男女問題 離婚

旦那がモラハラかどうかわかる7つの特徴と対処法を弁護士が解説します。

モラハラ旦那の特徴や対処法をご紹介します。家庭内のモラハラは周りからは気づかれにくいため、対処もなかなか難しいものです。モラハラ旦那の特徴や、モラハラを受けやすい妻の特徴などを通して、「これってモラハラ旦那?」「モラハラの場合はどうしたら良い?」という疑問に弁護士がお答えします。

<今回ご解説いただく先生のご紹介>

木原 恵子(きはら けいこ) 弁護士

リヤン中之島法律事務所/大阪弁護士会所属

困っている方の笑顔を取り戻すことができる弁護士を目指す。弁護活動ではじっくりと話を聞いて、依頼者の方に寄り添いながら、問題解決に向けて最大限の力を注ぎ、最適な解決策を探る。

 

得意分野:離婚・男女問題

 

そもそもモラハラとは

家庭内における肉体的な暴力をDV(Domestic Violence)というのに対し、人格の尊厳を傷つける精神的な暴力のことをモラハラ(モラルハラスメント)といいます。モラハラのわかりやすい例を挙げると、「何一つまともにできないやつ」、「何の価値もない人間」といったことを相手に言い続ける等、人格的な否定を日常的に行っているような場合であり、モラハラにあたります。こういったことを離婚の原因に挙げる方は確実に増えてきています。

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旦那のモラハラを理由とする離婚希望者は増えているのか

旦那のモラハラを離婚理由に挙げる方は増えているが、証明にはハードルが

離婚理由としてモラハラが挙げられることは増えてきました。ですが、何がモラハラに当たるかの判断は明確ではなく、証拠集めも手間がかかるため、モラハラが離婚理由として認められるには相当のハードルがあります。

DVの場合、殴られればDVだとすぐ分かり、体に痣ができれば、診断書をもらうことで、DV被害の立証も比較的容易です。これに対してモラハラの場合、精神的な被害は外部から見えず、どんな言葉を言われればモラハラに当たるのかも明確でありません。「誰のおかげで飯が食えてるんだ!」などと言われたからといって、1回の証拠だけではモラハラを立証するのは困難です。様々な場面で色々な暴言を何度も言われ続けたという状況を総合的に判断して、ようやくモラハラだと認められるのです。

 

モラハラを離婚理由として主張するには、家庭内での暴言や横暴な行動などを継続的に記録しておく必要があります。離婚理由として認定してもらうためには、暴言を吐かれた際の会話の録音・録画メール、LINEなどSNSでのやり取りが重要な証拠になります。会話の録音・録画ができなかったときは、少なくとも日記やノートなどに相手の暴言や行動を書き綴っておくことが重要です。

上記のような証拠がほとんどない場合、モラハラを理由に離婚を主張することは難しくなります。離婚を決意している場合には、できるだけ多くのやり取りを継続的に記録しましょう。
また、携帯電話を新しく買い替えた際に、過去のメールやLINEなどのやり取りが消えてしまったなんていうこともよくあります。せっかく記録したものは保存にも注意しましょう。

 

そもそもモラハラだと気づかないケースも…

そもそも自分がモラハラを受けていると気づいていないケースが多くあります。人格否定が日常的に行われるため、「自分がちゃんとできないから」「自分が悪い」と思ってしまう方が多く、その結果”自分はモラハラを受けている”と認識すること自体が難しくなります。

実際、離婚したいと法律相談に来られる奥様の話を伺っていると、旦那からの暴言を説明する場面で、「いや、自分も悪いんですけどね」と言われる場合が多く、私が「それはモラハラですね」と指摘して初めてモラハラを受けていたと気づかれることも多いです。
最近は、夫から一方的に離婚を申し立てられて相談に来られる奥様も増えており、自分に非があるのではないかと悩んでいる方が多いのですが、話を伺うと、奥様に何か問題があるわけではなく、奥様がずっとモラハラを受けてきた影響で、自分に非があると思い込まされていたという場合も多いです。

このように、モラハラの特徴は被害の立証が難しく、そもそもモラハラを受けている方が自分で気づくことが難しいことが挙げられます。

 

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モラハラ旦那の7つの特徴

暴言を吐く・モノにあたる

多い例では、「俺は仕事で疲れているのに、お前は一日中何をやってたんだ!」「誰のおかげで生活できると思ってるんだ!」「家事なんて楽なもんだろ!」「家事もできないのか!」「お前の躾(しつけ)が悪い!」「頭悪いんか!」「お前に友人がいるなんて思うなよ!」などと暴言を吐きます。エスカレートすると、「死ね」等の言葉も出てきます。

また、イライラしたり怒ったときに、その辺の物を蹴とばしたり机などを叩いたり、モノにもあたります。

実際に暴力は振るわれなくても、日常的に語気荒く罵倒されれば恐怖心が積み重なります。モノにあたる姿を見れば、この人は怒らせたら怖いと感じ、心理的に抵抗できなくなってしまいます。モラハラ旦那は、気づかないうちに奥様を支配しようとするのです。

