相続放棄とは?相続放棄のメリットと手続き&期限&費用を解説!

相続放棄がどのようなものかわからない、と悩んでいませんか?なんとなく聞いたことはあるけど、メリットやデメリットがわからないという声も耳にします。この記事では、相続放棄のメリット・デメリットに加え、手続き方法・期限・費用についてもわかりやすく説明をしていきます。

相続(14)
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相続放棄って?どうやってするの?

「うちの父親は資産より借金の方が多そうだから、相続放棄したい」「家族に相続放棄しろと迫られた…」
 
相続放棄について、そんな悩みを聞くことがあります。
 
相続放棄は人生の中でも比較的大きな決断ですから、メリットやデメリットをきちんと知って、するかしないかを決めましょう。
 
相続放棄をするとなったら、気になるのがその手続き方法や費用ですよね。
 
もちろんこれらの点についてもまとめていますので、相続放棄について気になっているという方は、ぜひ最後までお読みください。

相続放棄のメリット・デメリット

相続放棄をすることによって生じるメリットとデメリットについてみていきましょう。

相続放棄のメリット(1) 被相続人の借金を相続しないで済む

相続放棄は被相続人(相続される側の人)の財産を、資産・借金を問わず、全て放棄をするものです。
 
そのため、被相続人の資産よりも借金が多い場合は、借金を相続しないで済むというメリットがあります。

相続放棄のメリット(2) 相続関係のいざこざに巻き込まれない

相続はお金が絡む問題なので、兄弟姉妹間で争いが生じることもあります。
 
そのような事態が起こったとしても、相続放棄をしてしまえば相続人ではなくなりますので、いざこざに巻き込まれる可能性がなくなります。

相続放棄のメリット(3) 相続についての話し合いに出なくていい

相続が始まったら、「遺産分割協議」という協議をし、「遺産分割協議書」というものを作成する必要があります。
 
遺産分割協議は相続人全員が集まって話し合いをしなければいけないので、時間がかなりとられることも。
 
相続放棄をしてしまえば相続人ではないので、このような話し合いにも出席をする必要はありません

相続放棄のデメリット(1) 相続放棄の撤回はできない

相続放棄の1番大きなデメリットは、どんな理由や事情があったとしても撤回することができないということです。
 
例えば、相続放棄後に被相続人に莫大な隠し財産があるのが発見された場合でも、相続放棄の撤回はできませんので、その財産を相続することはできません。
 
このようなデメリットを回避するためには、あらかじめ被相続人の財産について綿密に調べておく必要があります。

相続放棄のデメリット(2) 相続財産は一切相続できない

相続放棄は、資産・借金を問わず、全ての財産を相続しないというものです。

そのため、マイナスの財産よりプラスの財産が多いという場合でも、一切の相続をすることができません

相続放棄のデメリット(3) 相続人が変わる可能性がある

あなたが被相続人の唯一の子どもであった場合、あなたが相続放棄をすると、被相続人の父母や兄弟姉妹に相続権が渡ります

その場合、被相続人に借金があったりすると、その借金の債権者は被相続人の父母や兄弟姉妹に借金の取り立てに行くことでしょう。

次に相続人となる人となんの相談や話し合いもなく、あなたが相続放棄をしてしまうと、借金の取り立てに来られた人は大変驚きますので、家族関係にヒビが入ってしまう可能性があります。

相続放棄の手続き方法・期限・費用は?

実際に相続放棄をする場合は、どのような方法で行うのでしょうか?
 
期限や費用についてもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

相続放棄の手続き方法

相続放棄をするためには、以下の書類を、被相続人の最期の住所地を管轄する家庭裁判所へ提出する必要があります。
  • 相続放棄申述書
  • 被相続人の戸籍謄本
  • 被相続人の住民票または戸籍の附票
  • 相続放棄をする人の戸籍謄本
  • 収入印紙800円
  • 郵便切手
家庭裁判所への提出は郵送または持ちこみで行いますが、郵送では受け付けていない裁判所もありますので、事前の確認が必要です。
 
これらの書類を家庭裁判所に提出したら、家庭裁判所から「照会書」という書類が送付されてきますので、これに必要事項を記入し、再び家庭裁判所に送り返します。

注意したい相続放棄の期限

相続放棄は、「自己のために相続の開始があったことを知ったとき」から3ヶ月以内にしなければいけません
 
「自己のために相続の開始があったことを知ったとき」とは、基本的には、被相続人が死亡したことを知ったときと考えて問題ありません。
 
3ヶ月の期間を経過してしまうと相続放棄はできなくなりますので、注意が必要です。

相続放棄にかかる費用

相続放棄にかかる費用は、以下の通りです。
  • 戸籍謄本や住民票の取得費用
  • 収入印紙代800円
  • 郵便切手代(裁判所によって異なるが、概ね1000円ほど)

大まかに見積もって、相続放棄にかかる費用は3000円ほどといえるでしょう。

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相続放棄は被相続人が生きていてもできる?

