離婚を有利に進める方法とは?〜離婚をすると決めたら考えよう〜
離婚を有利に進めるための方法を知ってますか?離婚はお互いが原因で喧嘩両成敗といった形のものもありますが、どう考えても片方が原因のケースも多々あります。その場合、一秒でも早く離婚をしたいため早急に離婚届を作成して終わらせたいと思ってしまうものですが、少しでも有利にしたいのなら頭を働かせる必要があるのです。そこで、今回は離婚を有利に進める方法についてお伝えします。

離婚を有利に進めるにはまず準備を整えよう!突発的な離婚は不利かも?

離婚をしたいと思ってしまった場合すぐにでも別れたいという気持ちが働くようになります。
そのため離婚を有利に進めるという考えが思い浮かばなくなってしまうので、後々後悔するケースがたくさんあるのです。
そうならないようにするためには、離婚を思いついたらまず準備をするようにしてください。
何となく有利にしたいと思っていたとしても下準備無しではそれはかないません。
そのため、突発的な離婚となってしまった場合は有利に持っていける確率は低いのです。
離婚を有利に進めるために①〜不倫(浮気)かな?と思ったらまずは証拠収集〜

それでは離婚を有利にする方法についてお伝えしていきます。
まずは不倫(浮気)を疑っているケースから行きましょう。
写真は重要な証拠
離婚原因として常に上位に食い込んでいる浮気や不倫ですが、この浮気や不倫をしているということが分かったとしても離婚が有利に進まないこともあります。
それは、その離婚の確固たる証拠が見つからなかったケースです。相手がよっぽどうまく隠しながらことに及んでいると解っていたとしてもどうにもならなくなってしまいます。
そのため、離婚現場とわかるような写真は重要な証拠として扱えるのです。
例えば、二人が密会しているというだけではなく、ラブホテルに入っていくところを撮影できればこれは非常に強力な証拠となり離婚も有利に運べます。
携帯電話は証拠だらけ〜見るときに注意すべき点
携帯電話は今ではほとんどの人が持っているものなので、この携帯電話をいじることは何も不思議なことではなく、それだけでは不信に思うことはありません。
しかし、浮気をしている人はこの携帯電話に証拠を残している確率が高いのです。
しかし証拠だらけだったとしても見るときに注意すべき点というものがあり、まず発覚しないように防御策を実施して暗証番号を分からないようにしたり、いくら探しても見つからないようにメールのフォルダにロックをかけたり、隠しフォルダに入れられていることもあるでしょう。
さらに、携帯を無断で操作してしまうと相手が逆上して悪化することもあるということを覚えておきましょう。
有利に進めたい気持ちも分かりますが、無理のし過ぎは有利ではなく不利に働くこともあるのです。
証拠はできるだけ詳しいものを!
携帯電話には証拠がぎっしり詰まっているのですが、メールだけあったとしてもいくらでもいいわけが成立してしまうことだってあるのです。
例え「またラブホテルに行きたい」という記載があったとしても「単なる冗談だから」の一言で回避されることだってあるでしょう。
携帯電話から浮気をしている情報を集めるのは簡単ですが、それが確固たる証拠になることは少ないので有利に進まないこともあります。
そのため、探偵事務所に浮気調査を依頼して確かな証拠を手に入れて有利に進められるようにしてください。
離婚を有利に進めるために②〜慰謝料だけじゃない?離婚にまつわるお金〜

