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児童相談所の職員 男児に強制わいせつ容疑~強制わいせつ罪や強姦罪は男が相手でも成立するの?〜

札幌・白石署は5日、勤務先で男子児童にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ容疑で札幌市児童相談所の非常勤職員の男(59)を再逮捕しました。

児童相談所の職員 男児に強制わいせつ容疑で再逮捕

札幌・白石署は5日、勤務先で男子児童にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ容疑で札幌市児童相談所の非常勤職員の男(59)を再逮捕しました。

再逮捕容疑は昨年11月13日午後、勤務先の札幌市児童相談所(同市中央区)で、児童にわいせつな行為をしたとされていることです。

男は、同じ児童を昨年12月に自宅に呼んで下半身を触ったとして、強制わいせつ容疑で1月に逮捕、起訴されています。

強制わいせつ罪や強姦罪の客体には男性も含まれるの?

今回の事件で、男は男児に対しわいせつな行為を行ったことで逮捕されていますが、わいせつ行為の相手が男性であっても強制わいせつ罪は成立するのでしょうか?

まずは、条文を見てみましょう。

刑法176条「13歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。13歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。」

条文に「男女」と書かれていることからもわかるように、強制わいせつ罪は、男性がわいせつ行為の相手方であっても成立します。男性もわいせつな行為を受けることは十分にあり得ますから、そのような行為を禁圧する必要がある以上、当然に男性も客体となるはずです。

一方で、強姦罪(刑法177条)の対象は、女性でなければなりません。条文上「女子」を姦淫した者を罰するとなっているからです。「姦淫」とは性交のことであり、現行刑法の下では、男性器を女性器に挿入する行為であると解されています。したがって、男性が男性を「姦淫」することは定義上あり得ないことになります。

もっとも、近年、このような性犯罪の「加害者は男性」そして「被害者は女性」という構図が問題視されています。現行法の下では、「姦淫」以外の性交類似行為はすべて強制わいせつ罪として処理されるわけですが、刑が強姦罪よりも軽くなってしまいますし、このような「被害者は女性」という固定観念こそが、被害男性の泣き寝入りを促進しているとも思われるからです。

このような流れを受けて、法務省は強姦罪を「強制性交等罪」に変更し、男女の性差をなくすとともに、法定刑の下限を5年に引き上げて厳罰化をはかる刑法改正案を通常国会に提出する方針を固めました。今後の動向に注目が集まります。

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