 

支配欲が強い

モラハラ旦那にはもともと支配欲が強いタイプが多く、奥様を自分の所有物として支配したがります。
例えば、奥様が自宅と実家を自由に行き来することを嫌がったり、奥様がたまに友人などと食事に行きたいと言っても、「お前がそんなとこに行く必要はないだろう」と反対します。

モラハラ旦那は、奥様が自分のいうことに従わないと、暴言を吐いたりやモノにあたったりするので、奥様はやむを得ずモラハラ旦那に従わざるを得なくなるのです。

 

自己中心的

モラハラ旦那は自分の落ち度を認められず、なんでも他人のせいにします。
自分が仕事で失敗しても、家事や子育てがちゃんとできない奥様が原因だと、奥様に責任をなすりつけたりします。

例えば、自分のことは棚に上げ、「お前がちゃんとしてれば、こんなことにならなかった。」「お前のせいで、俺が嫌な思いをした。」「お前に似たから、子供が言うことを聞かない。」などと奥様を強く非難します。

モラハラ旦那は、奥様は自分に服従するものと考えており、奥様の口答えを許しません。家庭内では自分が常に正しく、「自分も悪いところがあった」などと反省することはありません。

 

自分より強い者には逆らわない

モラハラ旦那は、自分より強い者には逆らわずに、表面上は大人しく従います。

例えば、モラハラ旦那が上司から怒られても、その場では反論せず、上司の前では黙っています。しかし、内心は全く納得しておらず、自分が怒られたのは奥様に原因があると考えるので、帰宅すれば、いきなり奥様に怒り出したりするのです。

 

ストレスに弱い

モラハラ旦那は、ストレスに弱いため、激務が続いたり、仕事で思ったように成果が出せなかった場合、すぐにストレスを抱えてしまいます。

自分でストレスを上手く発散できないため、自分が受けたストレスを奥様に転嫁して、ストレスを解消するのだと思います。

 

周囲の評価は「いい人」

モラハラ旦那は、世間体を気にする傾向が高く、家の外では人当たりがよく、奥様の身内や近所などの周囲からは”いい人”で通っている場合が多いです。

さらに、大会社に勤めていたり、役職についていたり、ある程度社会的地位があって、周囲から高く評価されている人が、家庭ではモラハラ旦那という場合も多いです。

奥様は、周囲の人にモラハラ旦那のことを相談しても、周囲からのモラハラ旦那に対する評価や信用が高いため、誰も自分の話を信用しないのではないかと考え、自分の身内にすらなかなか相談することができないのです。
実際に、私の相談者が親に旦那のことを相談したら、「いい旦那なのに、あなたの我慢が足りないのよ。」と言われたと言っていました。

 

自分の親がモラハラをしていた

自分の親がモラハラをしていた場合、それが家族の形としてあたり前という認識になってしまうため、自分もモラハラ旦那になってしまう確率があがると言えます。

 

 

 

モラハラを受けやすい妻の7つの特徴

控え目で自己評価が低い

モラハラ旦那が自分の悪い部分を認められないのとは対照的に、控え目で自己評価が低いタイプの奥様は、モラハラ被害を受けやすいといえます。

モラハラの影響で、自己評価が低くなってしまった場合もありますが、もともと自分には目立った取柄もないなどと考えている方は、モラハラ旦那から「お前は俺のお蔭で何とかなっている。」「何の取柄もないやつ。」などと暴言を吐かれても、仕方がないと受け流してしまう危険があります。

 

真面目なタイプ

真面目なタイプは、モラハラ旦那の不合理な暴言にも真面目に向き合おうとしますので、自分に何か原因があるのではないか、やはり自分が悪かったのではないか自分を責める傾向が見受けられます。

モラハラ旦那は、このような奥様の心理につけ込んできますので、モラハラ被害を受けやすいといえます。

 

忍耐強い

奥様が忍耐強いタイプの場合、「自分さえ我慢すれば、離婚しないで、家族がバラバラにならなくて済む。」などと我慢してしまうので、モラハラ被害を受けやすいといえます。

気づいた時には、奥様の心身は深刻なダメージを受けており、もはや自力でモラハラ旦那から逃れることができなくなる危険があります。

 

思ったことが言えない

思ったことを率直に言えないタイプは、モラハラ旦那に言われるがままになってしまうので、モラハラを受けやすいといえます。

モラハラ旦那は語気が荒く、相手の話を大きな声で遮るので、余計に自分の意見を言えなくなってしまいます。

 

外部との交流が少ない

もともと外部との交流に積極的でない奥様は、モラハラ旦那との生活が全てになってしまうので、モラハラ被害を受けやすくなります。

加えて、モラハラ旦那は奥様を自分の支配下に置きたがり、奥様が外部と交流することを望まないので、奥様が外部との交流を持つことはさらに難しくなります。
奥様がモラハラ旦那のことを他人に相談する機会も失われ、一層モラハラ被害を受けてしまいます。

 

