離婚した方がよい夫婦の特徴5選と離婚後苦労しないための対処法を弁護士が解説
離婚した方がよいのか迷っていませんか?離婚したいと思っても、離婚自体がストレスに感じてしまうこと、ありますよね。そこで、離婚した方がよいケースと離婚しない方がよい可能性があるケースをご紹介します。自分の状況と比較して、離婚を前向きに考えてみませんか?

「離婚を考えているけれど、本当に離婚すべきなのか分からない」
「離婚をしたいけれど相手が応じてくれないため、ひとまず別居をしてみるべきなのか迷っている」
というお悩みを抱えている方は、一度弁護士に相談されることをおすすめします。
弁護士に相談することで、下記のようなメリットを得られる可能性があります。
弁護士に相談するメリット
・離婚をするメリットやデメリットを丁寧に説明した上で、的確なアドバイスをくれる。
・離婚の前段階として別居をする場合、どのように別居をして行動すると良いかアドバイスをくれる。
・些細な悩みや疑問についても、丁寧にサポートしてくれる。
カケコムでは、あなたにあった弁護士を見つけるサービスを提供しています。
離婚したほうが良い夫婦の特徴
離婚すると悲しい気持ちになる等のデメリットもあります。
それでも、離婚した方が楽になれる場合にはどのような場合があるのでしょうか?
離婚を前向きに考えられるポイントをご紹介します。
離婚したほうが良い夫婦の特徴(1) DVやモラハラがある夫婦
離婚したほうが良い可能性が高い夫婦の特徴として、DVやモラハラがあるという点が挙げられます。
DVは、最悪の場合怪我や死につながってしまうリスクがあります。そのため、可能な限り早くその配偶者の元からは離れた方が良いといえるでしょう。
また、DVにはいくつかの種類がありますので、自分では我慢しなければならないと思っていることでも、DVとして対処できる場合があります。
DVについて具体的に知りたい方は、ぜひ下記の記事をご一読ください。
モラハラについては、意外と軽視している方が多い印象です。しかし、日常的にモラハラが続いていくと、知らず知らずに精神的ダメージが蓄積していき、確実にあなたの心を蝕みます。
「これってモラハラだったの?!」と人から指摘されるまで、モラハラ被害に気付いていないという方も多いです。
「これおかしくない?」と思ったら、すぐに信頼できる人に相談しましょう。モラハラを軽視しないでください!
離婚したほうが良い夫婦の特徴(2) 不倫している夫婦
夫婦のどちらかが不倫をしていて、不倫された側にとってそれが大きなストレスとなっている場合には、離婚を選んだ方が良いといえるでしょう。
「不倫をされたけれど相手にまだ情があるし、相手も反省しているようだし、離婚はしないでおこう」と決めても、どうしても相手のことが信頼できず、「また不倫しているのではないか」をいうことばかりを考えてしまい、結果的にうつ病等に罹ってしまうケースも考えられます。
そうなってしまう前に、自分の心としっかりと相談をして、離婚するかどうか考えておきましょう。
また、相手に不貞行為があった場合には慰謝料を請求することができますので、「金銭的に余裕がないからとりあえず離婚しないでおこう」と考えている人でも、一度離婚は検討してみた方がよいかもしれません。
離婚したほうが良い夫婦の特徴(3) 再婚したいと思う異性がいる人
再婚を考えている人も、離婚したほうがお互いにとって良いかもしれません。
離婚前の交際は不倫となるリスクがあるので、具体的に再婚相手候補がいる場合には注意が必要です。
離婚したほうが良い夫婦の特徴(4) どちらかの浪費癖がひどく、生活ができない夫婦
どちらかの浪費癖がひどく、そのせいで多額の借金を背負ってしまい、返済に追われていたり、生活がままならない夫婦も、離婚した方がよい夫婦の特徴として挙げられます。
まだ夫婦二人のみの家庭であり、それでも生活ができるという場合には結婚生活を続けても問題ないと思いますが、そこに子供がいる場合等は、子供のためにも離婚をし、生活を続けていける環境を整えた方が良いかもしれません。
離婚したほうが良い夫婦の特徴(5) 子供への虐待がある夫婦
どちらかが子供へ虐待をしている場合には、子供のためにも離婚をし、子供に危害が及ばない環境で生活をし直した方が良いです。
