結婚生活に疲れた…|離婚するしかない?
結婚生活は実に楽しいものですが、中には結婚しても夫婦生活に疲れた妻や夫がいることも忘れてはなりません。結婚して夫婦生活に疲れた理由は夫婦によって様々ですが、一旦疲れてしまうと今後夫婦生活を続けていくのが辛くなって離婚に至るケースも少なくないでしょう。こうした事例は他人事ではないので、結婚して夫婦生活に疲れたなんてことがないようにする必要性があります。

目次
結婚生活に疲れた…|結婚前の理想とは全然違った!

結婚生活は理想的なことばかりが起こるわけではありません。
結婚前に様々な理想を抱く人もいるかもしれませんが、その理想とは反対に現実は辛いことばかりが起こる可能性も多くあるでしょう。
実際に結婚生活に疲れ、離婚に至ってしまうことも少なくないようです。
結婚前に思っていた理想とは違うことを考えると今後も夫婦生活を続けるのに疲れてしまうのではないでしょうか。
結婚生活が疲れる原因とは?

結婚生活に疲れた原因は多く考えられるでしょう。
どのような原因があるのか分かれば、それに対する策を考えることができるでしょう。
結婚生活が疲れる原因(1) 理想と現実のギャップが大きかった
何よりも結婚生活に疲れてしまう理由として挙げられるのが、理想と現実が大きく違うことを体感したときでしょう。
結婚する前までに考えていたことがほんの理想にしか過ぎなかったことを考えると、大変な結婚生活を続けていくのに疲れてしまうのではないでしょうか。
結婚生活が疲れる原因(2) お金を自由に使えない
結婚する前はお金を稼いだら自分の好きなように使うことができましたが、結婚したら自由にお金を使うわけにはいきません。
結婚生活を破綻させないようにするためにはお金を適切に分担させなければならず、お金を自由に使えないことにストレスを感じることもあるでしょう。
結婚生活が疲れる原因(3) 家事・育児を手伝ってくれない
特に妻や夫のどちらかに家事や育児を任せている場合、少しは手伝ってほしいと思うのは当然ですが、中にはそれすら手伝ってくれないこともあります。
日々の家事や育児に疲れたことが原因で離婚を切り出すきっかけになるのではないでしょうか。
結婚生活が疲れる原因(4) 時間を自由に使えない
結婚生活を続けるにあたり、二人で同じ時間を共有することになるので自分一人の時間が確保しにくいのが大きな原因です。
好きなときに自由に時間を使いたいのに、それが制限されているとなると結婚生活に疲れやすくなるのかもしれません。
結婚生活が疲れる原因(5) 夫婦喧嘩が絶えない
結婚生活はほんの些細なことで突然悪化してしまうことも珍しくありません。
例え順調に夫婦生活が送れていても、夫婦喧嘩が絶えないようになってしまうと相手との結婚生活に疲れ、離婚するようになってしまうのではないでしょうか。
結婚生活が疲れたことが原因で離婚はできる?

結婚生活に疲れたことは理解できますが、それだけで離婚することはできるのでしょうか。
離婚するにあたってどんな条件が必要になるのかをご説明します。
お互いの合意があれば離婚可能
結婚生活に疲れたことが原因であったとしても、お互いの合意があれば難なく離婚することができます。
そのためには相手に夫婦生活に疲れたことを伝え、合意が得られないか何とかして説得する必要性があるでしょう。
合意がなくても離婚事由があれば離婚できる場合がある
相手がもしも結婚生活に疲れただけの理由で合意しないことになった場合、それでも離婚するには下記の離婚事由に当てはまっているかどうかが争点になります。
下記の離婚事由のいずれかに当てはまっていれば離婚できる可能性があります。
- 民法770条
- 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
- 一 配偶者に不貞な行為があったとき。
- 二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
- 三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
- 四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
- 五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
結婚生活の疲れだけの場合には離婚が認められる可能性は低い
結婚生活に疲れたとはいえ、単に疲れたというだけでは離婚できる条件には当てはまらないので離婚できる可能性は低いでしょう。
ただし、
- 家事・育児の不協力
- 妻・夫が働けるのに働かない
- 妻・夫の浪費
- 妻・夫の不倫
などの場合には離婚事由が認められる場合があります。
結婚生活に疲れたときの回復方法

結婚して夫婦生活に疲れたとはいえ、すぐに離婚しようとするのは早いです。
夫婦生活に疲れたときには様々な回復方法があるので、実践してみましょう。
結婚生活に疲れたときの回復方法(1) 疲れの原因を特定し、改善
一番の解決方法は、結婚生活に疲れた原因を探し出して改善することです。
疲れた原因をそのままにしているからこそますます結婚生活を送るのが億劫になってしまうので、原因の特定を改善は何よりも重要な方法だといえます。
結婚生活に疲れたときの回復方法(2) ストレス発散方法をみつける
結婚生活に疲れた原因の根底にあるのは、様々な制限によってストレスを溜め込んでいることが挙げられます。
それならストレスを発散することにより、気分良く夫婦生活が送れるようになって離婚しなくても済むようになるでしょう。
結婚生活に疲れたときの解決方法(3) 別居を検討してみる
結婚生活に疲れたなら別居を行ってみるのも得策ではありますが、そのまま離婚につながってしまう場合も多いので注意しましょう。
ただし、別居から離婚につながるケースは多いので、あくまで夫婦生活に疲れたときの最終手段として行いましょう。
結婚生活の疲れが原因で離婚を考えたら

もしも結婚生活に疲れたことで離婚を考えたなら、まずは弁護士に相談するのが得策です。
離婚する前にできることもあるので、実践してみましょう。
離婚の手順(1) 夫婦カウンセリングを受診してみる
まずは離婚する前の方法として夫婦カウンセリングを受診し、結婚生活に疲れたことに関する相談をしてみましょう。
カウンセリングを受けることによって解決策が見つかり、結果的に離婚しなくても済むようになる可能性があります。
離婚の手順(2) 調停を申し立てる
例え離婚を決意していなくても調停は利用できます。
家庭裁判所で調停委員を介して、結婚生活に疲れただけで本当に離婚するのか、どのように離婚するかを話し合うことができます。
第三者が間に入ることでスムーズな離婚ができるでしょう。
離婚の手順(3) 離婚を考えたら弁護士に相談を!
離婚をするためには、財産分与・親権・養育費・慰謝料など決めるべきことが多くあります。
法律の専門家である弁護士はあなたの代理人としてあなたに有利になるようにこれらについて交渉をしてくれます。
結婚生活に疲れたことが原因で離婚を考えたら、なるべく早く弁護士に相談 することをおすすめします。
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結婚生活に疲れた…|離婚するしかない?まとめ

結婚生活に疲れたというだけで離婚するのは珍しいことではなく、ほんの些細なことで離婚に至るケースが多くあります。
ただ、夫婦生活に疲れたというだけで離婚する前に、疲れた原因を改善することで離婚しなくて済むでしょう。
それでもなお離婚したいと思うのであれば、早急に弁護士に相談してスムーズに離婚できるようにするのが得策です。
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