自己破産すると家族に及ぶデメリットとは?影響を少なくする方法について解説
自己破産すると家族にどんなデメリットがあるのでしょうか。
家族の財産まで差し押さえられないか。家族がローンを組む際に影響がないか。よくある疑問について解説していきます。

「自己破産すると家族にどんな影響が出るのだろう・・・」
「自己破産が家族にバレたら嫌だ」
そんなお悩みを抱えている方は、借金・債務整理に強い弁護士にご相談ください。
弁護士にご相談いただくことで、さまざまなメリットが得られます。
弁護士に相談・依頼するメリット
・債務整理の手続きを行ってくれる
・最適な手続きのアドバイスをくれる
・家族への負担を軽減できるような方法を考えてくれる
自己破産とは
自己破産は債務の支払いが不可能な場合に債務の免責と財産の弁済を行う手続のことで、効果とデメリットが大きいと言われています。
しかし自己破産ができるのは裁判所が認めた場合に限り、それだけ大きな債務を抱えていることを意味します。したがって自己破産のデメリットも借金を抱えた状態よりは小さいことが一般的です。
家族に及ぼす影響
自己破産をするとブラックリストに載る、財産が没収される、家族にバレる…そういったことがどの様に家族へ悪影響を与えてしまうのか?不安な人は少なくありません。
持ち家や車を手放すことになる場合が多い
自己破産をすると、破産手続きによって財産を債権者の弁済のため換価します。99万円の現金をはじめ自由財産を残せるといえ不動産や大きな動産は手放さざるを得ないと考えられます。
家を手放す
家を手放すことになる理由は資産価値が高いからです。自己破産の後は賃貸住宅を借りることになるでしょう。しかし住んでから何10年も経っているような資産価値の低い家に住んでいる場合は残せる可能性があります。
車を手放す
家と同じく、車も資産価値が高いため差し押さえになりやすいです。個人再生と異なり支払不能であるなら車を残すメリットが債権者にありません。
仕事をされているなら、職場に近い場所へ引っ越す、公共交通機関を使うといった工夫が求められます。
貯金を手放すことになるかもしれない
貯金を手放すことになる場合も考えられます。ただし99万円以下の現金は手元に残せるので生活再建の資金を奪われる心配は不要です。それに返済できるだけの貯金があるなら自己破産の必要がなくなります。
基本的には自己破産せざるを得ない時点で十分な貯金も残っていないはずです。
家族が保証人の場合、代わりに債務の責任を追う
自己破産した場合、本人名義の財産のみが差し押さえとなるため、家族の財産は処分されませんが、家族を保証人としていた場合、その家族に借金の返済義務が生じます。
※自己破産前に、自身の財産を家族へ名義変更すると「財産隠し」とみなされ、自己破産そのものの許可が下りない可能性があるので注意
家族もクレジットカードやローンなどの審査が通りにくくなる
自己破産をすると、いゆるブラックリストへ載るこのととなりますが、こちらは直接家族には影響がありません。
しかしながら、クレジットカードやローンなどの審査は、金融会社独自の顧客リストで確認することが多く、こちらは家族に影響が出る場合があります。
家族には、自身が過去に借りた金融会社とは別のところを利用してもらうことが賢明です。
家族カードも使えなくなる
クレジットカードが使えなくなる時点で、家族カードも使えなくなります。破産者のカードに紐づけられている以上当然です。
家族への影響を抑えるために
自己破産が家族への影響を与えることは少なくありませんが、借金生活をしている時点でそれなりの悪影響が家族に及んでいることでしょう。それに、上で紹介したデメリットは決して家族関係の維持を壊すものではありません。
まずは誠実に家族と話し合うことから始めましょう。
ここではさらなる悪影響を抑えるために気をつけるべきポイントを紹介します。
ギャンブルや浪費はすぐに止める
ギャンブルや浪費は場合によって免責不許可事由となりますが、その状況のうじて裁判官が裁量免責してくれる場合があります。もう自己破産できないからと自暴自棄になる前に弁護士へご相談ください。
少なくとも、裁量免責の芽を摘まないようギャンブル・浪費は今すぐやめましょう。
特定の債権者に返済しない
偏頗弁済は免責不許可事由です。特定の債権者に返済しない様ご注意ください。特に家族バレを気にする債務者は義父母から借金している場合も考えられますが、自己破産を検討しているならその旨を正直に話すことをお勧めします。
家族にバレることは避けられない
そもそも家族にバレずに自己破産をすることはほぼ不可能です。書類関係は弁護士に委任することで自宅への送付を防げますが家計収支表が必要となるため、家族に破産の事実を話さなければいけません。
まとめ
自己破産は家族にも関わる手続ですが、家族関係そのものを壊すものではないし家族の結婚や就職を妨げるものでもありません。
もしあなたが家族への影響を恐れて自己破産を躊躇っている、逆に家族の自己破産を恐れているなら、まずは弁護士に相談してみましょう。不安な気持ちを吐き出すだけでも大丈夫です。