ギャンブル詐欺の代表的な手口と被害に遭わないための対策を弁護士が解説
ギャンブル詐欺とは、パチンコやロト6、競馬等を用いた詐欺で、ギャンブルの必勝法を教える代わりに金銭を要求したりします。今回は、ギャンブル詐欺の手口や被害に遭わないようにする方法、被害に遭ってしまった場合の対処法について、弁護士が解説します。

「「パチンコの必勝法を教える」という人にお金を支払ってしまった」
「打ち子の募集に応募し、実際に行ったけれどお金が支払われていない」
そんなお悩みをお持ちの方は、弁護士に相談することでさまざまなメリットがあります。
弁護士に相談・依頼するメリット
・送金をする前に相談することで、適切な対処を取ることができる。
・振り込みをしてしまったあとでも、弁護士があなたの代わりに犯人を特定し、返金交渉等を行ってくれる。
・その他にも分からないことがあれば丁寧に教えてくれる。
カケコムでは、あなたにあった弁護士を見つけるサービスを提供しています。
ギャンブル詐欺とは?
ギャンブル詐欺はSNSを中心にさまざまな手法があり、詐欺との認識が薄いことから、気づきにくいといった特徴があります。
代表的なギャンブル詐欺は以下の3つです。
- パチンコを使った詐欺
- ロト6を使った詐欺
- 競馬を使った詐欺
これらのギャンブル詐欺では「攻略法を教えます」といった話で相手を騙し、金銭を騙し取ります。そのため、ギャンブル詐欺は「攻略法詐欺」といわれることもあるのです。
では早速、パチンコを使ったギャンブル詐欺とはどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
ギャンブル詐欺の代表的な手口とは?
以下では、ギャンブル詐欺の代表的な手口についてご紹介します。
パチンコを使ったギャンブル詐欺
パチンコを使ったギャンブル詐欺では、下記のような手口があります。
- 打ち子の勧誘・募集
- 存在しない「パチンコ攻略法」「必勝法」の販売や提供
- 特定非営利法人〇〇による詐欺被害者の救済を謳う広告
いずれも、パチンコを使ったギャンブル詐欺です。一度は目にした方も多いのではないでしょうか?よく目にする内容であっても詐欺の可能性があります。
ロト6を使ったギャンブル詐欺
ロト6を使ったギャンブル詐欺では、「ロト6の当選番号を教えます」等の文句を謳っています。このような趣旨のメッセージは、全て詐欺だといえます。当選番号の提供の見返りとして、金銭を支払わせようとするのです。
被害者はロト6で大金を当てたいがために、詐欺に遭ってしまいます。当選番号を知っているのであれば、自分で購入したほうがはるかに大金を手にできますよね。冷静になってそのようなおかしな点に気付くことができれば、詐欺を回避できるかもしれません。
競馬を使ったギャンブル詐欺
SNS上で増えている詐欺のひとつ「競馬を使ったギャンブル詐欺」は、競馬の攻略法をマンツーマンで教える代わりに、金銭を要求するといった内容です。
比較的払いやすい金額に設定しており、支払いのハードルを下げているため、「この程度の金額なら」と詐欺に引っかかってしまう可能性も高いかもしれません。
このギャンブル詐欺では、最初は勝ちそうな馬に賭けさせ、確実に勝てると思わせます。その後、「さらに儲けるためにはまとまった額が必要だ」などと要求してくるのです。
競馬に明確な攻略法や、絶対に勝つ馬などは存在しません。攻略法を教える代わりに金銭を要求された場合、詐欺では?と思ったほうがよいでしょう。
ギャンブル詐欺の被害に遭わないための対処方法とは?
それでは、そもそもギャンブル詐欺の被害に遭わないようにするためには、どうすれば良いのでしょうか?
パチンコの打ち子募集などに応募しない
パチンコでよく打ち子の募集を目にすることもあるのではないでしょうか。なかには詐欺師が募集しているケースもあるため、そもそも打ち子の募集には応募しないことが重要です。
打ち子をするにあたり、登録料や保証金を要求するケースは詐欺だと思ってよいでしょう。また、日当があまりにも高額な募集も詐欺の可能性が高いといえます。
総じてパチンコの打ち子は詐欺に遭うリスクが高いため、応募しないことが一番の対策といえるでしょう。
雑誌などに掲載されている必勝方法などを購入しない
詐欺を未然に防ぐためにも、雑誌などに掲載されているからと必勝法などを購入しないことです。雑誌だからといって、信用してしまう方も多いようです。
そうした雑誌だから大丈夫だろうと読者の油断を逆手に取り、悪徳業者が広告を出し詐欺を行っているケースがあるのです。
すべてのギャンブルに通じていえることですが、必勝法は存在しません。上手く必勝法を見つけ、世に広めたとしても対策されるまでにそう時間はかからないでしょう。
うまい話には裏があるものです。安易に信用するのはやめましょう。
ギャンブル詐欺の被害に遭ったら弁護士への相談がおすすめ
ギャンブル詐欺の被害に遭ってしまったという方は、弁護士へ一度相談してみることをおすすめします。
なぜなら、ギャンブル詐欺は法のグレーゾーンを突いており(客観的に欺く行為があったと言えるのか、欺く意思があったのか、を証明することは捜査機関側にとって非常に困難なためです。)、警察が動くことはあまり期待できないからです。また警察が動いてくれたとしても、法の下に犯人を裁くのみで、返金の請求等を行ってくれるわけではありません。
一方弁護士であれば、被害者の代理として詐欺業者と迅速に交渉してくれたり、返金の請求まで行ってくれる可能性があります。
また、少額であれば「少額訴訟」という60万円以下の金銭問題を争う訴訟を起こすことも可能となります。この訴訟は比較的短期間で判決が出され、裁判費用も安く住むことが特徴です。
早くお金を取り返したいという方や問題を解決したいという方は、弁護士に相談し早期決着を目指しましょう。
三輪弁護士からのメッセージ
ギャンブル詐欺というのは上記のように、代金を払えば必勝法という情報を教える、というもので、実は詐欺と言い切るのは難しい面があります。その「必勝法」では絶対に勝てない、「必勝法」というものが絶対に存在しない、というようなことを証明するのが難しいためです。結局、その情報にふさわしい対価なのかを自身で判断するしかないのですが、必勝法があるなら独占するのが普通で、他人に売ることはないのではないでしょうか…。