退職を機に離婚を切り出されたときの適切な対処法は?

退職を機に妻から離婚を突き付けられる男性が後を絶ちません。退職後の離婚を回避する方法は、あるのでしょうか?熟年離婚は退職金が目当てであると言われることもありますが、もしそうなら複雑な気持ちになりますよね。退職をきっかけに離婚となる原因や、退職後の離婚を避ける方法を考えていきましょう。

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目次

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退職した後に離婚を突き付けられたら?

 
退職した後に離婚を妻から突き付けられたとき、男性はどう対処するべきなのでしょうか。
 
退職を機に離婚となるのは、何か理由があるはずです。
 
熟年離婚は退職金のためというケースもあるかもしれませんが、その他の退職と離婚の関係や、離婚を回避する方法について見ていきます。   

退職を機に離婚を突き付けられる原因

退職を機に妻から離婚を言い渡された…。
 
それは一体どうしてなのでしょうか?
 
妻側の気持ちに迫ります。

退職を機に離婚に至る原因(1) 1つの区切りとしてちょうど良い

退職は、人生の中でもひとつの節目でもあります。
 
退職を人生の1つの区切りとしてちょうど良いと捉えることもできます。
 
以前から離婚を考えていた人にとっては、退職がちょうど良い離婚のきっかけになると考えられます。

退職を機に離婚に至る原因(2) 夫が家にいる時間が増えてストレスが増えた

退職を機に離婚に至ってしまうのは、退職後に夫が家にいる時間が増えたことが原因かもしれません。
 
これまでは家にいなかった夫が家にいることでやることも増えます
 
また、家事の手伝いなどは行わない夫に嫌気がさし、離婚へ繋がるケースもあるでしょう。

退職を機に離婚に至る原因(3) 子供が独り立ちしている

退職後に離婚となるのは、すでに子供が独り立ちしているから、というのも大きな理由かもしれません。
 
子供のことを考えて離婚を避けてきたという妻でも、退職のときにはすでに子供が独り立ちしているということで離婚が後押しされるはずです。

退職を機に離婚に至る原因(4) 介護をしたくない

退職後には、夫婦の将来を考える人も多いはず。
 
将来相手の介護をしたくないから、退職のタイミングで離婚するという選択肢もあるでしょう。
 
介護が必要な年齢になる前に離婚したい場合には、退職がちょいど良いタイミングになるのです。

退職を機に離婚に至る原因(5) 年金・退職金が入ってくるから

熟年離婚の際には、退職金や年金の存在も大きな要因となります。
 
退職のタイミングで退職金の分割が可能になることが多いので、お金目当てで退職を機に離婚を言い渡す女性も中にはいるでしょう。
 
特に主婦は退職前に離婚するよりメリットがあるといえます。

退職したことが原因で離婚はできる?

退職後に離婚を切り出されて回避する方法が見つからず、離婚を考え始める方も少なくないでしょう。
 
しかしそもそも、配偶者の退職を理由にして離婚することはできるのでしょうか。

退職で離婚できる?(1) お互いの合意があれば離婚可能

退職が直接的な理由だとしても、夫婦お互いの合意さえあれば、離婚することは可能です。
 
離婚は、どんなことが原因だとしても、お互いの合意があれば認められるのです。

退職で離婚できる?(2) 合意がなくても離婚事由があれば離婚できる場合がある

退職を理由に離婚する場合、たとえどちらかの合意がないとしても、離婚事由があれば離婚できる可能性はあります
 
離婚事由とは、以下の民法770条を参考にしてください。
民法770条
  1. 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
    一 配偶者に不貞な行為があったとき。
    二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
    三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
    四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
    五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

退職で離婚できる?(3) 離婚事由が認められる可能性もある

ただ退職したことだけを離婚事由として認められる可能性は低いといえます。
 
正当な理由なく勝手に退職し、その後働かず、生活費を稼がない場合は、協力義務違反で、離婚事由になる可能性があります。

退職を機に離婚することを避けるために

退職後に離婚となったり、熟年離婚で退職金を取られてしまう前に、できることはあるのでしょうか。

退職時の離婚の回避方法(1) 夫婦で老後の生活を話してみる

退職後に離婚とならないためには、退職前から夫婦で老後の生活について話し合っておくことが大切です。
 
夫婦で共通の目標を見つけることで、退職後の生活が楽しみになるでしょう。

退職時の離婚の回避方法(2) 奥さんを労わる

自分が退職するまでの間、妻は毎日家事をすることで家を守り続けてきました。
 
そのことをしっかり踏まえ、妻を労わることも有効です。
 
例えば家事を手伝ったり、アルバイトなどを始めてみて家計の足しにする、奥さんにプレゼントをするなどし、感謝の気持ちを表しましょう

退職時の離婚の回避方法(3) 子供にサポートを求めてみる

退職後に離婚を避けるには、子供に離婚の危機を乗り切るサポートを求めてみるのもよい方法です。
 
子供が離婚をやめてほしいと考えていれば相手側も離婚を踏みとどまる可能性は十分に考えられます。

退職時の離婚の回避方法(4) 介護については介護施設への入所を検討

介護が問題で、離婚を切り出されたなら夫婦で話し合い検討してみるとよいでしょう。
 
介護をしたくない場合には、早めに介護施設への入所を予約しておくなどし、問題を解決してみてください。

退職時の離婚の回避方法(5) カウンセリングを受ける

退職を機に離婚とならないためには、夫婦でカウンセリングをすることもおすすめです。
 
第三者を交えることで、普段は言いにくいことを話し合ったり夫婦の将来についても間接的に会話することができます。 

離婚を考えたら

退職後に離婚を考えているのなら、様々な手続きなどを行う必要があります。
 
退職後ならではの離婚について考えてみましょう。

離婚を考えたら(1) 年金・退職金の会社規定を確認する

退職金がいつ入るのかなどによって、離婚時の財産分与に退職金が含まれるかなどが変わってきます。

また、離婚を決意する前に退職金がいくらなのかも確認すべきでしょう。

会社規定を確認し、離婚計画を立ててください

離婚を考えたら(2) 調停を申し立てる

退職を機に離婚を考えている際、離婚を決意していなくても調停は利用できます

家庭裁判所で調停委員を介して、離婚するか、どのように離婚するかを話し合うことができます

離婚を考えたら(3) 弁護士に相談を!

離婚をする場合、どの財産が財産分与の対象になるかは複雑な法的問題となってきます。
 
すなわち、退職後に離婚という道を選ぶことに決まった場合、退職金や年金が財産分与にどのように入るのかが問題になるのです

それだけでなく、財産をどう分けるかや、慰謝料など決めるべき法的事項が多くあります。

また、もしも子どもがまだ未成年である場合は養育費を誰がどう払うかも問題となってきます。

そこで頼れるのが離婚に伴う法的問題解決のプロである弁護士です。

法律の専門家である弁護士はあなたの代理人としてあなたに有利になるように交渉をしてくれます。

退職により離婚しそうになったらなるべく早く弁護士に相談することをおすすめします。

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退職を機に離婚を切り出されたときの適切な対処法は?のまとめ

退職を機に離婚を切り出す女性は、熟年離婚ならではの悩みがあるものです。
 
離婚を回避するためには、妻の立場になったり、妻の苦労を労う必要があります。
 
また、退職を機に離婚話が進みそうな場合には、熟年離婚ならではの退職金や年金の問題も含め、専門家である弁護士に相談をしアドバイスを受けておくと安心できます。

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この記事の作成者

カケコム編集部