離婚の話になると慰謝料というものが大きく取りざたされますが、お金にまつわるものはそれだけではありません。
そもそも慰謝料って?
慰謝料とは精神的な苦痛や肉体的な苦痛が生じた時に相手に請求することができる損害賠償なので、精神的な苦痛や肉体的な苦痛が生じたというしっかりとした証拠がないのなら請求できません。
さらに言えば、自分にも離婚に至るまでの原因があった場合喧嘩両成敗の扱いになってしまって請求ができないことすらあるでしょう。
仮に認められたとしても大幅に減額されてしまって予定していた金額よりもはるかに下回ることもあるのです。
海外ではビックリするような慰謝料が提示されて、認められることがありますがそれは海外の話で合って、日本ではありえないと思ってください。
二人で築いたがポイント?財産分与
そして、離婚をする際に揉めることが多いのは慰謝料だけではなくこの財産分与といったものもあるのです。
この考えは夫婦で築き上げた財産は共有財産なので公平に分配する必要があるという考え方です。
これは稼いだお金だけではなく、不動産・家具・家電・車などのものも該当するのでどのように分配するのかを夫婦間で決めるのは非常に難しいのです。
そのため、どのように財産分与をするのか離婚問題に強い弁護士に頼んで精査してもらうようにしてください。
ポイントは二人で築いたかどうかなので、結婚前に持っていた財産は対象外になります。
別居中の生活費ももらえる?
結婚をしているのなら別居中であったとしても、生活に必要な費用を分担し合う義務(民法760条)によって生活費に困らない状態にする必要があるのでもらえます。
しかし、これは結婚をしていることが前提なので、離婚をしてしまった場合生活費を請求できないこともあるのです。
そのため、別居生活中で離婚を考えている方は離婚後の生活費をどうするか考える必要があります。
離婚を有利に進めるために③〜親権、養育費、面会、やっぱり子供は大切〜

離婚でもめることが多いのはお金がらみですが、それ以外にも子供をどうするのかということでもめることも多々あります。
親権争いは男が不利!判断材料を知ろう!
親権争いとなった場合過去の事例を見ても母親のほうが有利で勝率は高くなっております。
しかし、基本的に100%勝てる方法というものは無いので男性であっても勝てるケースもなくはないのです。
ただし、この親権における考え方の基本は「子供が幸せになれるかどうか」なので、どちらの親と生活することが幸せになれるのかを裁判所が判断するようになります。
この考えに立つと解るのですが、子供の生活環境から母親がいなくなってしまった場合、精神的に不安定になると考えられて、母親を引き離すという考えに至ることが少ないのです。
養育費の相場とは
養育費はその夫婦の環境によって大きく変わってくるものなので、一概に相場というものを定めることはできません。
この養育費を決める要素は子供の数・子供の年齢・夫婦の経済状況・夫婦の年収などから算出するようになるので、かなりばらけるようになるのです。
そのため、本気で離婚を考えている方は自分の年収がいくらなのか、相手の年収がいくらなのかを徹底的に調べ上げて、いくらもらえるかを調べる必要があります。実際に調べる時は養育費算定表を使うことになります。
例として、この表を用いてみると権利者が年収100万円で義務者が500万円、子供が5歳の場合は養育費の相場は4~6万円となるでしょう。
有利に進めるためには法律の知識が必要
離婚におけるお金の問題も、親権問題も有利に進めるためには法律の知識や過去の判例がどのようなものがあったのかをどれだけ知っているかどうかになります。
しかし、この知識は簡単に手に入れられるものではなく、にわか知識ではなかなか有利に立ち回ることはできないのです。
そのため、どのような下準備が必要なのか、どのような知識が必要なのかを離婚問題に強い弁護士に相談して聞いておくのがベストとなるでしょう。
離婚を有利に進める方法とは?〜離婚をすると決めたら考えよう〜のまとめ

離婚を有利に進めるために必要なのは下調べと知識なので、勢いで離婚をしてしまった場合、何かと不利になることすらあるのです。
そのため、本気で離婚を考えている方は自分が有利になるためにできることから始めてください。
相手が原因の離婚の場合はその証拠を徹底的に集めて慰謝料をもらえるような状況を整えたり、親権問題でもめることが分かっているのなら「自分と子供が一緒にいれば確実に幸せになれる」ということを立証できるようにする必要もあります。有利に進めるために自己分析が必要ということですね。
