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借金を相続しないことはできる?放棄する際の注意点についても解説

借金を相続することになりそうな場合、どのような点に注意をしたらいいのでしょうか。借金を相続することになりそうな場合の注意点は、大きく分けると4つあります。今回は借金を相続することになりそうな場合の注意点と、借金を相続しないための方法を紹介していきます。

「借金を相続せずに済む方法を知りたい」
「借金を相続してしまったけれど、返済計画が立たない

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相続人は被相続人の借金を相続しなければならない?

被相続人に借金があり、相続人が何の手続きも行わなかった場合、相続人はその借金を相続することになります。

これは、民法八百九十六条に定められているためです。

第八百九十六条 相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。ただし、被相続人の一身に専属したものは、この限りでない。

出典:民法

しかし、定められた期間内に適切な手続きを行えば借金を相続しなくて済む場合があります。

次の項目にて、詳しく解説します。

借金を相続しないための方法とは?

ここからは、借金を相続したくない方のために、借金を相続しないで済むための方法を説明していきます。

借金を相続しないための方法(1) 相続放棄

資産よりも借金の方が多いため、相続自体をしたくないという場合には、「相続放棄」という手続きをとることが考えられます。

相続放棄は、資産も借金も含めて、全ての相続財産の相続をしないようにするという制度です。

これは民法九百三十九条にて規定されています。

第九百三十九条 相続の放棄をした者は、その相続に関しては、初めから相続人とならなかったものとみなす。
出典:民法

相続放棄をしたい場合は、「自分のために相続が開始されたことを知ったときから3ヶ月以内」に家庭裁判所に「相続放棄申述書」を提出する必要があります。

相続放棄は借金を相続しなくても済む便利な制度ですが、その反面デメリットもあります。

相続放棄のデメリット(1) 相続権が他の人に移る

相続放棄を行うと、相続権は他の人に移ります

相続人には法律上順位が定められており、先順位の人が相続をしなくなった(できなくなった)場合には、後順位の人に相続権が移るのです。

相続人の順位は以下の通りです。

  • 絶対に相続人となる:配偶者
  • 第一順位:子(直系卑属)
  • 第二順位:父母(直系尊属)
  • 第三順位:兄弟姉妹

つまり、被相続人の子が相続放棄をした場合は、被相続人の父母に相続権が移ることになります。

また、被相続人の父母が相続放棄をした場合は被相続人の兄弟姉妹が相続人となります。

そのため、相続放棄をする場合は、後順位の相続人にその旨を話しておかないと、家族間の関係が悪くなることがあります。

また、同居の父母が借金を相続してしまった場合は、法律上の義務はなくても、結局一緒に借金を返していかないと…という状況に陥ることもあります。

相続放棄のデメリット(2) プラスの財産も相続できない

相続放棄は、被相続人の資産も負債も相続をしないというものなので、当然プラスの財産も相続することができません

被相続人の資産に住み慣れた自宅があるという場合などは、大きなデメリットといえるでしょう。

そのような場合には、他の手段を検討することも必要かもしれません。

相続放棄のデメリット(3) 相続放棄は撤回できない

相続放棄は、その手続きをしてしまうと、原則として2度と撤回することができません

つまり、相続放棄後に被相続人が隠していた多額の財産が見つかった!という場合でも、それを手にすることはできないのです。

そのため、被相続人の資産がいくらあるのかについては慎重に調査をする必要があります。

借金を相続しないための方法(2) 限定承認

被相続人の借金と資産がそれぞれいくらずつあるのかが不明な場合などは、「限定承認」をすることが考えられます。

限定承認とは、相続財産の範囲内で負債(借金)の支払いをし、余りが出ればその分を相続することができるという制度です。

この限定承認は、民法九百二十二条にて規定されています。

第九百二十二条 相続人は、相続によって得た財産の限度においてのみ被相続人の債務及び遺贈を弁済すべきことを留保して、相続の承認をすることができる。

出典:民法

限定承認をする場合も、「自分のために相続が開始されたことを知ったときから3ヶ月以内」に家庭裁判所に「限定承認申述書」を提出する必要があります。

