線路内への侵入・置き石、迷惑だけど犯罪なの?
芸能人の線路立ち入りや撮り鉄の迷惑行為、痴漢容疑者の逃走、置き石など線路に対する悪戯をしたせいで大きな被害になることがあります。たとえ被害者がいなくても迷惑行為をしたとして捕まることもあるでしょう。
この記事では線路に関わる迷惑行為がどんな罪になるのか?犯罪になりそうな時はどうすれば良いのか分かりやすく紹介します。

・誰もいない線路でも侵入すれば罪に問われるかも
・線路への置き石は甚大な被害につながりかねない
・内容によっては起訴を免れることもできる
線路の立ち入りは、何罪になるの?
線路への侵入が危ないと分かっていても、誰もいない線路なら、危機管理をしていればという気持ちから線路に侵入する人はいます。以前は女性タレント2人が線路で写真撮影したことがニュースになりましたね
線路に立ち入った場合は鉄道営業法の罪に問われる可能性があります。罪に問われた場合は1000円以上1万円未満のお金を支払うことになり、これを科料と言います。
電車の美しさを取りたいという撮り鉄の方や、フォトジェニックだから線路で撮影したいという人の気持ちもわかりますが電車が行き交う道ですから危険です。
法律だけでなく、あなた自身の安全も守ってください。
新幹線の線路に立ち入った場合は?
新幹線の線路に立ち入った場合は新幹線特例法の罪に問われる可能性があります。1年以下の懲役又は5万円以下の罰金となります。
線路への置き石はどんな犯罪になる?
線路への置き石は電車が脱線、転覆する恐れがあり非常に危険です。そのため往来危険罪が成立した場合は2年以上の懲役刑となります。
往来危険罪が成立しない場合でも、業務を妨げたことから威力業務妨害に問われる可能性があります。電車の停止はダイヤを見出し、乗客にも迷惑をかける行為です。
線路への迷惑行為をしてしまったら弁護士に相談を
犯罪の中でも程度によっては起訴されるか否かの分かれ目になる場合があります。このような時は、刑事弁護に強い弁護士に相談することで不起訴での決着や執行猶予となる可能性があります。
民事事件の対応も弁護士へ
罰金や過料くらいなら甘んじて受け入れる、という方もいると思いますが線路への侵入が鉄道会社や乗客に損害を発生させることも考えられます。この場合刑事事件だけでなく民事事件としても扱われ、損害額に応じた賠償の支払いを求められるでしょう。
したがって起訴を免れるためだけでなく損害賠償の減額という面でも弁護士の力を借りることが望ましいです。
まとめ
たとえ電車が通っていなくても、周りに誰もいなくても線路への侵入は犯罪となり得ます。
しかし不当な罪に問われることや、不当な賠償金を支払うことは避けなければいけません。刑事事件に強い弁護士は加害者の正当な権利を尊重します。