁護士だけ出席することも多く、本人が行かないまま終わることもあります

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