限定承認は借金の支払いをする必要がなく、余剰があれば遺産も受け取れるということでとても便利な制度です。

しかし、相続人全員で行う必要があり、手続きも複雑であることから、現在はあまり利用されていない制度でもあります。

借金を相続しないための方法(3) 単純承認

単純承認とは、相続する財産の中に借金が入っていた場合でも、特に手続きを行うことなくそのまま借金も含めて遺産を相続する方法です。

具体的にどんなケースの場合に単純承認となるかについては、下記の民法九百二十一条に定めれらています。

第九百二十一条 次に掲げる場合には、相続人は、単純承認をしたものとみなす。

一 相続人が相続財産の全部又は一部を処分したとき。ただし、保存行為及び第六百二条に定める期間を超えない賃貸をすることは、この限りでない。
二 相続人が第九百十五条第一項の期間内に限定承認又は相続の放棄をしなかったとき。
三 相続人が、限定承認又は相続の放棄をした後であっても、相続財産の全部若しくは一部を隠匿し、私にこれを消費し、又は悪意でこれを相続財産の目録中に記載しなかったとき。ただし、その相続人が相続の放棄をしたことによって相続人となった者が相続の承認をした後は、この限りでない。
出典:民法

マイナス財産(借金)よりもプラス財産が大きい場合は、単純承認を行っても、プラス財産でマイナス財産を返済することができます。

そのため、プラス財産がマイナス財産を上回る場合は、単純承認を取ることも一つの手です。

 

借金を相続しそうなときに確認すべき注意点4つ

借金を相続することになりそうな場合に注意すべきポイントは4つです。1つずつ解説をしていきます。

借金を相続しそうなら…(1) 借金がいくらあるかを把握する

借金を相続しそうになってしまったら、まずは借金がどれくらいあるのかを把握しましょう。

借金の額が多額でなければ、同時に相続をするプラスの財産で完済をすることも可能です。

借金の総額を把握しないままでは相続するべきなのかどうかの判断もできませんので、慎重に調査を行いましょう。

借金を相続しそうなら…(2) 資産がいくらあるかを把握する

借金の総額を把握できたら、次は資産(プラスの財産)がどれくらいあるのかを把握しましょう。

資産をしっかり把握しておかないと、100万円の借金のために多額の資産まで放棄してしまった!ということにもなりかねません。

被相続人(相続される側の人)との関係によっては調査しにくいかもしれませんが、こちらも借金の総額と同様に慎重に調査する必要があります。

借金を相続しそうなら…(3) 借金は法定相続分に従って相続されることを知っておく

また、次に注意したいポイントは「借金は法定相続分に従って相続される」ということです。

法定相続分とは、被相続人の財産をわけるにあたって、法律上「各相続人がどれだけの取り分をもらうことができるのか」が定められている割合のことを指します。

法定相続分は相続人の数や相続人と被相続人の関係によって異なりますが、まとめると以下のようになります。

  • 相続人が被相続人の配偶者と子の場合…配偶者1/2、子1/2
  • 相続人が被相続人の配偶者と父母の場合…配偶者2/3、父母1/3
  • 相続人が被相続人の配偶者と兄弟姉妹の場合…配偶者3/4、兄弟姉妹1/4
  • 相続人が配偶者、子、父母、兄弟姉妹いずれかだけの場合…その人が100%
  • 子、父母、兄弟姉妹が複数いる場合…上記の数字を人数で等分する(例:子が2人の場合…配偶者1/2、子1/4ずつ)

もちろん、遺言がある場合や相続人間で合意がある場合など、法定相続分以外の分け方で相続財産を分けることもあります。

しかし、その場合でも債権者(貸金業者など)は、法定相続分に基づいて相続人に借金の返済を求めることができますし、相続人にも借金を返済する義務があります

ただし、債権者に法定相続分の借金を返済したあとで、遺言や合意によって借金を全額相続することになった人に、支払った分を返せ!と求めることはできます。

借金を相続しそうなら…(4) 相続後に出てきた借金は放棄できない

借金を相続しそうになってしまったときにとても大切なのは、「相続後に出てきた借金は放棄できない」ということです。

借金も資産も全て相続をした場合は、仮にその後に多額の借金が判明したとしても相続放棄をすることはできませんので、「相続をするか?」については慎重に考える必要があります。

しっかりとマイナス財産とプラス財産を調査した上で、どのような方法を取るか決めましょう。

もし調査の不備に不安があるのなら、弁護士に調査を依頼することがおすすめです。

初回の相談を無料で受け付けている弁護士もカケコムには登録していますので、少しでもお悩みの際は一度ご相談ください。

 

もし借金を相続してしまった場合はどうすれば良い?

