FXで借金してしまう原因とは?借金しないための対策や借金の対処法について解説
FXって借金しやすいの?FXで借金してしまうのには、実はいくつかの原因があります。本記事ではFXで借金する原因や借金しないための対策、借金してしまった場合の対処法について解説します。FXで借金するリスクを知りたい方や実際に借金でお困りの方は、参考にしてみてください。

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FXは借金するリスクが高い?
FXとは、2国間の通貨を売買し、為替レートの変動に着目して稼ぐ投資方法のことです。たとえば1米ドル=110円で買い、1米ドル=120円のときに売ったとすれば、10円の利益が出ることになります。
またFXでは、レバレッジという方法を使うことで、自分が実際に持っているお金の何倍ものお金を取引することも可能です。高いレバレッジで取引するほど、少しの相場変動でも、実際に入金したお金の何倍もの利益または損失が出てしまう可能性があります。
FX会社には借金を防ぐためのしくみも
ここまでの説明を見ると、FXはとてもリスクが高く、借金しやすい投資方法に思えます。
しかしFX会社には、投資家が借金するのを防ぐしくみも用意されています。それがマージンコールと強制ロスカットです。
マージンコールは、損失が発生し証拠金維持率が一定の値を下回った場合、証拠金の追加やポジションの決済を求められるしくみのことをいいます。マージンコールを受けると、期日までに不足分の証拠金を入金するか、期日に不足状態であった場合はポジションが強制決済されます。
また強制ロスカットは、一定水準以上の損失が発生した場合にポジションを強制的に決済し、さらなる損失が発生することを防ぐしくみです。
このようにFXには、投資家ができるだけ借金をしないようにするためのシステムが用意されているため、証拠金以上の損失は発生しにくく、借金もしにくいようになっています。
FXで借金する原因
FXには借金しにくくするためのしくみがあるとはいえ、それでも借金してしまうことはあります。
FXではどのような状況になると、借金してしまう可能性があるのでしょうか?FXで借金してしまうよくある原因についてご紹介していきます。
相場が急変する
まず短時間で相場が急変した場合、強制ロスカットが間に合わず、証拠金以上の損失が出てしまうことがあります。そうすると追加証拠金(追証)が発生し、借金の原因になってしまいます。
災害やテロ、大統領選挙などがニュースになると、相場変動が大きくなる可能性が高くなりますので、そのような場合は要注意です。
市場の休場中に相場が大きく変動する
土日は市場が休みのため、取引は行われません。しかし相場は土日でも絶えず動いていますから、土日のうちに相場が大きく変動すると、大きな損害が出てしまう可能性があります。
生活資金を証拠金にあてる
FXに生活費を投資して取引を行うと、損失に対するプレッシャーが大きくなってしまいます。
そのため損失が出てしまった際も、 なんとか損失分を取り戻そうと取引を行い、損失がどんどん膨らんでしまう可能性があるのです。
FXの資金を借金でつくる
投資家が借金をしないためのシステムである強制ロスカットですが、中にはこれを避けるために追加で証拠金を入金する方もいらっしゃいます。
このとき金融機関から借金して資金を用意すると、そこからさらに損失が出てしまい、結果、大きな借金をつくることになってしまう可能性があります。
損切りをしない
自身で損切りをせず、FX会社による強制ロスカットを繰り返せば、損失はどんどん膨らみ、投資資金はなくなってしまいます。
そこからさらに損失を取り返そうと、取引のための軍資金を借金で用意し、大きな借金を背負ってしまう可能性もあります。
FXで借金しないための注意点
ここまでFXで借金しやすい原因をご紹介してきました。
そこで次に、FXでできるだけ借金をしないようにするためにできることについて解説していきます。
FXの基礎知識を身につける
まず前提条件として、FXを始める前にFXに関する基礎知識を身につけておく必要があります。FXの基礎について知っていないと、訳も分からないうちに取引でミスを犯し、損失が出てしまう可能性があります。
FXを始める際は、最低限「証拠金」とは何かや「追証」「pips」「ロット」「レバレッジ」「スプレッド」などのキーワードが何なのかは抑えておきましょう。
FXに使う資金を決めておく
FXをする際には、FXにどれだけの資金を使うのか、あらかじめ決めておきましょう。このとき、FXに使用するお金は余剰資金から出すようにすることも大切です。
