遺産分割協議とは?弁護士に相談する必要性とメリット

遺産分割協議は弁護士に絶対相談しないといけないものなのでしょうか?遺産分割協議とは、簡単にいうと相続開始後に相続人間でされる話し合いのことです。今回は、遺産分割協議を弁護士に相談するべきなのかについてはもちろん、遺産分割協議書の作成方法等についても解説をしていきます。

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目次

遺産分割協議は弁護士に相談しないとダメ?

遺産分割協議は、弁護士に相談しないとできないものなのでしょうか?
 
普通に生活をし、これまで特に大きなトラブルがなかったという人の場合、弁護士にあまりなじみがないことと思います。
 
そんな中で急に弁護士に相談しろといわれても、戸惑ってしまいますよね。
 
ですので、今記事では、遺産分割協議および遺産分割協議書とはなにかを説明するとともに、遺産分割協議に際して弁護士に相談をするメリットについても解説をしていきます。
 
自分のケースで弁護士に相談をする必要があるかの指標にもなるかと思いますので、興味のある方は、ぜひ最後までお目通しください。

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遺産分割協議とは

まずは、遺産分割協議とはどういったものなのかについて説明をしていきます。

遺産分割協議とは

遺産分割協議とは、簡単にいうと「相続開始後に相続人全員でされる相続財産をどう分けるかについての話し合い」のことです。
 
相続人間で話し合いが行われますから、相続人間の仲が悪い場合や相続財産が多くある場合などでは、熾烈なもめ事に発展することもあります。

遺産分割協議が必要なケース

遺産分割協議は、ほぼ全てのケースで行う必要があります

相続人間の相続財産の取り分については法律で定められている「法定相続分」というものがありますが、この取り分に従うという場合でも、遺産分割協議は行わなくてはいけません。

遺産分割協議を行わなくても問題のないケースは、以下の2つのケースのみに限られます

  • 相続人が1人の場合
  • 遺言書の記載通りに相続財産を分ける場合

ここで注意をしたいのは、遺言書があっても、遺言書に記載されていない遺産がある場合には、その遺産の分け方を決めるために遺産分割協議をしなければいけないということです。

つまり、遺言書がある場合であっても、中には遺産分割協議をしなければいけないケースもあるんですね。

また、かつては預金については遺産分割が必要ではなかったのですが、平成28年12月19日の最高裁判所の判断で、預金についても遺産分割が必要となりました。

そのため、相続財産が預金しかないという場合でも、昔とは違い、遺産分割協議をしなければなりません。

遺産分割協議の方法

遺産分割協議には、法律等で決まった形式があるわけではありません
 
しかし、遺産分割協議をする際には、絶対に相続人全員で話し合いをしなければいけません
 
この注意点を守らなかった場合、その遺産分割協議は無効になってしまいます。
 
何度も遺産分割協議をする手間を省くためにも、遺産分割協議は相続人全員で行うようにしましょう。

遺産分割協議書とは

次は、遺産分割協議書とはなにかについて解説をしていきます。

遺産分割協議書とは

遺産分割協議書とは、遺産分割協議の内容をまとめて書面に書きおこしたものです。
 
遺産分割協議書は作成が義務づけられているものではありませんが、基本的には作成をしておいた方が安心です。
 
遺産分割協議書を作成するメリットについては、以下の項目でお話していきます。

遺産分割協議書を作成するメリット

遺産分割協議書を作成する大きなメリットは、「遺産分割協議の内容を第三者に証明できる」ということです。

遺産分割協議書がない場合、遺産分割協議に参加していない第三者には、本当にそのような内容の協議が行われたのかを判断することができません。

つまり相続人の中にそのことを悪用しようとする人間がいた場合、言った言わないの水掛け論になってしまうこともあります。

そのような状況を防げるというのは、遺産分割協議書を作成する大きなメリットといえるでしょう。

遺産分割協議書が必要になる場面

遺産分割協議書は、相続に関するさまざまな手続きを行うのにも必要です。
 
具体的には、以下のような場面で遺産分割協議書を求められることになります。
  • 銀行預金を払い戻す時
  • 自動車等の相続時
  • 不動産の登記変更時
  • 証券会社の名義変更時
  • 相続税の申告時