もしすぐに次の住居が決まらない場合には、一時的に実家に預けたり、実家に元配偶者が来る場合には警察に念の為通報しておく等の対処が必要になるでしょう。
離婚をしても苦労しない人の特徴
続いて、離婚をしてもお金や住居の面で苦労しない可能性の高い人の特徴について、紹介していきます。
離婚をしても苦労しない人の特徴(1) 実家に経済的余裕があり、味方になってくれる人
実家に経済的余裕があり、離婚後あなたの味方になってくれる場合には、離婚をしても大きな苦労をせずに済む可能性があります。
「まだ離婚後の生活費や住居を確保できていないけど、今すぐにでも離婚したい」と言った場合でも、実家に頼ることで当面の生活費を賄ってくれたり、両親が子供の面倒を見てくれるかもしれません。
離婚をしても苦労しない人の特徴(2) 子供がいない、またはすでに自立している人
離婚しても苦労せずに済む可能性が高いのは、子供がいない、またはすでに子供が自立している人でしょう。
この場合、子供のことを気にせず、自分の気持ちや生活状況だけを判断して離婚を決めることができます。生活費も自分の分だけを賄えれば良いので、子供がいる場合よりも稼がなければならないお金が格段に減ります。
このような点で、離婚をしても苦労しにくい人であるといえるでしょう。
まだ離婚しない方が良いかもしれない夫婦の特徴5選
まだ離婚しない方が良いかもしれないのは、どのような人なのでしょうか?
まだ離婚しない方が良いかもしれない夫婦の特徴(1) なんとなくで離婚を考えている人
まだ離婚しない方が良いかもしれないケースとして、離婚についてよく考えていない場合があります。
「なんとなく一緒に生活するのが嫌だから離婚する」という場合には、離婚の手続や財産分与で疲弊するだけであまりメリットを感じられないかもしれません。
まだ離婚しない方が良いかもしれない夫婦の特徴(2) 離婚後の仕事が決まっていない人
離婚後の仕事が決まっていない人や当面の貯蓄がない人は、離婚をしてから苦労することになり、離婚を後悔してしまう可能性があります。
そのため、DVをされている等の緊急の離婚理由がない場合には、離婚後の仕事が決まってから離婚するようにした方が良いかもしれません。
まだ離婚しない方が良いかもしれない夫婦の特徴(3) 離婚後の生活費の目処が立たない人
離婚後の生活費の目処が立っていない場合も、離婚してから苦労する可能性が高いです。
時間が許すのであれば、仕事をどうするかや、家賃がどの程度の家に住むのかなど、生活の問題をあいまいにしたままにせず、ある程度目処を立ててから離婚した方が良いでしょう。
まだ離婚しない方が良いかもしれない夫婦の特徴(4) 子供が小さい人
離婚をした場合、特に子供が小さいと、子供が親の離婚を悲しいと感じて赤ちゃん返りをしたり、暴れやすくなったりする可能性があります。
また、子供が乳幼児の場合は、自分一人で働きながら子育てをするのはかなり大変だといえるでしょう。
そのため、子供がまだ小さい場合で緊急の離婚理由がない場合には、もう少し子供が大きくなってある程度自立した段階で離婚した方が良いかもしれません。
まだ離婚しない方が良いかもしれない夫婦の特徴(5) 依存度が高い人
依存度が高い人に関しても、まだ離婚しない方が良いかもしれません。
というのも、配偶者への依存度が高く、精神的・経済的に自立できていない場合、離婚をすることで日々の生活が送れなくなってしまう可能性もあるからです。
自立をする努力をして、ある程度自分一人でも生きていけるという確信を持ってから離婚した方が安心でしょう。
離婚後苦労しないためにお金や住居はどうする?必ずしておくべき離婚準備について
離婚後できるだけ苦労をせず生活していくためには、どんなお金がどの程度必要なのかを確認し、住居や子供を育てる環境等についてよく考えておく必要があります。
下記の記事では、離婚準備に必要なお金や住居について、子供の養育について、離婚後のお金で不安なことがある場合の対処法等について詳しく解説しています。
離婚を検討している方は、ぜひご一読ください。
>>【関連記事】離婚準備に必要なお金とは?離婚準備でしておくべきこと7つ
