浮気の慰謝料の時効は?時効・除斥期間・時効の中断について解説!

浮気の慰謝料に時効があるってご存知でしょうか。うっかり忘れていると請求できるはずの浮気の慰謝料もできなくなってしまうこともあります。浮気の慰謝料請求の時効とそれを中断させる場合をご紹介します。これから浮気の慰謝料請求をしようと思っている人で時効が気になる人必見です。

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目次

浮気で慰謝料請求したい!時効は大丈夫?

浮気の慰謝料請求に時効があるということを知らない人が多くいらっしゃいます。
 
「今は忙しいからもう少ししたら慰謝料請求しよう」と思っていたり、「請求はいつでもできるから後でもいい」なんて思っているとうっかり時効を過ぎてもらえる慰謝料ももらえなくなってしまいます。
 
そんなことにならないよう、慰謝料の請求期限をしっかり把握しておきましょう。

浮気による慰謝料請求はどんなときにできる?

浮気の慰謝料請求に時効がありますが、いつでも浮気の慰謝料請求はできるというわけではありません。
 
浮気の慰謝料請求できる要件(条件)をご紹介します。

浮気の慰謝料請求(1) 「不貞行為」が行われていた

配偶者が浮気をしているとき、つまり「不貞行為」が行われていた場合に浮気の慰謝料は請求できます。
 
不貞行為=性交渉・性交類似行為のことで、慰謝料請求を相手が否定する場合、不貞行為のあったことを証拠により証明する必要があります。
 
このとき時効はあなたがパートナーが浮気をしていたと知ってからカウントされはじめますので、あまり長く証拠探しをしていると時効が過ぎてしまうこともあります。

未婚の場合は原則として慰謝料請求ができませんが、婚約している場合には慰謝料請求が可能です。

浮気の慰謝料請求(2) 不倫の相手側の故意・過失 

不倫相手に故意・過失がなければ、慰謝料請求はできません(民法709条)。
具体的には、不倫相手が既婚者であると知って性交渉を行っていたのかが重要になります(故意)。
 
または既婚者であると知らなくても、指に結婚指輪をしていたなど、知ることができた場合過失が認められます。

浮気の慰謝料請求(3) 婚姻関係が破綻していないこと

慰謝料請求は、平穏な夫婦生活が存在することを前提に行うものです。
 
したがって、浮気の事実があった時点ですでに婚姻関係が破綻していた場合には浮気の相手には慰謝料を請求できません。
 

浮気による慰謝料請求の時効って?

慰謝料の請求期限・時効には民法第724条「損害賠償請求権の期間の制限」によって決められています。
 
具体的に浮気の慰謝料請求の時効とはどのくらいの期間なのかご紹介します。

浮気による慰謝料請求の時効等(1) 3年の消滅時効

浮気の慰謝料請求には時効があります(民法724条前段)。

浮気の慰謝料は、被害者(浮気をされた人)がその事実を知ってから三年で時効となります。

民法724条
不法行為による損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から三年間行使しないときは、時効によって消滅する。不法行為の時から二十年を経過したときも、同様とする。

浮気による慰謝料請求の時効等(2) 20年の除斥期間

パートナーの浮気に気づかなくても、浮気の慰謝料請求は不法行為後のの二十年間の除斥期間があります(724条後段)。
 
浮気の事実を知らなかったとしても、浮気が始まってからから二十年も請求しなかった権利は消滅させて権利関係を安定させるという趣旨なのでしょう。

浮気による慰謝料請求の時効等(3) 上記のいずれか早い期間が経過すれば消滅

浮気の事実を知らないまま19年と11カ月過ごしたとします。
 
そこでパートナーの浮気に気づいて慰謝料請求をしようとしたとき、その時効はいつだとお思いですか?
 
