カラス肉のジビエが話題に!鳥獣保護法は大丈夫?
カラスの肉に限らず野生動物を食べる際は衛生管理が重要で、十分な知識を持った上での調理が求められます。しかし、ここで問題になるのは「そもそも野生動物は勝手に狩猟して良いのか?」という点です。

2023年3月7日午前7時50分に「東京新聞」のWebサイト上で投稿された「カラス肉の食レポ」記事が批判をよんでいます。
本件の概要
ある男性にさそわれカラス肉を「ひたちなか市の某所」に食べに行ったそう。到着したあとは、カラスの「ムネ肉の刺身(しょうゆ漬け)」「炭火で焼いたモモ肉」をいただいたそうだ。予想していたよりも美味しかったそうで、体調にも翌日まで影響はなかったと話している。
記事の最後に”食べ物への偏見は差別につながる。偏見をなくすことが世界平和につながるんです”と締めている。
出典:東京新聞
以上の内容に対してSNS上に批判が集まっています。
ネット上の反応
厚生労働省「野鳥の生食は非常に危険!止めて!」
有識者「野鳥の生食は非常に危険!止めて!」
医師「野鳥の生食は非常に危険!止めて!」
↓
東京新聞「カラス肉の生食文化!刺し身は魅力的!食べ物への偏見は差別に繋がる。偏見を無くす事が世界平和に繋がる!」
新聞記者ってもう狂気の沙汰やな。
https://twitter.com/sui72381132/status/1633465026983137285
カラス肉の刺身がーみたいな記事を読んだけど、山育ちで狩猟免許を持ったじいちゃんが言ってた。
「皆んなが採らない、狩らないモノは美味しくないか危ないからだ」
そりゃそうだ!
経過
SNS上では医師による「危険だからやめよう」と警告が多数あり、厚労省はジビエの生食は「非常に危険」と注意を呼びかけている。
しかし3月10日現在「東京新聞」は記事の訂正や撤回は行なっておらず、「記事で掲載した通り」とコメントを残している。
これ、法律的にどうなの?
カラスの肉に限らず野生動物を食べる際は衛生管理が重要で、十分な知識を持った上での調理が求められます。しかし、ここで問題になるのは「そもそも野生動物は勝手に狩猟して良いのか?」という点です。
鳥獣保護法では、鳥類や野生動物の捕獲・殺傷を禁止しておりカラスや鳩が邪魔だからと退治することは控えた方が良いでしょう。
また、鳥獣保護法で合法だ!という場合でも狩猟に関するルールを守る必要があります。
こんなときは弁護士に相談を
野生動物を勝手に食べて良いのか?野生動物をどのように駆除すべきか?という点については行政への相談をお勧めします。
しかし、違法な形で野生動物を狩ってしまった、違法な形で野生動物またはその肉を使った料理を販売してしまった場合に関しては罰を受ける可能性があるため弁護士への相談が望ましいです。
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