離婚が大変な理由8つと弁護士に依頼するメリット3選
離婚は大変なのかどうかについてご説明します。離婚は結婚の3倍のエネルギーがいるとはよく聞きますが、それは本当でしょうか?一口に離婚といっても様々な方法があるので、それぞれの離婚の大変さについて考えていきましょう。
離婚はどんな所が大変なのか
相手に嫌なところが見つかったり、不貞行為をされたりと様々な理由で離婚を決意することがありますが、実際に離婚するのは大変です。
どんなところが大変かというと、離婚における様々な準備はもちろん、スムーズに話し合いが進まず長期化してしまったり、長期化したことでかかる費用も増えてしまったりするところなどです。
さらにくわしい離婚が大変な理由は、下記にてご紹介します。
離婚が大変だと感じるのは、どんな部分からなのでしょうか。
離婚が大変な理由(1) 相手が離婚に同意しないと離婚できるまで時間がかかる
離婚が大変といわれるのは、相手が離婚に同意しないと離婚できるまでかなり時間がかかるからです。
離婚は、夫婦間での協議から始まり、協議で離婚の同意をえられなければ調停へ進み、調停でも同意を得られなければ裁判へと進みます。
離婚調停は早くて6ヶ月、長期化すると1年程度かかりますし、離婚裁判は早くて1年、長期化すると3年以上もかかるのです。
このように長期化してしまうと、精神的にも肉体的にも疲弊してしまいます。
離婚が大変な理由(2) 親権について揉める
親権についてもめるというのも、離婚が大変といわれる理由のひとつです。
親権者になれるのは夫婦のどちらか片方ですし、複数人子供がいたとしても基本的には同じ親が親権者になります。
さらに子供は替えのきかない存在でもあるので、どちらが親権者になるか揉めることも多いのです。
また、親権以外でも、子供の養育費や面会交流なども話し合う必要があるため、離婚時はある程度お互いが子供に関する自分の主張をまとめておき、お互いの主張とその理由に耳を傾け、お互いに譲歩する必要があるでしょう。
離婚時にお金について揉めることも、離婚が大変といわれる理由です。
というのも、前述したように子供がいる場合は養育費について決める必要がありますし、子供がいなくても財産分与や慰謝料を請求する可能性があり、様々なお金について決めなければいけないからです。
離婚時に決めるそれぞれのお金についてくわしく知りたい人は、下記記事をご覧ください。
離婚するにあたって大変さを感じるのが、離婚するということを周囲に説明しなければならないことです。
離婚を決意したら子供や親にその理由や今後の生活について説明しなければならないでしょうし、名字が変わったことで職場の人に詮索されることもあるでしょう。
すべての人に離婚の経緯を説明するのもストレスが大きいと思うので、どんな離婚理由だったとしても「価値観が合わなくてお互いの幸せのために別れた」など、無難な回答を考えておくのが良いかもしれません。
離婚が大変な理由(5) 離婚後に名字が変わる場合は様々な手続きが必要になる
離婚すると当然夫婦のどちらかの苗字が変わるので、名字が変わる方はそれに伴って下記のような様々な手続きを行う必要があります。
- 運転免許証
- パスポート
- 国民健康保険関係
- 国民年金、厚生年金
- 印鑑証明
- 銀行口座
- 預金通帳
- 不動産
- 車
- クレジットカード
- マイナンバーカード
- その他加入している保険
人によってはかなり多くの手続きが必要となるので、これも離婚が大変といわれる理由の一つです。
ただし、離婚後も名字を変更したくない場合は、離婚後3ヶ月以内に届け出を出すことで結婚時の名字を維持することも可能です。
離婚後の手続きについてはこれらの記事をお読みください。
離婚が大変な理由(6) 引っ越しが必要な場合がある
離婚後に家を変える場合、引っ越しが必要になるのも大変なことのひとつです。
というのも、もちろん引越しの準備やその際にかかる費用なども自分で用意する必要性がありますし、離婚するだけで自分の住環境がガラリと変わるからです。
離婚するだけでも環境が大きく変わるのに、住環境まで変わるとよりストレスが大きいかもしれません。
離婚が大変な理由(7) 離婚後の生活設計を考える必要がある
