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親の借金を子供が返済する義務ある?返済を回避する方法や注意点を弁護士が解説

親の借金は子供が返さないといけないものなのでしょうか?どのような場合に返済義務があるのか、回避する方法はないのかについてご紹介します。

親の借金

親の借金を取り立てられている
親が借金を残して亡くなってしまった

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親の借金を子供が返済する義務はある?

親子はお互いに扶養する義務がありますが(民法877条1項)、親が健在で親の借金の保証人になっていない場合は、子供に親の借金の返済義務はありません。

仮に保証人にもなっていないのに親の借金の返済を債権者に迫られた場合、それは法的な根拠のない請求となるため、支払う必要がありません。

しかし、例外的に子供が親の借金を返済する義務がある場合があります。どのような場合に返済義務があるのか見ていきましょう。

親の借金を子供が返済する義務がある場合

親の借金を返済があるケースは、親が借金を残して亡くなった場合・親の借金の保証人になっていた場合・親が子供の名義で借金をしている場合があります。

以下でそれぞれのケースを見ていきましょう。

親が借金を残して亡くなった場合

親が亡くなった場合、相続人にあたる子供は、法に定められた相続分だけ親の遺産を相続することになります。この際に相続するのは、プラスの財産だけではなく、マイナスの財産も含まれます。つまり、借金も親の財産に含まれ、相続の対象となってしまうのです。

相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。ただし、被相続人の一身に専属したものは、この限りでない。

引用元:民法第896条

しかし、相続放棄や限定承認といった手続きを定められた期間内に行うことで、親のすべての遺産を相続せずに済んだり、一部の遺産のみを相続し、借金等の負債を相続せずに済みます。
これを期間内に行わなければ自動的に負債を含めたすべての遺産が相続されてしまうので、親の借金返済を回避したい場合には注意が必要です。

離婚して離れた親の相続権も子供にはあることに注意

離婚して疎遠になっていた親が亡くなった場合でも、親子関係は消滅していないため子供は相続権を保持したままになります。そのため、疎遠になっていた親が借金を残して亡くなった場合は、子供に借金を含めた財産が相続されてしまいます。

相続放棄は「相続開始を知ってから3ヶ月以内」に手続きをすることが原則ですので、相続開始を知らされずに勝手に相続されることはありませんが、相続開始の連絡が来た際には迅速に対応するようにしましょう。

子供が親の連帯保証人になっている場合

連帯保証人は、主債務者に返済能力があるにも関わらず保証人に請求が来てしまった場合でも、主債務者に代わって返済をしなければなりません。そのため、親に返済能力がある状態でも連帯保証人であるあなたに請求がきた場合は、拒否することができず、必ず返済に応じなければなりません。

子供が親の保証人になっている場合

子供が親の保証人になっていて、親が返済できない状況になってしまった場合も、子供に返済義務が発生します。

これは民法453条に定められています。

債権者が前条の規定に従い主たる債務者に催告をした後であっても、保証人が主たる債務者に弁済をする資力があり、かつ、執行が容易であることを証明したときは、債権者は、まず主たる債務者の財産について執行をしなければならない。

引用元:民法第453条

ただ、もし保証人が複数いる場合には、分別の利益を受けることができるので、全額の返還義務を負うことはありません。

一方で「連帯保証人」は、保証人が複数いても全額の返還義務を負います。連帯保証人よりも保証人の方が制約が少ないといえるでしょう。

親が子供の名義で借金をしている場合

親が子供の名義で借金をしている場合には、子供に借金の返済義務が発生する可能性があります。

この借金には、子供が名義を貸すことに合意している場合もありますが、親が勝手に子供の名義でお金を借りる「名義冒用(めいぎぼうよう)」の場合もあります。

名義冒用となった理由によっては、名義人となっていた子供の借金の返済義務がなくなる可能性があります。しかし、返済義務が免除されるような理由があったとしても、親の借金の一部を返済してしまう等の行為があった場合にはそれが「追認行為」と見なされてしまい、子供に返済義務が生じてしまう可能性があります。

追認は、別段の意思表示がないときは、契約の時にさかのぼってその効力を生ずる。ただし、第三者の権利を害することはできない。

引用元:民法第116条

そのような場合はすぐ弁護士に相談しましょう。

親の借金返済を回避する方法

親の借金返済義務を負わないためには、親が健在のうちに親の借金の有無を確認し、借金がある場合は適切な対処をすることが重要です。

以下では借金がある場合の対処法をみていきましょう。

相続放棄する

亡くなった親の借金を相続したくない場合には、原則、相続開始を知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所で相続放棄手続きを行う必要があります。

相続放棄とは、相続人が遺産の相続をすべて放棄することです。マイナスの財産だけでなく、プラスの財産も放棄されてしまうことに注意が必要です。

つまり、マイナスの財産よりもプラスの財産の方が多いと判断できる場合には、借金があっても相続放棄を行わず、すべての遺産を相続した方が良いのです。マイナスの財産よりもプラスの財産の方が多い場合、プラスの財産からマイナスの財産を精算することで、マイナスの財産を引いた分のプラスの財産を引き継ぐことができます。