他の兄弟姉妹に相続財産を相続させたい場合などで問題になるのが「被相続人の生前の相続放棄」ですね。
 
被相続人が生きている間に相続放棄はできるのでしょうか?考えてみましょう。

相続放棄は生前にはできない

結論からいうと、被相続人の生きているうちに相続放棄をすることはできません
 
仮に、「相続放棄をします」といった内容の契約書や念書を作ったとしても、これらの書類は無効となります。
 
その理由は、被相続人の生存中は「相続が開始していない」からです。
 
開始もしていないものを勝手に放棄はできないのですね。

相続放棄以外の手段1:遺留分の放棄

「遺留分」とは、被相続人と一定の関係にある相続人に認められる最低限の相続財産の取り分のことをいいます。
 
遺留分を放棄することで、他の相続人に対して、自分は相続をするつもりはないと示すことができます。
 
ただし、被相続人が生きている間の遺留分放棄は家庭裁判所の許可が必要です。
 
また、遺留分の放棄も、1度認められてしまったら原則として撤回することはできませんので、よく考えて行うことが大切です。

相続放棄以外の手段2:遺言書の作成

相続放棄以外の手段その2としては、被相続人に遺言書を作成してもらい、相続分の指定をしてもらうということが考えられます。
 
当たり前ですが被相続人を脅迫して遺言書を書かせたり、遺言書を偽造したりすることは違法ですので、絶対にしてはいけません。
 
また、他にも相続人がいる場合に、あなたと被相続人だけで遺言書の内容を決めてしまうと、後々問題になることもありますので、他の相続人にも話を通しておく必要があります。

相続放棄以外の手段3:債務整理

相続放棄の最も多い理由は「被相続人の借金」ですから、思い切って被相続人に債務整理をしてもらうことも相続放棄の代替手段として考えられます。

「債務整理」とは、裁判所を介した手続きや借金の相手方との交渉により、借金を減額してもらう方法です。

債務整理は本人しか行うことができませんので、この点は注意が必要です。

相続放棄と代襲相続の関係は?

相続放棄をした場合、自分が相続するはずだった権利は子どもや孫に移るのでしょうか?

詳しく説明をしていきます。

代襲相続とは

「代襲相続」とは、親が死亡している場合、または、「相続欠格」や「相続廃除」になっている場合に、子が親に代わって相続権を得るという制度です。

つまり、被相続人の子どもが「死亡」「相続欠格」「相続廃除」のいずれかによって相続人になれない場合、その子どもの子ども(被相続人からみれば孫)が相続人になるのです。

また、被相続人に子どもや孫といった下の世代がおらず、父母や祖父母といった上の世代もいない場合には、被相続人の兄弟姉妹が相続人となります。

被相続人の兄弟姉妹が「死亡」「相続欠格」「相続廃除」のいずれかによって相続人になれない場合には、その子ども(被相続人からみれば甥・姪)が代襲相続によって、相続人となります。

相続放棄では代襲相続はおこらない

代襲相続は、親が死亡している場合、または、「相続欠格」や「相続廃除」になっている場合に、子が親に代わって相続権を得るという制度と先ほど説明をしました。

つまり、相続放棄をした場合には、代襲相続はおこりません

なぜかというと、相続放棄をすると「相続の開始時から相続人ではなかった」ということになるので、代襲相続される相続権自体が発生しないからです。

弁護士相談のメリット

では、相続放棄における弁護士相談のメリットとはなんでしょうか?

まとめてみましょう。

手続きの期限切れを防げる

相続放棄は、「自己のために相続の開始があったことを知ったとき」から3ヶ月以内に行わなければいけません。

相続放棄をする場合は戸籍謄本などの書類を揃えなければいけませんが、これが結構時間がかかる手続きなんです。

仕事や日常生活をこなしながら書類を揃えるとなると、いつの間にか期限ぎりぎりになってしまった!ということも

弁護士に相続放棄の手続きを任せた場合には、必要書類を揃えるのも弁護士がやってくれますので、うっかり手続きの期限を過ぎてしまったということがありません

ややこしい手続きを代わりにしてくれる

相続放棄をする場合は、家庭裁判所に相続放棄申述書や必要書類を揃えて提出する必要があります。

提出の際にも、郵送では受け付けてくれない家庭裁判所もあり、確認したり、家庭裁判所に出向いたりと、煩雑な作業がたくさんあります。

また、家庭裁判所から送付されてくる「照会書」にきちんとした回答をしないと、相続放棄が認められないこともあります。

この通り、相続放棄にはややこしい手続きや失敗できない手続きが多々ありますから、法律のプロである弁護士に任せる方が安心です。

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弁護士のメリットはわかっても、費用が気になるし、自分にあった弁護士が見つけられるか不安…という声を耳にすることも。

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相続放棄とは?相続放棄のメリットと手続き&期限&費用を解説!のまとめ

相続放棄はもらえるはずの財産を受け取らないようにするものなので、その手続きも簡単でしょ?と思われていたかもしれませんね。
 
しかし、相続放棄は相続の開始を知ってから3ヶ月以内にしなければならず、時間的にあまりゆとりがありません。
 
その上、揃えなければならない書類も多く、手続きも煩雑です。
 
また、相続放棄にはメリットもありますが、大きなデメリットもあります。
 
相続放棄をするべきか悩んだら、1度弁護士に相談してみることをおすすめします。
この記事の作成者

カケコム編集部