夫婦関係の破綻とは?夫婦関係の破綻が認められる9パターン

夫婦関係が破綻しているとは、一体どういう状態をいうのでしょうか。離婚をする際に重要なポイントとなる夫婦関係の破綻について、詳しく知っておきましょう。別居期間夫婦関係の破綻に含まれるか、夫婦関係や婚姻関係が破綻していると認められるのは、どのような場合なのでしょうか。 

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目次

離婚が認められるための「夫婦関係の破綻」とは?

離婚の原因として、よく「夫婦関係の破綻」と聞きますが、どんな状態のことを意味するのでしょうか。
 
夫婦関係や婚姻関係が破綻し、別居期間が続いていると、当然離婚にもつながります。
 
今回は夫婦関係が破綻している状態について別居や離婚に繋がる例を詳しく解説していきます。
 
夫婦関係の破綻を理由に離婚を考えている人はぜひ参考にしてください。

離婚が認められる場合とは?|夫婦関係の破綻は必須?

離婚が認められるためには、夫婦関係や婚姻関係の破綻は必要なのでしょうか?

夫婦関係の破綻がなくても協議離婚は可能

離婚をするのなら、夫婦関係の破綻がなくても協議離婚をすることは可能です。

日本では、離婚届の提出によりいつでも離婚することが認められているので、夫婦関係の破綻が証明できていなくても、離婚することはできるのです。

離婚の合意がない場合、離婚のためには離婚原因が必要

離婚の際、夫婦の合意がない場合は、民法770条1項各号の離婚の原因が必要になります。

夫婦どちらかが「離婚をしたい」と主張しても相手が合意しない限り、離婚原因がなければ離婚することはできません

夫婦関係の破綻は離婚原因の一つ

夫婦関係の破綻や婚姻関係の破綻は、離婚原因の一つとして認められています。

民法770条1項5号、770条2項において、その旨が規定されています。

つまり、夫婦関係が破綻しているのなら離婚をすることは可能といえるのです。 

夫婦関係が破綻していると判断される例

夫婦関係が破綻していると判断されるのは、一体どんな場合なのでしょうか。例を見て確認していきましょう。 

夫婦関係が破綻しているとされる例(1) 性の不一致

夫婦関係において、性生活はとても重要です。

夫婦の性の不一致は、夫婦関係が破綻していると十分認められます。

性への認識や理解などがお互いに納得できていなければ、性の不一致として認められ、夫婦関係は破綻していると認識されるでしょう。

性の不一致の期間が長ければ長いほど、離婚理由として成立しやすくなるといえます。

夫婦関係が破綻しているとされる例(2) 長期間の別居

長期間夫婦が別居をしている場合も、夫婦関係が破綻していると判断されます。

また、一時的な別居では夫婦関係の破綻として認められにくいです。

あくまでも長期間の別居が、夫婦関係や婚姻関係が破綻していると認められるということになります。

単身赴任などでやむを得ない別居である場合は、夫婦関係の破綻にはならないので注意しましょう。

また、家出と別居は異なります。

家出は夫婦の協力義務違反とされてしまう可能性がありますので、別居の際には夫婦でしっかりと協議を行いましょう。

夫婦関係が破綻しているとされる例(3) 暴力やモラハラがある

夫婦関係において暴力やモラハラがある場合も、夫婦関係が破綻しているとされます。

妻や夫への暴力や暴言は、DVであり、離婚原因になります

また、近年ではモラハラで離婚をする夫婦も多く、モラハラがある夫婦関係も破綻していると評価され得ます。

夫婦関係が破綻しているとされる例(4) 性格の不一致

夫婦の性格の不一致も、夫婦関係が破綻していると認められる例です。

ただし、性格の不一致は夫婦関係の破綻理由としては弱くあくまでも限定的にしか認められていません

夫婦関係が破綻しているとされる例(5) 過度の宗教活動

結婚してから、相手がある宗教活動をしていた…ということが判明することも少なくありません。

