円満離婚する方法20!うまく離婚するには?やってはいけないこととは?
夫婦が円満離婚するための様々な方法についてご説明します。結婚するときと同じように、離婚するときも何もトラブルを起こすことなくスムーズに離婚したいですよね。円満離婚するにはどうすればいいのでしょうか。

「離婚をしたいけれど、ことを荒立てたくない」
「できれば離婚後も元配偶者とは仲良くやっていきたい」
と考えている方は、一度弁護士に相談されることをおすすめします。
弁護士に相談することで、下記のようなメリットを得られる可能性があります。
・円満に離婚できるよう、離婚の切り出し方や話の進め方について的確にアドバイスをくれる。
・あなたに代わって配偶者と交渉してくれる。
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この記事は、東横こすぎ法律事務所 弁護士 北川 貴啓先生監修です。
円満離婚をするためには?|円満離婚の方法20

では、どのようにして円満離婚を行うのか、数々の方法をご説明します。
離婚には夫婦間でさまざまな取り決めや手続きをする必要があります。今回は円満離婚を実現するための20の方法を、
- 離婚準備
- お金
- 子供
- 離婚後
の取り決めの4つに分類して紹介します。二人の今後の為にも円満離婚のするにはどうしたらいいのかを学びましょう。
円満離婚を実現する方法:離婚前準備について
ここでは離婚交渉が始まった段階で、円満離婚に導くための準備について紹介します。
円満離婚の方法(1) 協議離婚を目指す
離婚には協議離婚と調停離婚、裁判離婚といった方法があります。
どの方法でも離婚はできますが、調停離婚や裁判離婚は手間や費用がかかってしまうので、余計な手間や費用がかからない協議離婚を目指して準備を進めていきましょう。
円満離婚の方法(2) 離婚についての知識を持っておく
離婚は思い立ったら即離婚できるわけではありません。
どんな離婚でも法律の知識が必要になってくるので、必要に応じて知識を学びましょう。もしも忙しい、または全く分からない人は、専門家に相談することで手続き等を任せることができます。
弁護士への相談を検討されている方は、下記より一度お気軽にご相談ください。
円満離婚の方法(3) 離婚にはエネルギーがいることを心得ておく
結婚するときは幸せな気分ですが、離婚は結婚に比べ数倍以上のエネルギーが必要だといわれています。上手く事が運ばないこともあるので、一気に離婚話を進めようとすると摩擦が大きくなり、言い争いなどのトラブルに繋がりやすくなるでしょう。
早期に離婚することよりも円満に離婚することを優先したい場合は、話し合いがなかなか進まなくても焦らず、的確に対応することが重要です。
円満離婚の方法(4) 時間がかかることを理解しておく
先ほど説明した通り、一気に離婚話を進めると疲れてしまうので、1ヶ月などと短期間で離婚を決めようとするのはお勧めできません。
半年や数年かけて離婚する上で問題がなくなるまで、ゆっくりと準備を進めていくことで円満離婚することができるでしょう。
円満離婚の方法(5) 離婚することをお互いの両親に報告する
円満に離婚するには、お互いの両親に報告することを忘れてはいけません。
別れるということで話しづらいかもしれませんが、一度は親族になった身なので、円満に終わるためにも挨拶をしておいた方が良いでしょう。
ですが、お互いの両親に離婚を報告することで問題が大きくなる可能性がある場合は、無理に挨拶する必要性はありません。
円満離婚の方法(6) 別居するかどうか決める
夫婦が一緒に暮らしていることで話し合いが進展しないこともあります。もしも別居することで話し合いが上手くいくのであれば、別居を検討するのも一つの手段です。