離婚した方がよいか悩んだら離婚のメリットを考えてみる
離婚のメリットとしては、下記のようなものが考えられます。
離婚のメリット(1) ストレスがなくなる、気持ちが楽になる
離婚のメリットは、ストレスがなくなったり気持ちが楽になる場合があるという点です。
結婚生活を続けることがつらくてたまらない場合には、離婚することで苦しさから解放されたと感じる場合も少なくありません。
また、離婚で楽になれるケースに、安全が確保される場合があります。
特にパートナーからのモラハラやDVがある場合には、離婚することで自分の心身の安全が確保できるようになるといえるでしょう。
離婚のメリット(2) 金銭面で安定
離婚をすると、金銭面で安定する場合があります。
配偶者の浪費や借金で生活が苦しいという場合、離婚したくなるほどストレスを抱えてしまうという人は少なくありません。
お金の問題が片付くと一気に生活の自由度が上がりますよね。
離婚のメリット(3) 好きな人と一緒に過ごせる
離婚のメリットとして、好きな人と一緒に過ごせるというものも考えられます。
離婚前に恋人を作ってしまうと、不倫になってしまうリスクがあるため控えるべきですが、離婚をすれば新しい恋をしてもまったく問題がないため、この点も人によってはメリットとなるでしょう。
離婚により、いまの配偶者よりも相性がよい人と再婚できる可能性もあります。
離婚のメリット(4) 親族問題に悩まされることがない
離婚で楽になるケースとして、親族問題から解放されるというものがあります。
離婚原因やストレスの原因となりがちなのが配偶者の親族とのお付き合いでのトラブル。
義理の両親と折り合いが合わず離婚を選択する人は少なくありません。
離婚のメリット(5) 自分の時間を持つことができる,仕事にも打ち込める
離婚のメリットの一つとして、離婚により自分の時間を持つことができたり仕事に打ち込めるようになるというものがあります。
これまでは配偶者の都合に合わせたり、配偶者の面倒をみたり、気を使ったりする必要があるなど不自由があったとしても、離婚すればそういった制限は全てなくなるのです。
離婚した方がよいか悩んだら離婚のデメリットも考えてみる
離婚することで楽になれる場合がある一方で、離婚のデメリットも存在します。
離婚は楽じゃない!デメリット(1) 寂しい・辛い
離婚が楽な場合だけではないケースに、寂しさやつらさがあります。
離婚することで悲しい気持ちで胸がいっぱいになってしまったり、情緒不安定になってしまうこともあります。
離婚は楽じゃない!離婚のデメリット(2) 生活が不安定になる
離婚により楽でなくなる場合に、生活が不安定になる場合があります。
結婚生活中、夫婦二人でお金を稼いだり家事を分担していたとしても、離婚すれば自分一人で生活費をまかなったり家事をしなくてはなりません。
離婚は楽じゃない!離婚のデメリット(3) 世間体が悪い
離婚するデメリットとして、世間体が悪くなるというものがあります。
特に年配の方から「離婚する人間には何か理由があるはずだ」と白い目で見られる場合もないとはいえません。
離婚は楽じゃない!離婚のデメリット(4) 子供が悲しむ
離婚で楽になれる場合もある一方、離婚により子供が悲しい気持ちになることも忘れてはいけません。
子供にとって、大事な両親が別れて別々に暮らすことになるのはショッキングな出来事です。
離婚が子供のストレスになることを心に留めておく必要があるでしょう。
離婚は楽じゃない!離婚のデメリット(5) 老後の不安が大きくなる
離婚のデメリットとして、老後の不安が大きくなることが挙げられます。
特にサラリーマンの夫を持つ専業主婦の場合、離婚することで将来もらえる年金ががくっと減ってしまうなど、老後の生活プランが大きく変わってきてしまうことに注意が必要です。
実際に離婚した方がよいのか迷っていた人が離婚を決断した理由は何?
実際に離婚を決断した人を対象に、離婚についてどのくらい悩んだのかや離婚の決断理由についてのアンケートを行いました。
そのアンケート結果については、下記の記事で詳しく紹介していますので、離婚経験者の体験談を見たい方はぜひご一読ください。
>>【関連記事】離婚を迷う人が決断したきっかけ13選と離婚後に後悔したこととは?
