結婚と婚約は何が違う?意外と知らない結婚と婚約の共通点と相違点

結婚と婚約は似ているように感じますが、実は大きく意味が異なります。結婚と婚約の違いについて具体的に把握しておくと、いざ婚約や結婚をする際にスムーズに行動できますよ。また、結婚前の婚約破棄などトラブルがあった場合には、どのような対応が望ましいのかについてもご紹介していきます。

婚約破棄(58)男女の事故・トラブル(1293)
目次

結婚と婚約の違いを説明できますか?

 
結婚と婚約の違いは、意外と説明するのが難しいです。
 
婚約は「明確な婚姻意思の合致で成立」するのに対し、結婚(法律婚)は「婚姻意思に基づく婚姻届の提出で成立」するといえます。
 
結論からいえば、結婚と婚約には共通点もあれば相違点もあるのです。
 
結婚と婚約について、詳しく確認していきましょう。

結婚と婚約の相違点

まずは、結婚と婚約の異なる点を見ていきます。
 
すでに婚約中だという人も、まずは結婚との違いを理解しておくと安心です。 

婚約は手続きが不要

婚約は婚姻届の提出のような手続きが不要です。

婚約はあくまで当事者の明確な婚姻意思の合致により成立します。

婚約指輪を贈ったり結納をすることなどが必要だと考えている人もいるかもしれませんが、これらは婚姻意思を裏づける事情の一つにすぎません。

婚約解消にも同様に手続きは不要ですが、後述するように慰謝料の問題があります。

名字の変更や婚約相手の家族との親族関係の発生はない

婚約は名字の変更をする必要がありません

結婚と違い婚約は役所に届け出るわけではないから、ある種当然でしょう。

また、結婚と違い「姻族」関係が認められず、婚約は相手家族との親族関係の発生もありません(民法725条

これにより、例えば、婚約中には扶養義務などは発生し得ないことになります。

法定相続権はない

結婚と異なり婚約は、いまだ「配偶者」ではないので法定相続権はありません

結婚時とように、婚約中にもしもの場合に備えたい場合には、遺言を残す必要があるでしょう。

子どもができても当然に夫婦の子となるわけではない

法律上の夫婦の子は嫡出子と呼ばれますが、婚約中の男女の子が当然に嫡出子となるわけではありません。

ただ、出産前に結婚した場合(いわゆる「できちゃった結婚(でき婚・授かり婚)」の場合)には、出生届の提出により当然に嫡出子となることとされています。

また、出産後に結婚した場合でも、認知届の提出さえ行えば、「準正」という法効果が生じ、子供が嫡出子になることができます。

出産後に結婚する場合は認知届が必要になるので、その点だけ注意しましょう。

  • 認知後に婚約解消になってしまった場合には「準正」はありませんが、認知により父子関係は成立しており、養育費請求権や相続権は発生します。
  • 認知前に婚約解消になってしまった場合には当然「準正」も認知もないことになり、強制認知も検討する必要があります。

参考 婚外子(非嫡出子)を認知するか養子縁組するかは何が違う?

配偶者控除などの取扱い

結婚は、婚約と異なり配偶者控除などの対象にはなりません。

婚約中は戸籍上の移動はまだ行われておりませんので、配偶者にはならず、控除の対象にはならないのです。

婚約期間は、戸籍上相手とはまだ別世帯の状態です。

結婚と婚約の共通点

様々な異なる点がある結婚と婚約ですが、実は共通点もあるのをご存知ですか?
 
結婚と婚約の以外な共通点も知っておきましょう。 

双方が貞操義務を負う

結婚も婚約も、双方に貞操義務を負うこととなります。

貞操義務違反は原則として慰謝料請求の対象となるので、婚約中の行動には注意しましょう。

また、後述する婚約破棄の正当な理由になるので覚えておいてください。

正当な理由なく一方的に関係を解消できない

離婚は、法定離婚事由がなければ一方的に離婚請求することができません。

それと同じように、婚約破棄にも正当な理由が必要となります。

結婚も婚約も、一方的にその関係を解消することは許されないのです。

内縁関係として民法上の保護を受ける可能性がある

結婚も婚約も、事実上の夫婦として民法の夫婦の規定の準用を受ける可能性があります。

同居協力義務、婚姻費用分担義務、日常家事債務、財産分与などの準用が考えられるでしょう。

ただ、婚約=事実婚ではなく、婚約していれば事実婚が成立しするというわけではないので注意が必要です。

弁護士に相談しましょう。

婚約期間中の法的トラブルがあったら

結婚前の婚約期間中に、婚約破棄などのトラブルがあった場合にはどうすればいいのでしょうか?
 
悩んでいる人は、自分で抱え込まないようにしましょう。

弁護士に相談を

結婚前の婚約期間中に、婚約破棄などのトラブルがあった場合には迷わず弁護士に相談をしてください。例えば、
  • 婚約破棄したい
  • 婚約破棄された
  • 婚約中に浮気された
  • 子どもができたが婚約解消したい
  • 結婚の準備にかかったお金を清算したい
  • 結婚契約書を作成したい
  • 遺言を作成したい
 このような問題解決には専門的な知識が必要なため、弁護士に相談をするのが理想です。
 
自分だけで考えるのは、自分の立場を不利にしてしまう可能性もあります。
 
結婚前の婚約破棄などで悩んでいるのなら、弁護士を味方に付けて問題解決へ向けて行動してください。

結婚と婚約は何が違う?意外と知らない結婚と婚約の共通点と相違点のまとめ

結婚と婚約には様々な異なる点がありますが、実は共通点もあるのが事実です。
 
同じような意味を持つ結婚と婚約ですが、戸籍上や社会的には複雑な見解があるもの。
 
結婚前の婚約破棄などトラブルに巻き込まれた際には、迷わず専門家である弁護士に相談をしてください
 
結婚や婚約について知識がなくても、強い味方になってくれるでしょう。 

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この記事の作成者

カケコム編集部