1ヶ月後でしょうか、それとも三年後でしょうか。
 
この場合の浮気の慰謝料請求の時効は1ヶ月後です。
 
浮気の慰謝料請求の時効は、不倫を知った時から3年と不倫から20年のうち近い方の期間が経過した時に成立します

浮気による慰謝料請求の時効について知っておくべきこと

浮気の慰謝料の請求には時効等があります。
 
うっかり知らずに何年も過ごしてしまったり、知っていても夫とやり直そうとして慰謝料請求しないまま時効が近づいてから本当に夫婦生活が破綻してしまった…。
 
そんなときは損をしないようにもっと深く慰謝料請求の時効について知りましょう。

知っておくべきこと(1) 慰謝料の存在を認めた場合、時効は中断

慰謝料請求は慰謝料請求する側が浮気の事実を知ってから三年、または不倫関係が始まってから二十年です。

しかし、慰謝料請求をして相手が「慰謝料を支払う」と意思を示した場合時効は振り出しに戻ります。

これを時効の承認といいます。

知っておくべきこと(2) 裁判上の請求によっても時効は中断

相手が慰謝料を支払うという意思を示すだけでなく、訴訟の提起などの裁判上の請求によっても時効が振り出しに戻ります。

ただ、もうすでに浮気の慰謝料請求を裁判などで請求した後ですので、この時点での時効はあまり問題にならないでしょう。

知っておくべきこと(3) 時効期間を一旦停止させる方法がある(催告)

そんなときは「催告」という制度を利用しましょう。

催告とはまだ裁判上の慰謝料請求はせず、相手に「裁判で慰謝料を支払ってください」と伝えることです。

裁判外で内容証明郵便等などで支払いを請求しておきましょう。

催告から6か月以内に裁判上の請求などをすれば、時効の中断の効果が得られます。

時効期間経過ギリギリのところで浮気に気付き、裁判上の請求をする時間がない、という場合にこの催告をする実益があります。

慰謝料請求を考えたらどうしたらいいの?

時効に間に合うよう浮気の慰謝料請求をするのにも注意点があります。
 
ここでは、慰謝料請求の具体的なやり方についてご紹介しましよう。 

慰謝料請求を考えたら(1) 協議で請求する

まず、浮気の慰謝料請求をするとき、相手に直接、協議・示談において請求します。
 
決定的な証拠がないと相手側が認めずに慰謝料請求したとしても相手が払わないという場合があります。

慰謝料請求を考えたら(2) 内容証明郵便で請求する

相手に直接口頭で慰謝料請求をおこなっても良いですが、感情的になったり面と向かっていいにくいものです。
 
そんなときは慰謝料請求を書面で行い、内容証明郵便で送り請求します。
 
しかし、これは支払いを強制できるものではないということに注意しましょう。
 
内容証明郵便で慰謝料を請求する場合には「慰謝料の請求をしましたよ」という証明になるにすぎません。

慰謝料請求を考えたら(3) 調停で請求する

浮気の慰謝料のみを請求するだけなら調停で請求することも、裁判で請求することも可能です。
 
ただ、慰謝料の請求と共に離婚請求(それに関わる財産分与請求、親権の話し合いなど)も行うとなると調停も必要になります。
 
裁判ではなく調停で慰謝料請求まで折り合いが付けば、費用も掛からずスピーディーに問題点が解決します。

慰謝料請求を考えたら(4) 裁判で請求する

浮気の慰謝料請求を裁判で請求するときは、地方裁判所へ訴状を提出します。
 
しかし、離婚も伴う場合はいきなり裁判で慰謝料請求をすることができませんので(3)の離婚調停で請求することから始める必要があります(調停前置主義)。

慰謝料請求を考えたら(5) 法的な問題は弁護士に相談を!

それまで冷静な人でも、お金が絡むととたんに感情が高ぶって口論になる場合も少なくありません。
 
今でさえ人間関係が壊れてきているのに、更にドロドロの言い争いなどしたくない人も多いでしょう。
 
そんなときはあなたの代理人として交渉に応じてくれる弁護士に相談しましょう。
 
弁護士なら浮気の慰謝料の他、離婚に関わる財産分与、親権、養育費などの法律問題にも強いので安心です

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浮気の慰謝料の時効は?時効・除斥期間・時効の中断について解説!のまとめ

浮気の慰謝料の請求期限は請求する側が知ってから三年、または不倫・浮気関係がはじまってから二十年の内の早い期間が経過する方ということがわかりました。
 
おもったよりも短いと思っている人もいるのではないでしょうか。
 
浮気の慰謝料請求や離婚の請求を行う場合は、できるだけスピーディーに進めないと時効や請求期限が切れてしまう心配があります。
 
スピーディーに自分の望む慰謝料請求をするには、法律問題に強い弁護士に依頼して楽に願いどおりの慰謝料請求をしていきましょう。

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この記事の作成者

カケコム編集部