どの場面も相続とは切っても切り離せない場面ですね。

遺産分割協議書は、基本的にどのような手続きにおいても必要だと考えておくのが安心です。

遺産分割協議書の作成方法

遺産分割協議書には、特に決まった形式はありません。
 
しかし、1点だけ絶対に守らなければいけないポイントがあります。
 
そのポイントとは、「遺産分割協議書には必ず相続人全員が署名押印をする」ということです。
 
これをしないと、その遺産分割協議書は無効となってしまいますので、せっかくの苦労が水の泡になってしまいます。
 
また、以下の点も、遺産分割協議書を作成する際には注意しましょう。
  • 不動産は登記事項証明書(登記簿謄本)を取得し、その通りに記載をする
  • 預金口座は金融機関の名称・支店名・預金種別・口座番号も記載する
  • 複数のページにまたがるときは製本と割り印をする

遺産分割協議書の雛形はインターネット上にも多数用意されていますので、心配な方は1度見てみるのもいいかもしれません。

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遺産分割協議はいつまでにする必要がある?

遺産分割協議は、いつまでにしなければいけないといった期限が定められているのでしょうか?

遺産分割協議に決められた期限はない

結論からいいますと、遺産分割協議に決められた期限はありません
 
そのため、被相続人が亡くなってから何年後であっても、遺産分割協議を行うことは可能です。
 
しかし、あまりにも遅い遺産分割協議には様々なデメリットがありますので、この点を注意する必要はあります。
 
遺産分割協議が遅くなることによって生じるデメリットについては、以下の項目で説明をします。

遺産分割協議をしないことによるデメリット

遺産分割協議をしないことによるデメリットは、以下の通りです。
  • 相続財産が塩漬け状態になる
  • 維持費等のコストだけがかかり続ける
  • 再度の相続が起こり、権利関係が複雑化する

遺産分割協議をしない場合、相続人であっても勝手に相続財産を取得したり利用することはできません

そのため、株の売却や預金の払い戻し等も行うことができず、結果相続財産が塩漬け状態になることになります。

また、被相続人が不動産を所有していた場合は固定資産税等がかかりますが、その不動産を他者に貸し付けるなどして、利益を出すこともできません。

さらに、相続人の1人が亡くなってしまった場合、その相続人に相続権が発生するなど、権利関係がより複雑なものになることもあります。

このようなデメリットを防ぐためにも、遺産分割協議は早めに行ってしまうのがおすすめです。

遺産分割協議を弁護士に相談する必要性とメリット

遺産分割協議を弁護士に相談する必要性とメリットを解説していきます。

必要性&メリット1 相続人を正確に確定できる

遺産分割協議は、無効にしないためにも、絶対に相続人全員で行わなければいけません

正確に相続人を確定するためには、被相続人の戸籍謄本や除籍謄本を集める必要があります。

戸籍謄本等は、1ヵ所の役場で貰えばいいというものではなく、かつて被相続人が暮らしていた市町村から取り寄せなければいけません。

そのため、その数は膨大になることもあり、資料を読み解くのも、一般の方では難しいこともあります。

相続関係に強い弁護士の場合はこのような手続きにも慣れていますから、正確に相続人を確定することが可能です。

必要性&メリット2 遺産分割協議を進めやすい

遺産分割協議はお金が絡む問題ですから家族間の関係が良好でない場合には、もめ事に発展するおそれが高まります。

また、感情的な相続人が混じっている場合など、話し合いがスムーズに進まないこともあります。

そのような場合でも遺産分割協議に弁護士が立ち会うことで冷静な話し合いが期待できます。

また、法的な観点からどのように相続財産を分けるべきかのアドバイスも貰うことができますので、遺産分割協議を納得した上で進めやすいというメリットもあります。

必要性&メリット3 正確な遺産分割協議書を作成できる

遺産分割協議書は、預金の払い戻しや不動産の名義書換えなど、様々な場面で必要となる書類です。

せっかく遺産分割協議書を作成したとしても、その内容に不備があった場合、真正な書類だと認めてもらえない可能性もあります。

そうなると、もう1度遺産分割協議書を作成しなおさないといけないということにもなりかねません。

弁護士に依頼をした場合は、弁護士が内容に不備のない遺産分割協議書を作成してくれますので、何度も作り直さなければいけないといったこともおこりません。

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遺産分割協議とは?弁護士に相談する必要性とメリットのまとめ

遺産分割協議とは、相続人全員で財産の処遇について話し合うことです。
 
相続人の財産の分け方については「法定相続分」という目安もありますが、すんなり解決するケースばかりではありません。
 
多額のお金が絡むケースでは、親族間の争いが泥沼化することもあります。
 
弁護士に間に入ってもらうだけで解決するケースも少なくありませんから、遺産分割協議で悩んだときは、ぜひ弁護士に相談をしてみてくださいね。

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この記事の作成者

カケコム編集部