結婚相手の過度の宗教活動も、夫婦関係が破綻していると認められています。

ただし、信教の自由が認められている日本では、適度な宗教活動では夫婦関係の破綻は認められません

夫婦関係が破綻しているとされる例(6) 浪費・ギャンブル

夫や妻の浪費やギャンブルも離婚に繋がる夫婦関係の破綻の例となっています。

生活費がなくなるまで浪費をしたり、借金をするまでギャンブルにのめり込むなど、そういった金銭感覚のズレも夫婦関係の破綻の例です。

借金が増え取返しのつかないことになる前に、対処するべきです。

夫婦関係が破綻しているとされる例(7) 家事・育児に協力しない

離婚をしたい夫婦には、相手が家事・育児に協力しないという不満が溜まっているケースも多くあります。

夫婦関係が破綻しているとされる場合には、こういった家事・育児への不協力も例として挙げられるでしょう。

夫婦関係が破綻しているとされる例(8) 親族との関係がうまくいかない

結婚をすると双方の親族との付き合いが始まりますよね。

そんな親族との付き合いや関係がうまくいかないことが、夫婦関係の破綻となってしまうこともあるようです。

特に相手方の親族との関わりは非常に難しく、関係がうまくいかず、夫婦が破綻してしまうことも少なくないのです。

夫婦関係が破綻しているとされる例(9) 長期間の服役

結婚相手が長期間服役中である場合も、夫婦関係が破綻しているといえます。
 
服役中には十分に会うこともできず、交流を持つことさえ難しいことも多々あります。
 
そのため、自然と夫婦として支え合うことが難しくなり、離婚の原因となってしまうのは仕方ないことかもしれません。
 
長期間の服役は夫婦関係の破綻に繋がります

他方で、短期間の逮捕や服役では夫婦関係の破綻が認められる可能性は高くはないでしょう。

夫婦関係の破綻を理由に離婚する場合の注意点

夫婦関係の破綻を理由に離婚をするのなら、どんなことに注意するべきなのでしょうか。詳しく見てみましょう。

相手に離婚意思がなければ調停や裁判が必要になる

夫婦関係の破綻を理由に離婚する場合、相手に離婚の意思がなければ、調停や裁判は必要です。
 
ただし、調停や裁判には時間や労力、費用がかかるので覚悟は必要でしょう。
 
また、裁判の前には必ず調停が必要です(調停前置主義)。

夫婦関係の破綻があれば常に離婚できるわけではない

夫婦関係の破綻があるからといって、常に離婚できるというわけではありません
 
民法770条2項により、裁判所が「婚姻の継続を相当」と認めた場合には、離婚請求が認められません(裁量棄却)。
  1. 裁判所は、前項第一号から第四号までに掲げる事由がある場合であっても、一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるときは、離婚の請求を棄却することができる。民法第770条2項

夫婦関係の破綻を理由に離婚する場合には弁護士に相談を!

夫婦関係の破綻を理由に離婚をするのなら、専門家である弁護士に相談するのがおすすめです。
 
夫婦関係の破綻については法的な部分が多く、素人では判断しにくい部分があるので、弁護士に相談しながら離婚を進めるのが良いでしょう。

夫婦関係の破綻とは?夫婦関係の破綻が認められる9パターンのまとめ

夫婦関係や婚姻関係が破綻している状態は、様々な場合があり、その例は記事内で説明したようなケースが多いです。
 
離婚を考えている人は、夫婦関係の破綻に当てはまるかどうか確認し、離婚原因になるかどうか、調べてみましょう。
 
分からないことは弁護士に相談しながら離婚を進めると、自分有利に離婚できる可能性が高くなります。
 
夫婦関係の破綻によって離婚を考えているのなら、まずは一度相談してみましょう。

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この記事の作成者

カケコム編集部