経済的に自立していない(専業主婦)

モラハラ被害を受けてしまう要因の一つとして、奥様が長い年月、専業主婦など経済的に自立していないため離婚の選択肢を持つことができず我慢するしかない、という状況に置かれていることが多いといえます。

夫の収入に依存して生活をするしかないため、奥様は夫に対して強く出ることができず、モラハラ旦那が「誰のおかげで飯が食えているんだ」と暴言を吐く糸口を作ることになってしまいます

 

過去に男女関係で失敗している

過去に男性関係で失敗している場合、自分に自信をなくしてしまったり、「もうこの人しかいない…」と思い込んでしまい、モラハラ旦那から離れられない傾向があります。

また、離婚歴がある人は「今回は絶対失敗したくない」という気持ちから、必要以上に我慢してしまう傾向があります。

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モラハラ旦那への対処法

してはいけないこと

ひとりで抱え込む

モラハラ被害を受けている奥様は、自己評価が低く自分を責める傾向があり、外部との交流が少ない場合が多いと説明してきました。そのため、誰にも相談できずに抱え込んでしまう方も少なくありません。

しかしひとりで悩んでいても事態は好転しません。むしろひとりで抱え込むことが限界に達すると、うつ状態に陥ったり、最悪の場合、自分の命を絶つことさえ考えてしまいかねません。

悩んだらまずは誰かへ相談し、一人で抱え込むのはやめましょう。

 

モラハラの指摘や反論

モラハラ旦那は自分の悪いところを認めたがりませんし、相手を攻撃する習性が異常に強いです。
そのため、こちらが旦那のモラハラを真っ向から指摘・反論しようものなら、モラハラ旦那は何倍ものちからで反撃してきます。

モラハラ被害を受けるタイプの方はあまり強く主張できないタイプが多いため、自分で下手に指摘や反論をしようとしない方がいいでしょう。

 

すべきこと

第三者に相談する

モラハラの被害者は、そもそも自分が被害者であることを認識しづらいと思います。
上記の「モラハラ旦那の特徴」を読んで、夫の行動がいくつか当てはまったら、迷わず第三者に相談すべきです。

第三者に相談することで、自分がモラハラを受けているかどうか、冷静な判断ができるようになると思います。

ただし、モラハラ旦那の身内からの評価が高い場合、奥様が自身の親に相談しても、「あなたの方が悪いんじゃないの?」「いい旦那さんなんだからそれくらい我慢しなさい」と言われる危険があります。

このような場合、奥さんは親に相談することで余計に精神的に追い込まれてしまうため、ちゃんと自分を理解してくれる友人などへ相談してください。
そして正しく状況を判断して適切な対応の提案ができる弁護士等の専門家に相談することをお勧めします。

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社会と関わる機会をつくる

パートやアルバイトでもいいので、社会との接点をつくり、経済的に自立することが重要です。そうすることで、自分の意見も言いやすくなります。

結婚前は仕事をしていて有能な方でも、モラハラを受けることで自己評価が低くなり、自分はもう社会では通用しないのではないかと思う方も多いです。しかし、むしろ真面目なタイプの方がモラハラを受けやすいといえるので、社会に出れば、真面目に仕事に取り組んで実力を発揮される方も多いです。

実際に働くことで、「自分は人に必要とされる存在である」という自信をつけることもできます。

 

実家に避難する

実家に避難するのもひとつの手です。あなたを理解し、快く受け入れてくれる場合は、取り返しがつかなくなる前に、迷わず実家に避難しましょう。

ただし、前述したとおり、自分の親が夫に肩入れしている場合など、「あなたが悪いんじゃないの」と言われる状況ならば避けた方がいいでしょう。

 

別居・離婚する

モラハラ旦那のモラハラは改善が難しいため、離婚はやむを得ない選択だと思います。モラハラ被害が著しい場合には、まずは別居して、本格的に離婚に取り組む必要があります。

しかし、経済的に自立していない場合は別居・離婚はハードルが高くなるため、アルバイトやパートに出たり、外出が困難なら就職に有利な資格取得のために勉強するなど、経済的に自立できるように行動を起こすことが大切になります。

 

 

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モラハラで悩んだら弁護士に相談を

モラハラの判断は難しく、あなたが受けているモラハラが離婚理由として認められるかどうかは一概には言えませんし、認めてもらうためには準備が必要です。

わたくし木原へご相談頂いた場合であれば、丁寧に問題点をあぶり出し、状況に応じて、様々な視点から対処方法を検討します。離婚に向けて必要な準備についても、どのような時期に何をすべきか、どのような証拠が必要なのかなど、具体的なアドバイスが可能です。
なによりご相談者様が望む解決となるよう親身にご相談に応じますので、悩んだらまずはご相談されることをおすすめします。

順序や細かいアプローチが違うとしても、私だけでなく弁護士は弱い立場・困っている人の味方です。自分がモラハラを受けているかを客観的に確認するだけでも価値がありますので、悩んだり迷っている場合は、まず相談できる弁護士を探してみてください。

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