ですが、親権の問題やコミュニケーションが取りにくくなるなどのデメリットが発生する可能性も考えられるので、相手との話し合いにおいて別居をした方がメリットが大きいのか、別居をしない方がメリットが大きいのか、よく検討してから行動に移すようにしましょう。
円満離婚を実現する方法:お金について
離婚において最大の争点になるのがお金です。慰謝料はもちろん、養育費や財産分与など今後生活していく上で重要な問題となります。
この部分を曖昧にすることで、後々さらなる大きな問題の火種になる危険性があります。しっかりと2人で話し合うことで、お互い納得のいく方法を探しましょう。
円満離婚の方法(7) 養育費や慰謝料や財産分与をどうするか、徹底的に話し合う
円満離婚する上での最大の壁といえるのが、金銭面の問題です。
慰謝料がいくらになるのかをお互いが納得するまで徹底的に話し合う必要性があります。子供がいる場合は養育費についての話し合いも行うなど、後々のトラブルに発展しないように決めましょう。
円満離婚の方法(8) 財産は全て出す
離婚する上で欠かせないのが、財産分与の問題です。基本的に全ての財産を出すことになりますが、隠し財産があったときに後々訴えを起こされる可能性があります。
円満離婚するためにも財産を隠すことなく全て出しましょう。
円満離婚の方法(9) 家の家具をどうするのかを決める
離婚する際には、夫婦共同で使っていた家の家具の扱いも決めなければなりません(財産分与)。
夫婦のどちらが大事な思い出が詰まった家具を引き取るのか、全て売却し、そのお金を折半するのかなどを決めておきましょう。
円満離婚の方法(10) 次の仕事を決めておく、資格を取る
ほとんどの場合、夫には収入源があるので生活に困ることはないでしょうが、仕事をしていない専業主婦は収入源を失います。離婚した後のことを考え、専業主婦の方は資格を取ったり仕事を見つけておくなど、いつでも自立できるようにしておきましょう。
円満離婚の方法(11) ある程度貯金しておく
離婚する上で重要なのは、今後の生活のためにどれだけ貯金できるかどうかです。もちろん離婚した後は1人で生活していかなければならないので、貯金できるうちにできるだけ貯金しておくと離婚後の生活がしやすくなるでしょう。
どの程度貯金した方が良いかについては、離婚後にかかる費用を想定し、算出すると良いでしょう。離婚後の費用想定が難しい場合は、弁護士に相談をし、あなたの場合、離婚後にどの程度の費用がかかりそうなのかを教えてもらうのがおすすめです。
離婚後の生活設計や財産分与等のお金周りについても、アドバイスをもらえたり、相手と交渉してくれる可能性があります。
一度お気軽にご相談ください。
円満離婚を実現する方法:子供について
もし子連れで離婚する場合は、夫婦間だけの問題ではありません。夫婦と同様、もしくはそれ以上に子供には大きな負担と傷を残す危険性があります。
当事者間の気持ちや意見だけでなく、お子様の気持ちにも十分配慮しましょう。
円満離婚の方法(12) 子供の親権・面会交流権について決める
子供の親権や面会について、のちのち言い争いが発生することがあります。
そのような言い争いを回避するためにも、早い段階から、子供の親権をどちらが取るのかを決めておきましょう。
また養育費のこともあるので、高校まで進ませるのか、大学は私学でもいいのか等も決めましょう。
円満離婚の方法(13) 子供を傷つけないようにする
離婚は夫婦だけの問題ではなく、子供にとっても大きな出来事です。たとえ円満離婚にできたとしても、両親が別れることによって、子供は心に傷を負う可能性があります。
少しでも傷を癒すために、離婚の伝え方やケアをしっかりと行いましょう。
子供にどう離婚を伝えれば良いのか悩んでいる方は、下記の記事をご覧ください。実際に子供に離婚の話をした経験者の話を交え、後悔しない伝え方を紹介しています。
>>【関連記事】離婚の子供への伝え方3選と気をつけるべきことを解説
離婚後も円満な関係を続けるには?