ただ単に離婚するだけなら問題ないと思うかもしれませんが、その後の生活があることも忘れてはいけません。
場合によっては就職活動や転職活動が必要な場合もあるので、離婚後の生活設計を立てるのが大変になりやすいです。
離婚後の生活設計に不安がある方は、[弁護士解説]離婚後の生活費の計算に必要な項目リスト|いま離婚して大丈夫ですか?をご覧ください。
離婚が大変な理由(8) 養育費の支払いが必要な場合がある
収入の少ない方が親権を得た場合には、親権を得られなかった一方は養育費を支払わなければいけません。
この養育費の支払いは収入に応じて相場が変わりますが、場合によっては収入と不相応な養育費を支払うことになり、離婚後の生活が苦しくなってしまう可能性があります。
というのも、養育費が相場に基づいて請求されるのは裁判の場合のみで、協議や調停の場合は夫婦間の合意で養育費の額が決定するので、裁判以外で請求側の言い値で合意してしまうと相場以上の額になってしまう可能性があるからです。
協議や調停で離婚条件を決めたいけれども相場以上の養育費は支払いたくないという人は、弁護士にサポート依頼をするのが確実です。
あなたが支払う養育費の相場を算出することはもちろん、依頼をすれば相手方との交渉も行ってくれるでしょう。
自分一人で離婚するのは大変なので、離婚の大変さを減らしたいなら弁護士に相談するのが得策です。
下記で、弁護士に依頼するメリットをご紹介します。
メリット(1) 経験豊富な弁護士が調停や裁判において代理人になってくれる
弁護士が代理人としてついていないと自分一人だけでは適切な主張ができないかもしれないうえに、余計な時間がかかる可能性があります。
自分の代わりに代理人になってくれれば法的観点から論理を組み立て、効果的な主張をしてくれるのでスムーズな離婚に繋がります。
弁護士は何度も離婚調停や離婚裁判を経験しているので、もしも調停や裁判に進んでも非常に心強いです。
離婚後必要な手続きなどについても熟知しているため、面倒な手続きなどもスムーズに進めることができるでしょう。
メリット(2) 悩みを晴らすことができ精神的に安定する
離婚をするにあたって、「こんな事情があるけど離婚はできるのか」「本当に親権はとれるのか」「慰謝料ってこのくらいが普通なのか」など、様々な疑問や悩みがあるはずです。
弁護士にこういった悩みを相談することで、それに対するベストなアドバイスをもらうことができます。
メリット(3) 書類の作成をお願いでき手続きがスムーズになる
調停の申立書や付属書類の作成、離婚裁判の訴状などの作成を弁護士に依頼することで手続きがスムーズになります。
こうした専門性の高い書類は法律知識がないと書くのが難しいので、そういったことに詳しい弁護士であれば安心できるでしょう。
離婚の弁護士費用の相場
離婚の弁護士費用の相場は下記通りです。
- 離婚協議の代理を委任する場合、着手金10〜30万円、成功報酬10〜30万円+慰謝料や財産分与などで得られた利益の10%〜15%。
- 離婚調停の代理を委任する場合、着手金20〜40万円、成功報酬20〜40万円+得られた利益の10%〜15%。
- 離婚裁判の代理を委任する場合、着手金30〜50万円、成功報酬30〜50万円+得られた利益の10%〜15%。
以上がそれぞれの手続きでの費用の相場となりますが、継続の場合は着手金が安くなります。
離婚の弁護士費用について詳しくはこちらの記事をお読みください。
離婚の大変さについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください
離婚が大変な理由8つと弁護士に依頼するメリット3選のまとめ
ただ離婚するだけだと思われるかもしれませんが、離婚の苦労を感じる場面が非常に多いです。
離婚の大変さというのは予想以上に感じることも多く、それだけスムーズに離婚ができないこともあります。
そこで弁護士に離婚の相談をすることによって、様々な書類作成や自分の代理人になってくれるなど非常に助かることばかりなので、離婚の大変さを知った人は是非とも弁護士に相談してみましょう。
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