事実婚の意味って?|メリット・デメリット・法律婚との違い

事実婚をすべきか悩んでいませんか?法律婚ではなく事実婚を選ぶ意味にはメリットもあればデメリットもあるのです。事実婚が選ばれる理由をご紹介すると同時に、事実婚のもつ意味をご紹介します。

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目次

事実婚とは

籍を入れても良いけど事実婚の方が良いかも…と悩んでいませんか?

事実婚とは婚姻届を出さない結婚をいいます。

事実婚を選ぶ意味には法律婚と違うメリットもあればデメリットもあります。

そこで、事実婚が選ばれる理由をご紹介すると同時に、事実婚のもつ意味をご紹介します。

事実婚をするための手続きはこちらを参考にしてみてください。

事実婚と法律婚の違い

カップルが事実婚を選ぶ理由には様々なものがあります。

まずは事実婚の意味を法律婚の違いからみていきましょう。

事実婚と法律婚の違い(1) 婚姻届を提出しているか

事実婚の意味を考えるときに一番初めに浮かぶのが、婚姻届を提出しているかという違いではないでしょうか。

婚姻届は紙一枚といえど、法律的な関係性を変える重要な書類だといえるでしょう。

事実婚と法律婚の違い(2) 同姓・同籍になるか

事実婚と法律婚の違いとして、同姓・同籍になるかどうかがあります。

法律婚をすると相手と同じ苗字・同じ戸籍になりますが(民法750条)、仕事の関係で苗字を変えたくない場合に事実婚に意味がでてきます。

事実婚と法律婚の違い(3) 公的な手続きで「配偶者」となるか

事実婚と法律婚の違いとして、公的な手続きで「配偶者」となるかがあります。

税金制度での配偶者控除や年金制度でのサラリーマンの妻としての年金受給権の問題など、法律婚をすると公的な制度において「配偶者」として扱われるようになります。

「配偶者」のメリットから事実婚ではなく法律婚を選ぶ意味を見出すカップルもいます。

ただし、民法その他の一定の法律では配偶者として扱われることもあるので確認が必要です。

事実婚と法律婚の違い(4) 子どもが嫡出子となるか

事実婚と法律婚の違いとして、子どもが嫡出子となるかという違いがあります。

法律婚の場合、子どもは嫡出子として夫婦の戸籍に入ります(民法772条1項)。

事実婚の場合、子どもは父親から認知されることで非嫡出子となり(民法779条)母親の戸籍に入ることになります。

父親が死亡した場合の相続分について、嫡出子と非嫡出子の相続分は等しいとされているため(民法900条4号)、現代では事実婚でも意味は変わらないと考えることもできます。