離婚の話がうまく進み、無事成立したとしても油断は禁物です。円満離婚を実現させるには、離婚時だけでなく、離婚後の手続きや2人の関係性も重要になります。
ここからは、離婚後も円満な関係でいられるために必要なことを紹介していきます。
円満離婚の方法(14) 決められたことについては公正証書にしておく
離婚の話し合いの中で決まったことは、必ず公正証書に残しておきましょう。
というのも、話し合いで決まったことを公正証書にしっかり残しておくことで、後々「言った」「言っていない」というトラブルが発生することを防ぐことができるからです。
万が一、離婚後に養育費の未払いが起きたとしても、公正証書に養育費についての取り決めを残しておけば、強制執行がかけられる可能性もあります。
公正証書を作成するなら、専門家に依頼して作成してもらいましょう。
公正証書についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
>>【関連記事】公正証書離婚とは?|離婚時の公正証書の役割と離婚協議書との違い
円満離婚の方法(15) 2人で離婚の手続きをする
離婚は夫婦の問題です。それなのにどちらか一方に手続き等を任せっきりにしてしまうと、「離婚は2人のことなのに、なんで自分がやらなくてはならないんだ!」などとトラブルになることが予想できます。
相手に任せっきりにするのではなく、二人で手続きを行うようにましょう。
お互いに忙しく、協力して手続きを行うのが難しい場合は、弁護士への依頼を検討するのがおすすめです。
円満離婚の方法(16) 引っ越す場合はお互いの住所や連絡先を知っておく
いくら離婚するとはいえ、離婚後に連絡を取らなくていけないような場合もあるでしょう。
もしも別の場所に引っ越すことになったら、お互いの住所や連絡先を知っておくと、離婚した後に連絡が楽に取りやすくなります。
円満離婚の方法(17) 再婚したときのことを考えておく
円満離婚をするには、もしも離婚後にどちらかが再婚した場合、養育費等の支払いをどうしていくのかや、再婚後の面会交流権や子供の名字をどうするかについて、考えておく必要性もあります。
どちらかが再婚した場合を想定して決めておくべき項目が分からない場合は、弁護士等の専門家にアドバイスをもらいましょう。
円満離婚の方法(18) 離婚した後の会う頻度や決まりを考える
離婚ができた後、相手に連絡するのが気まずいときやどちらかがやり直したいと思っていることもあるでしょう。そういうときにだらだらと関係を続けると離婚した意味がないので、こういう時に連絡するといった決まりを作ることが大切です。
円満離婚の方法(19) 誰にまで離婚したことを報告するか決める
円満離婚するには、自分たちが離婚したという報告をどこまでの範囲にするかを決める必要性もあります。
自分が知らないうちに、配偶者や友人達にあちこちに報告されたら嫌ですよね?そうならないためにも、誰にまで報告するのかを決め、相手や、離婚を報告した友人と共有しておきましょう。
円満離婚の方法(20) 相手の愚痴は言わない
離婚に至った原因が相手にあったとしても、気づいていないだけで自分にも離婚原因があったかもしれません。お互い気持ち良く円満離婚するためにも、最後までお互いの愚痴や悪口は言わないようにしましょう。
円満離婚のための話し合いがなかなか進まない場合は?

円満離婚をするには、ある程度長い時間がかかることを覚悟しておいた方が良いと前述しましたが、夫婦だけの話し合いでは平行線で、なかなか離婚までたどり着かない場合は、どうすれば良いのでしょうか?
調停や裁判へ移行する
離婚について話し合う場合、下記のような流れで話し合いの場が移っていきます。
まずは夫婦間のみで話し合う「協議」を行い、それでも話がつかなかった場合は家庭裁判所の調停委員を交えた「調停」へ、調停でも話がまとまらなければ「裁判」へ移行していきます。
そのため、協議でなかなか決着がつかない場合は、まずは調停を申し立て、調停委員に仲介してもらいながら話し合いを進めると良いでしょう。
それでも解決しない場合は、裁判へ移行していきましょう。
弁護士に相談する
離婚の話し合いが進まない場合は、調停、裁判へ移行する方法もありますが、これではなかなか早期の離婚成立が難しい可能性があります。
もし早期に離婚を成立させたく、且つ円満に離婚したいのならば、弁護士に相談するのが最も良いかもしれません。
弁護士に相談することで、下記のようなメリットを得られる可能性があるからです。
- 話し合いが進まない原因を突き止めて、円滑に話し合いが進むようにサポートしてくれる。
- 相手がなかなか納得してくれない条件がある場合、法的知識を用いて交渉を行ってくれる。
- 円満離婚を実現するために、あなたが妥協すると良い部分についても教えてくれる。
夫婦だけの話し合いでは、知らずしらずのうちにあなたが損をする条件で合意してしまったり、決めるべき条件が漏れていて、のちのちトラブルが発生してしまうリスクがあります。
そのようなリスクを回避するためにも、ぜひ一度弁護士へご相談ください。
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円満離婚する方法20!|理想通りの離婚をするためにのまとめ

円満離婚する為には、お互いにやれることは協力してやっておくことが大切だといえるでしょう。
離婚は夫婦の問題でもありますし、子供がいる場合は子供のケアも忘れてはいけません。子供にとっても大好きな両親が別れるのは心に傷を負う原因になり得ます。
親権や養育費など様々なところで言い争うこともあるでしょうが、子供の将来のため、何より自分たちのこれからのことを考えて専門家に相談するなどして円満に話が進められるように努力する必要がありますね。
円満離婚したい人はこちらの記事も参考にしてください!
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