還付金詐欺とは?還付金詐欺の具体例と被害の予防法を弁護士が解説
還付金詐欺とは、税務署や年金事務所などの職員を名乗る人物が「還付が受けられる」と直接電話を掛けてきて、ATMを使い口座間送金をさせる等の手口を使った詐欺です。今回は、還付金詐欺の手口例や詐欺を見破る方法、被害に遭った場合の適切な対処法を弁護士が解説します。

「還付金があると電話が来た」
「犯人の指示通りに動いたあとに還付金詐欺であったことに気づいた」
そんなお悩みをお持ちの方は、弁護士に相談することでさまざまなメリットがあります。
弁護士に相談・依頼するメリット
・被害に遭ったあとでも取れる最善の手段を教えてくれる
・犯人を特定し、返金するよう交渉してもらうことができる
・今後また被害に遭うことがないようにアドバイスをしてくれる
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還付金詐欺とは?
還付金詐欺とは、税務署や年金事務所などの職員を名乗る人物が「還付が受けられる」と直接電話を掛けてきて、ATMを使い口座間送金をさせる等の手口を使った詐欺です。
ATMの操作に不慣れな高齢者を中心に、多くの被害が出ています。
還付金詐欺の具体例
還付金詐欺では、下記のような手口が使われることがあります。
- 「還付金の払い戻し期限が今日です。すぐに携帯電話を持って近くのATMに行き、着いたら電話してください。操作方法をお知らせします」といったように誘導してくる
- 「保険金の過払いがあるので、私が言った通りに対応してください」
上記のような手口で誘導させられ、犯人の指示通り操作すると、犯人の口座へ送金が行われてしまうのです。
このような手口には十分に注意しましょう。
還付金詐欺かどうか確認する方法は?被害の予防法について
それでは、還付金詐欺かどうかを見破るにはどうすれば良いのでしょうか?
下記では、有効な確認方法をご紹介します。
そもそもATMで還付金を受け取ることはできないことを知る
まず「ATMでは還付金を受け取れない」と知ることが、最大の予防法です。
警察庁や自治体、各金融機関では、還付金詐欺に対する注意喚起を行っています。
ATMで還付金が受け取れるという電話があったら、詐欺だと考えましょう。
電話でお金の話が出たら周囲に相談する
自治体や税務署の職員を名乗る人物からの電話でお金の話が出たら、すぐ周囲に相談してください。
周囲への相談により還付金詐欺が防げたという事例は少なくありません。
ATMに行く前に、必ず周囲に相談しましょう。
常に留守番電話設定にしておく
普段は注意をしていても、詐欺師から言葉巧みに誘導されると、騙されてしまう可能性が考えられます。
そこで常に携帯電話を留守番設定にしておき、内容を検討・相談してから対応するのも、予防法の1つです。
還付金詐欺の被害に遭ってしまったら
もし還付金詐欺の被害に遭ってしまった後なら、下記のような対処を取ることが可能です。
詐欺に遭ったことに気づいた時点ですぐに相談するようにしましょう。
電話窓口に相談する
警察相談専用窓口や消費者ホットライン、未公開株通報専用窓口等で、詐欺被害の相談をすることができます。
詐欺に遭ったことに気づいたとき、気が動転してしまうと思いますが、まずは落ち着いて公的な機関に相談するようにしましょう。
連絡先は下記に記すとおりです。
- 警察相談専用窓口 #9110
- 消費者ホットライン 188
- 未公開株通報専用窓口(日本証券業協会) 0120-344-999
警察に相談する
「還付金詐欺の被害に遭った」と気付いたら、ただちに警察に相談しましょう。
もしかしたら被害当日には気付かないかもしれません。
当日に気付かなかったとしても、発覚したら可能な限り早く警察に相談してみてください。
被害届等を提出することで捜査が進む可能性があります。
弁護士に相談する
還付金詐欺の被害に遭ったら、どう対処するべきなのか、弁護士への相談も検討してみてください。
弁護士は、還付金詐欺に対して法的な知識をもとに的確なアドバイスをしてくれます。
また、難しいケースも多いですが、犯人を特定することができれば還付金詐欺で失ったお金を返金するよう弁護士が交渉することも可能です。
今後同じような被害に遭わないようアドバイスしてくれることもありますので、少しでも困っていることがあれば一度相談してみてください。
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