離婚で悩んでいるなら一時的に別居してみるのも一つの手段
離婚をするか悩んでいて、なんとなく決定打がない場合には、一時的に別居してみるのも良いでしょう。
別居をすることで離婚後の生活シミュレーションができるため、離婚後にお金の面で生活していけそうなのかや、相手がいないことで寂しさを感じないか、やっぱり相手と生活していきたいと感じるのか等を確かめることができます。
離婚と別居のどちらがいいのかについては、下記の記事で詳しく解説していますので、気になる方はぜひご一読ください。
離婚をした方がよいか分からない場合は弁護士に相談しても良い
「離婚について弁護士に相談したら、必ず離婚をしなければならなくなるのではないか?」「悩んでいる段階では相談に乗ってもらえないのではないか?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、弁護士への相談は、離婚をするか迷っている段階からでもまったく問題がありません。
むしろ、迷っている段階から相談をすることで、より具体的で現実的な離婚のメリットやデメリットを知ることができたり、相談の中で離婚を決断した場合にはそのままその弁護士へ依頼することができる等のメリットがあるため、早い段階からの相談がとてもおすすめです。
また、よく誤解されがちですが、相談をしたからといって必ず依頼しなければならないわけではないため、気軽にご相談いただけます。
少しでも迷っている場合には、ぜひ一度相談してみてください。カケコムなら、初回の相談を無料で受け付けていたり、弁護士費用の分割払いが可能な弁護士も登録していますので、下のボタンから登録弁護士のプロフィールを覗いてみてください。
離婚を決めたなら弁護士に依頼するのが楽!
離婚にはメリットもあればデメリットもありました。
そんな中で離婚を前向きに考えるのにおすすめなのが、弁護士に相談をすることです。
弁護士に依頼(1) 協議離婚の代理をしてくれる
弁護士は協議離婚の手続きを代理をしてくれたり、あなたの代わりに交渉をしてくれます。
特に、お金の問題や親権の問題など、感覚ではわかるけれどどうやって解決すればいいかわからない法的問題については、弁護士に依頼をすることで自分に有利になるように話を進めてくれます。
弁護士に依頼(2) 手間が省け、精神的にも楽になる
弁護士に依頼すれば、相手との交渉や調停等をする際の必要書類の作成などを全て弁護士が代わって行ってくれます。
そのため、弁護士に依頼すると手間が省けて楽になると同時に、弁護士が全面的な味方になってくれることで精神的にも楽になるのです。
精神的に楽になることで離婚に前向きに動き出すことも可能になります。
弁護士に依頼(3) 金銭面の計算をしてくれる
弁護士は離婚に伴う金銭面の計算をしてくれます。
慰謝料、養育費、財産分与、年金分割など、離婚後の経済面が明確になれば、離婚すべきかすべきでないかがわかりやすくなります。
また、離婚をするにしてもいつが適切な時期かについての相談にものってくれるのです。
弁護士に依頼(4) 交渉をより有利に進められる
弁護士に依頼することで、離婚の話し合いをより有利に進められるというメリットがあります。
弁護士が専門的な立場から適切に主張や立証をしてくれることで、一番有利に離婚を進めることが可能になるのです。
弁護士に依頼(5) 書面を作成してもらえる
弁護士に依頼をすることで、離婚に関する取り決めをきちんと書面に残してもらえます。
特に離婚協議書や公正証書でお金のことなどを書類に残しておけば、離婚後に支払いが滞って逃げられることが少なくなるといえるでしょう。
また、取り決めを公正証書にしておけば、お金の支払いが滞った場合に、給料の差押えなどの強制執行ができるようになります。
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まとめ
離婚をすることで楽になれる人がいる一方で、楽になれない人も存在します。
しかし、離婚で問題になるお金の問題について、うまく見積もったり交渉で予想より多めにお金がもらえるようになれば、離婚後の生活が楽になるというケースも少なくありません。
離婚を前向きに考えていく場合には、早めに弁護士に相談することがおすすめです。
弁護士は離婚に関する問題について法的専門家の立場からあなたに有利になるようにサポートしてくれます。