FX初心者は特に、最初は少額の取引から始めることをおすすめします。
低いレバレッジで取引する
レバレッジは少ない資金で大きな金額がトレードできるため、ハイリスクハイリターンなしくみと言えます。
利益を求め過ぎず低いレバレッジで取引をすることで、為替変動による損失が抑えられ、借金を負うのを防ぐことができます。
土日をまたいでポジションを持たない
前述にもある通り、土日に大きな為替変動があると、週明けに大損していたなんてことも考えられます。
ですから週末にはポジションを全て決済し、土日は基本的に取引はしないことをおすすめします。
重要な経済指標発表を把握する
重要度の高い経済指標は、発表の時間を把握しておきましょう。
経済指標とは、物価や金利、景気、貿易など、経済状況を構成する要素を数値化したもので、各国の公的機関等が発表しています。この内容次第では、為替相場が大きく影響を受けることもあります。
FX会社の経済指標カレンダーは前もってチェックしておき、重要度の高い経済指標発表前には、事前にポジションを決済しておくなどの対策をしておきましょう。
逆指値注文を入れる
FXの取引の際には、逆指値注文を入れるようにしましょう。
逆指値注文とは、為替が現在のレートよりも不利な状況になったら約定するように指定する注文方法です。
たとえば現在のレートが1米ドル=110円の場合、105円の逆指値注文を出しておきます。すると、実際のレートが指定した105円に到達すると、自動で米ドル/円を買う注文がなされます。
このように、あらかじめ逆指値注文をしておくことで、損切りのポイントを決めておくことができます。
FXで借金したときの対処法
万が一FXで借金してしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
ここからは借金してしまった場合の対処法について、解説していきます。
任意整理
任意整理とは、借入先の金融機関などと交渉し、借金の利息や月々の返済額を減らすことで、借金を無理なく返済できるようにするための手続きのことをいいます。具体的には、将来利息のカットや返済期間の延長、月々の返済額の見直しを行います。借金を正しい金利で計算し直し、過払い金が発生していた場合はその分減額することも可能です。
任意整理のデメリットとしては、ブラックリストに載り、クレジットカードやローンの利用ができなくなるがあげられます。任意整理をすると、約5年間、信用情報機関に事故情報が登録されることになります。
個人再生
個人再生は、裁判所を通じて借金を総額のうち10%~20%程度まで減額し、原則3年、最長5年で返済していく方法です。
この方法では家財を手放す必要がないため、持ち家などの財産があり、借金の金額が比較的大きい方が利用する傾向にあります。
個人再生のデメリットとしては、任意整理と同様、信用情報機関に事故情報が登録されるため、クレジットカードやローンは利用できなくなることがあげられます。
また、個人再生を利用すると、官報(国の機関紙)に名前と住所が載ることになります。ただし、一般の人が官報を見る機会はほとんどないため、個人再生したことを会社などに知られる可能性は低いでしょう。
自己破産
自己破産は、裁判所に申立てを行い、借金を全額免除してもらう方法です。
自己破産すれば、借金がいくらあったとしても、すべての返済が免除されます。
ただし自己破産するには、裁判所に免責を認められなければなりません(破産法252条1項4号)。そしてFXは、免責不許可事由にあたるため、申請をしても借金を免除してもらえない可能性があります。
さらに自己破産のデメリットとしては、家や車など、一定以上の価値のある財産はすべて没収され、借入先への返済に充てられることがあげられます。
そして個人再生と同様、信用情報機関に事故情報が登録され、官報にも名前と住所が載ります。
また、自己破産の手続き中は、就ける職種も制限されます。弁護士や司法書士、旅行業者、建設業者などの職種には就くことができません。
困ったら弁護士に相談を
借金を負ってしまった場合で個人再生や自己破産をする場合、その手続きは複雑で時間もかかります。
もしそのような状況になってしまったなら、早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。
また「借金を負ってしまい、どうすればいいかわからない…」という方も、その時点でご相談いただければどのような選択肢がとれるのか提示することができます。借金でお悩みの方はお気軽に弁護士にご相談ください。
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