結婚契約書とは?|結婚契約書の内容・例文・作成方法を紹介

結婚契約書を作ろうと思っているけれどなんだか難しそう…と躊躇していませんか?結婚契約書は将来のトラブルを予防するための大切なアイテムです。結婚契約書に書く内容として、結婚生活を送る上での財産のルールや親との関係についての取り決めがあります。結婚契約書の例文をご紹介しながら、作成のコツを解説します。

目次

結婚契約書の作成って難しそう…

結婚契約書をご存じですか?

結婚契約書は将来のトラブルを予防するための大切なアイテムです。

けれど、いきなり結婚契約書といわれても「なんだか難しそう…」と躊躇してしまいますよね。

結婚契約書に書く内容として、結婚生活を送る上での財産のルールや親との関係についての取り決めがあります。

二人のお金の取り決め、と考えると簡単そうに思えませんか?

結婚契約書の例文をご紹介しながら、作成のコツを解説します。

結婚契約書とは?

そもそも結婚契約書とはどのようなものなのでしょうか?

結婚契約書の目的と効果をご紹介します。

結婚契約書とは

結婚契約書とは、結婚後の財産に関するルールを取り決める書面のことをいいます。

具体的には、生活費の負担割合や親の介護にかかるお金についての取り決めなどを書きます。

結婚契約書の目的

結婚契約書の目的は、結婚前に夫婦間で取り決めをすることで、結婚生活でのトラブルを事前に防止することにあります。

お金に関するトラブルは夫婦間において深刻な問題となりえます。

結婚契約書を作る過程でそういったトラブルを予想したり、対処の仕方をあらかじめ決めておくことに意味があるのです。

結婚契約書の効果

では、実際に結婚契約書を作った場合、結婚契約書にはどのような効果があるのでしょうか?

結婚契約書は夫婦間における契約書です。

そのため、取り決めた通りの請求を相手にすることができるという効果があります。

もっとも、取り決めの内容が公序良俗(民法90条)に反すると法律上無効となってしまいます。

そのため公序良俗に反しないことが前提となります。

結婚契約書の種類

結婚契約書には種類があることをご存じですか?

結婚契約書の種類と特徴を把握して、自分に合ったタイプを選んでみましょう

結婚契約書の種類(1) 契約書

結婚契約書の種類の一つは、法律上の契約を書面にした「契約書」です。

普通の人(お酒に酔ったり病気などで契約の内容がわからない状態にある人ではない人)なら誰でも契約を結ぶことができます。

そのため、契約書は誰でも作ることができます

結婚契約書の種類(2) 覚書

結婚契約書の種類として覚書(おぼえがき)があります。

これは、二人で決めた内容のメモとしての書面です。

そのため、法律上は効果をもたないような「夫は妻を永遠に愛することとする」というような内容を書くこともできます

もっとも覚書の内容として、実体が契約書なら契約書と同じ効果を持ちます。

結婚契約書の種類(3) 公正証書

結婚契約書の種類として、公正証書があります。

公正証書とは、全国にある公証役場で公証人が作成する書面です。

公正証書は、公証人が作った書面に、契約の当事者と立会人(証人)二人が署名と押印をし、更に公証人が署名押印をすることで完成する公文書です。

公正証書は、原本が公証役場に保管されるため紛失の心配がないというメリットがあります。

当事者には、正本または謄本(コピー)が交付されます。

公正証書は高い信用力と執行力を持ちます。

相手がお金を払ってくれないときで強制執行をしたい場合には、この正本または謄本を裁判所に提出すれば強制執行をすることができます。

結婚契約書の内容と例文

結婚契約書の例文にはどのようなものがあるでしょうか?

あなたが決めたい内容にあった例文を探してみましょう。

例文の中の「夫」と「妻」の部分には自分たちの名前を入れるとよいでしょう。

結婚契約書の内容と例文(1) 家事の分担

結婚契約書の内容として家事の分担を決めたい場合の例文は以下のようになります。

  • 例文
    夫は妻と、共同して家事をすることとします。
    ただし、双方の合意がある場合や、その他双方にとって必要な事情がある場合はこの限りではないとします。

結婚契約書の内容と例文(2) お金の使い方

結婚契約書にお金の使い方の取り決めを書きたい場合は下のようになります。

  • 例文
    夫と妻はそれぞれの収入の80%を家計に入れます。
    家計の管理は夫が行い、毎月月末に妻に相談・報告をします。

結婚契約書の内容と例文(3) 子どもの教育について

結婚契約書の内容に子どもの教育についての取り決めを書きたい場合は下のようになります。

  • 例文1
    夫と妻は子どもの教育について随時相談のうえ決定します。
  • 例文2
    子どもの養育は、夫と妻が十分話し合って行い、生活費、教育費、娯楽費その他子どもの養育に要する費用は、夫と妻の収入に応じて公平に分担します。

結婚契約書の内容と例文(4) 親の介護について

結婚契約書に親の介護について書きたい場合は下のようになります。

  • 例文1
    自分の親は自分の身内で面倒を見ることとします。
  • 例文2
    夫及び妻は、介護の必要があってもお互いの親族と同居する義務を負わないこととします。
    ただし、随時十分話し合い、思いやりをもった行動をするよう心がけることとします。

結婚契約書の内容と例文(5) 離婚の条件

結婚契約書に離婚の条件を書きたい場合は下のようになります。

  • 例文
    夫及び妻は、~をした場合、離婚の協議を進めることに同意します。

結婚契約書はどうやって作成するの?|結婚契約書の作り方

結婚契約書に書く内容はおわかりいただけたでしょうか?

次は結婚契約書をどうやって作ればいいのかを解説します。

結婚契約書の作り方(1) 夫婦2人だけで作る

結婚契約書の作り方として、夫婦2人だけで作るという方法があります。

夫婦2人だけで作る場合、お金もかからず、内容や言い回しを自由に決められるというメリットがあります。

もっとも、法律に関して素人がつくる契約書であるため、結婚契約書の内容に不備があって後のトラブルの防止にならない場合があります。

また、公序良俗に反する契約内容を作っていた場合はその部分が無効になったり、場合によっては契約書全部が無効になる可能性があります。

それ以外に、公正証書に比べて信用力が低いというデメリットがあります。

結婚契約書の作り方(2) 公正証書にする

結婚契約書の作り方として公正証書にするという方法もあります。

公証人が作成するため信用力が高いのが特徴です。

他にも、公正証書はそこに書いてある内容を理由として強制執行をすることができるという執行力があるというメリットがあります。

もっとも、作成するのに手数料がかかる上、実際に記載する内容を決定するまで時間がかかるというデメリットがあります。

結婚契約書の作り方(3) 専門家に依頼する

結婚契約書の作り方として、専門家に依頼するという方法があります。

結婚契約書は財産に関する内容の決め事を書く以上、将来の争いに万全を期すため、紛争の代理人となることもできる弁護士に相談するのがおすすめです。

また、弁護士に書面を作ってもらった上で公正証書にすれば、公証人による修正の時間が短縮されてスムーズに公正証書を作ることができる上に、将来の強制執行も簡単になって便利です。

結婚契約書とは?|結婚契約書の内容・例文・作成方法を紹介のまとめ

結婚契約書に書きたい内容は決まりましたか?

結婚契約書には単なる覚書(メモ)のものもあれば、信用力が高い公正証書のものもありました。

将来のトラブルを防止するために作るのが結婚契約書です。

そのため、その効果を存分に発揮できるよう、弁護士に相談して結婚契約書の内容を整えてもらうことがおすすめです。

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この記事の作成者

カケコム編集部