相続放棄をするとこのようなことが出来なくなります。相続放棄は撤回することができませんので慎重に検討しましょう。

また、親が亡くなった後に親の遺産を処分してしまう(現状を変更してしまう)と(親のお金を引き出してしまったりすると)、相続放棄ができなくなってしまうので、その点に関しても注意しておきましょう。

限定承認する

親の借金返済を回避するには、限定承認を行うということも一つの手です。

限定承認とは、遺産を相続するときにマイナスの相続財産をプラスの財産の範囲内で相続することです。

例えばマイナスの財産が400万円、プラスの財産が200万円だったとき、マイナスの財産とプラスの財産がそれぞれ200万円ずつ相続されることになります。

マイナスの相続財産がどの程度あるのかが不明な場合に限定承認を行うことで、マイナスの財産の方が多かった場合でもプラスの財産と同額のマイナスの財産しか残さずに済みます(プラスの財産を返済に充てれば借金を背負わずに済みます)し、プラスの財産の方が多ければ、プラスの財産でマイナスの財産を精算し、残ったプラスの財産を手元に残すことができます。

ただし、手続きが煩雑でわかりにくい部分が多くあるため、手続きを行う場合は弁護士へ依頼するのがベターでしょう。

相続放棄や限定承認についてより詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

関連記事はこちら

>>【関連記事】借金を相続しないことはできる?放棄する際の注意点についても解説

自己破産等の債務整理を行う

親の借金返済義務を負ってしまい返せない状況になってしまった場合は、自己破産や任意整理、個人再生、特定調停等の債務整理を行うことも一つの手段です。

自己破産をすれば借金の返済が全額免除となりますし、任意整理を行えば将来利息をカットして元本のみを3〜5年で分割返済することができます。

しかし、債務整理の方法によっては、手元に残せる財産が限られてしまったり、5〜10年のあいだブラックリストに載ってしまい、カード利用等ができないというデメリットも存在します。

そのため、債務整理を検討している人は、予め弁護士等の専門家からそれぞれのメリット・デメリットを聞いてから再検討した方が良いでしょう。また、債務整理をするには条件がありますので、その条件を満たしているかも同時に確認しておきましょう。

もしまだ債務者が親である場合には、親に債務整理を勧めてみるのも一つの手です。

よくある誤解として、「親が自己破産したら家族である子供にも影響が及ぶのではないか」というものがありますが、親が自己破産したとしても、その家族が自己破産の影響を受けてブラックリストに載ってしまったり、クレジットカードが使えなくなったりすることはありません。

その点については安心して、債務整理の検討を提案してみてください。

また、債務整理には煩雑な手続きや交渉が伴うこともありますので、手続きを行う際には弁護士に依頼することがおすすめです。自己破産、個人再生は裁判所に申立てが必要な手続きですので、弁護士に依頼することになるでしょう。

弁護士によっては、借金の相談であれば何度でも無料としていることもありますので、まずはお気軽に相談からご検討ください。

親の借金を肩代わりしたい場合は?

親が借金苦で代わりに借金を返済してあげたいという場合、子供であるあなたが親の借金を肩代わりすることは可能です。借金を肩代わりすることを債務引受といいます。

債務引受をしたい場合は、債権者へその旨を伝え、債務引受に関して合意してもらいましょう。この際、親の合意は不要です。

また、全額肩代わりするという形ではなく、親の借金の返済を手伝う(親と一緒に借金を返済していきたい)ことは、債権者と親の合意があれば可能です。

親の借金の総額を確認したい場合は?

親の借金の総額を確認したい場合は、全国銀行個人信用情報センターや信用情報機関(CIC・JICC)への照会が有効です。

全国銀行個人信用情報センターへの照会では銀行への借入状況が、信用情報機関への照会では消費者金融やカード会社への借入状況が確認できます。

それぞれの開示請求方法については、下記のリンクからご確認ください。信用情報機関への開示請求は、ネット上でも行うことが可能です。

親の借金返済について分からないことは弁護士への相談がおすすめ

親の借金返済について分からないことがある場合には、一度弁護士へ相談してみましょう。

「この程度の問題についても相談してもいいのだろうか」「借金に関する相談をするのは恥ずかしい」と思う方もいるかもしれませんが、弁護士への相談に問題の程度は関係ありませんし、弁護士は依頼者の未来をより良いものにするために解決策を提示し、サポートしていくお仕事です。

依頼者の現在の借金状況を聞いて、マイナスな感情を抱くことはありません。ぜひご安心ください。

より良い未来のために、一緒に最適な解決策を見つけていきましょう。

弁護士への相談は下記のボタンから行うことが可能です。ぜひ一度お試しください。

三輪弁護士からのメッセージ

親の借金を子供が返済する法的な義務は原則としてありません。このような請求を受けてもきっぱりと断ることが重要と思われます。例外的な場合については上記のとおりですので、覚えておくのがよいかもしれません。

親の借金について興味のある方はこちらの記事も参照ください

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>>【関連記事】個人再生とは?個人再生のメリット・デメリットと種類や手続きについて
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