事実婚と法律婚の違い(5) 法定相続権があるか

事実婚と法律婚の違いとして、法定相続権があるかが変わります。

法律婚の場合、配偶者は常に相続人となり(民法890条前段)、配偶者には二分の一以上の法定相続分が認められています(民法900条)。

しかし、事実婚の場合には妻・夫に法定相続分はありません

事実婚のメリット

事実婚には法律婚と異なる意味がありました。

では事実婚のメリットやデメリットを具体的に見ていきましょう。

まずはメリットからです。

事実婚のメリット(1) 夫婦別姓でいられる

事実婚を選択すると夫婦別姓でいられます

そのため、仕事などで名前を変更したくない場合に事実婚にする意味があります。

事実婚を選ぶ理由として、仕事への影響をなくしたいという場合は少なくありません。

事実婚のメリット(2) 自立した関係でいられる

事実婚を選ぶ意味として、自立した関係でいられるというメリットがあります。

苗字を変えると仕事上挨拶回りなどの面倒が生じます。

事実婚を選ぶことで仕事に支障を出さず、自立した関係でいられるということが事実婚を選ぶ理由となっています。

事実婚のメリット(3) 結婚前後の手続きが不要

事実婚を選ぶ意味として、結婚前後の手続きが不要というメリットがあります。

法律婚と違い住民票などの変更が要らないだけでなく、苗字が変わらないためスマホの契約や銀行の通帳、クレジットカードなどの名義変更をせずに済みます。

面倒な手続をせずにすむというのも事実婚が選ばれる理由です。

事実婚のメリット(4) 一定の民法上の保護も受けられる

事実婚を選ぶ意味として、一定の民法上の保護も受けられるというメリットがあります。

たとえば事実婚を解消する場合には、民法768条の財産分与の規定が類推適用されるため、財産の清算や慰謝料請求をすることができます。

他には、お互いの同居・協力・扶助義務(民法752条)や婚姻費用の分担義務(民法760条)、貞操義務などが法律婚と同様に認められています。

事実婚のメリット(5) 離婚のハードルが低い

事実婚を選ぶ理由として、離婚のハードルが低いというものがあります。

まず、事実婚から離婚する場合は離婚届は要りません

また、別れても戸籍にバツがつかないなど離婚歴が残らないのは事実婚のもつ大きな意味だといえるでしょう。

事実婚のデメリット

事実婚にはメリットもありますがデメリットもあります。

事実婚のもつデメリットの意味とはどのようなものなのでしょうか?

事実婚のデメリット(1) 社会的理解を得にくい

事実婚は社会的理解を得にくいというデメリットがあります。

事実婚自体は昔から存在しますが、年配の方の中には事実婚の意味合いとしてマイナスのイメージをもっている方もいます

事実婚のデメリット(2) 親子の姓が別々になる

事実婚には親子の姓が別々になるというデメリットがあります。

子どもから「なんで自分は他の子と違ってお父さんと苗字が違うの?」と聞かれた場合に事実婚の意味を子どもに説明できるか、という問題もあるでしょう。

事実婚のデメリット(3) 税金や保険で不利になる

事実婚が法律婚と異なる意味をもつ場面の一つとして、税金や保険で不利になるというデメリットがあります。

保険の場合、任意保険では影響はありませんが社会保険に妻として加入する場合に証明などの手続きにコツが必要となります。

また、税金では配偶者控除を受けられないというデメリットがあります。

事実婚を選ぶ意味を考えるにあたって大きな違いだといえるでしょう。

事実婚のデメリット(4) 父子関係が不安定になる

事実婚がデメリットの意味をもつ場合として、父子関係が不安定になるというものがあります。

父親と子どもの間に法的な親子関係を発生させるには、父親に認知をしてもらう必要があります。

子どものことを考えた場合、事実婚よりも法律婚を選ぶ意味が強くなるケースです。

事実婚のデメリット(5) 相続時に不利になる

事実婚の場合、相続時に不利になるというデメリットがあります。

なぜなら、事実婚には妻に法定相続分が認められていないため、相続をするには相手の遺言が必要となるからです。

事実婚をする場合は、弁護士などと相談し、生前に遺言を残しておくことが重要となるでしょう。

事実婚で悩んだら場合は弁護士に相談

事実婚は法律婚と違う意味が多くありました。

では、事実婚を選ぶべきか悩んだ場合はどうすればいいのでしょうか?

弁護士に相談を

事実婚のもつ意味がわかってもメリットとデメリットの重みの違いはカップルによって異なります。

そのため、事実婚を選ぶべきか理由がピンと来ない場合は法律の専門家である弁護士に相談する といいでしょう。

男女関係に強い弁護士は結婚に関わる法律関係のトラブル解決のプロのため、あなたにあった方法を教えてくれます。

事実婚の意味って?|メリット・デメリット・法律婚との違いのまとめ

事実婚には単なる意味の違いだけでなく、事実婚ならではのメリットやデメリットがありました。

事実婚と法律婚のどちらを選んだ方がいいのかは、あなたの状況によって変わってきます。

事実婚を選ぶ意味が自分の中で納得できない場合や、デメリットが気になる場合には早めに弁護士に相談することがおすすめです。

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この記事の作成者

カケコム編集部