返済計画が立たないなら債務整理を行う

もし借金を相続してしまい、あなたが借金の返済を行わなければならなくなった場合は、借金相続後に債務整理をすることで返済する額を減らすこと等が可能となる可能性があります。

債務整理には、以下の4つの方法があります。
  • 任意整理
  • 特定調停
  • 個人再生
  • 自己破産

この中で自分の財産を手放さないといけないものは自己破産のみなので、他の3つの手段をとった場合には、自己の財産(相続をした財産も含みます)を保持したまま借金の減額をすることができます。

相続放棄や限定承認を選択した場合、相続財産を手元に残すことが難しくなります。

しかし、債務整理の場合は相続財産を手放さなくてもいいので、思い入れのある自宅に住み続けることもできます。

返済ペースを遅らせられれば借金を返済でき、手放したくない相続財産があるという場合には、債務整理をするというのがおすすめです。

債務整理の手続きは煩雑になることが多く、場合によっては債権者との交渉が必要になることもあるので、手続きや交渉を代行してほしい方等はぜひ弁護士へご相談ください。

さらに詳しく債務整理を弁護士に相談するメリットを知りたい方は、下記の記事を御覧ください。

 
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特別な事情がある場合は相続せずに済む可能性も

もしあなたに相続開始を知ることができなかった等の特別な事情があると認められる場合は、相続放棄等の期限を過ぎても相続放棄できる可能性があります

自分の場合、その特別な事情として認められるのかを知りたい場合は、弁護士に相談してみましょう。

相続放棄を弁護士に相談するメリット

相続放棄を弁護士に相談するメリットはなんでしょうか?詳しく解説をしていきます。

弁護士に相談するメリット(1) 被相続人の資産状況を調査してくれる

被相続人の資産状況は、相続放棄をするのか、または、相続後に債務整理をするのかを判断するにあたって、最も大切なポイントです。

しかし、一般の方が自分で被相続人の資産状況を完璧に調査することは難しいこともあります。

被相続人の介護や家計の管理をしていた他の相続人が、被相続人の資産状況をなかなか教えてくれないということも。

そんな場合でも、弁護士が間に介入することでスムーズに資産状況を調査することが可能です。

弁護士に相談するメリット(2) 相続放棄をするべきか判断してくれる

また、相続放棄は借金だけでなく資産も相続しないという手続きであることに加え、1度放棄をしてしまうと、その後撤回ができないという大きなデメリットがあります。

弁護士に相談をした場合には、被相続人の資産状況や借金の総額から相続放棄をするべきなのか、それとも、1度相続をしてしまって債務整理をする方がいいのかの判断をしてくれます。

弁護士に相談するメリット(3) 債務整理をすることになっても安心

債務整理には、「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」の4つの種類があります。

これらの方法には、それぞれメリットとデメリットが存在します。

そのため、一般の方が自分でどの債務整理をするか?を決定することは難しいですし、あまりおすすめできる方法ではありません。

その点、弁護士に相談をした場合にはどの方法を選択すべきかのアドバイスもしてくれますし、手続きもお任せすることができます

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弁護士のメリットはわかっても、費用が気になるし、自分にあった弁護士が見つけられるか不安…という声を耳にすることも。

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借金を相続するときの注意点は?借金を相続しないための方法は?のまとめ

借金を相続しそうになってしまったら、まずは被相続人の資産状況を詳しく調査することが大切です。

被相続人にどれだけの資産と借金があるかによって、「相続放棄」「限定承認」「債務整理」のどの手続きをとるべきなのかが変わってきますので、慎重に調べましょう。

相続放棄は、「自分のために相続が開始されたことを知ったときから3ヶ月以内」に手続きをする必要がありますので、自分で調査をするのが難しい場合や、相続放棄をするべきなのか悩んだ場合には、すぐに弁護士に相談するのがおすすめです。

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