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借金減額診断をしたら数100万円も減るらしいけど、罠じゃないの?

なぜそんなに減るの?借金減額シミュレーターのカラクリを知る

結論から言うと、借金減額シミュレーターは大体本当です。嘘じゃないの?罠じゃないの?と思われる方も多いことでしょう。しかし借金減額の方法が債務整理である以上、間違いなく合法です。

借金減額シミュレーターのからくりは実に単純

債務整理には次の4つの方法があります。

  • 任意整理
  • 特定調停
  • 個人再生
  • 自己破産

簡単に説明すると任意整理と特定調停は将来利息の免除と過払金の返還、個人再生が元本の大幅減額、自己破産が債務の免責のために用いる手続きです。その中で債務者が入力した情報に合わせて使える債務整理の減額幅を表示しているだけなのです。

シミュレーターに入力する情報は主に債務の総額、月収、持ち家か賃貸か、家賃、月々の返済額、3年以内に払い切れるか?、その他要望です。全て選択式なのはそれらが債務整理それぞれの条件と関わっているからです。

例えば月収18万円で家賃月5万円のアパート暮らし、債務総額が400万円、月々の返済額6万円という場合は400万円丸ごと減ると言う一件驚きの結果が出ます。

しかしカラクリは単純。

まず任意整理と特定調停の条件である原則36ヶ月以内での返済は無理です。次に持ち家を持っていませんからわざわざ個人再生を選ぶ理由もありません。となれば消去法で自己破産のみとなります。

そして自己破産は債務を免責する方法ですから400万円が免責された=400万円も減額された!と宣伝されるわけです。

借金減額シミュレーターを使うのも悪くない

シミュレーターの是非はともかく借金減額シミュレーターを使えば、今の借金がどれだけ大変な問題でどの債務整理を使うべきか?はわかります。これは借金問題と向き合う上で結構有力な情報です。

ただし借金減額シミュレーターの存在意義は法律相談を促すためですから電話番号や名前の入力が求められます。たまに弁護士事務所からの連絡が来るかも知れませんが法律の専門家である以上、押し売りの心配は無用です。

借金減額診断は罠じゃない=デメリットもそれなりにある

借金減額診断は債務整理の初歩知識だけで作れます。ある意味で、借金減額診断は合法ゆえの罠かもしれません。債務整理をすれば確かに借金は減額されるもののそこにはデメリットもあります。例えばクレジットカードを作れなくなったりローンを組めなくなったり、他には家賃の保証会社に審査で落とされることも考えられます。

それに弁護士の協力が求められる以上、弁護士報酬はかかります。

確かに債務整理は借金の全部又は一部を減額する手続きであなたの人生を再スタートさせる大切な一歩になるでしょう。しかし十分な説明がないまま債務整理をすることは思わぬデメリットにつながります。

可能な限り借金問題の経験豊富で、債務整理が終わった後の生活まで配慮してくれる弁護士を頼りましょう。

債務整理ごとのメリット・デメリットをまとめて紹介

債務整理には4つの手続きがあり、それぞれについて借金がどれだけ減額されるか想定できることは上で説明した通りです。しかし債務整理にはそれぞれメリットとデメリットがあります。減額の大きさ以外もご検討ください。

任意整理のメリットとデメリット

任意整理は債権者との交渉によって将来利息のカットをする方法で、支払い期間も3〜5年の間で調整可能です。

任意整理のメリットは任意交渉のため弁護士費用が安く迅速に進められること、あとは家族にバレにくいことです。利息だけといっても月2〜3万円も利息を払っている人にとっては大きな減額になります。

任意整理のデメリットはブラックリストに5年間登録されることです。ブラックリストとは信用情報機関への記録の通称で、任意整理の情報が記録されている間はクレジットカードの契約やカードローンの発行といった信用取引を拒否されてしまいます。

借金減額シミュレーターで「3年以内に返済できるか?」という質問があるのは任意整理の可否を尋ねているからで、債権者の数は弁護士報酬に関わります。

2010年までは利息制限法ではなく出資法の上限である年利29%までの貸付が横行していました。今では考えられない高利貸しですが、払い過ぎた利息は元本と相殺できます。それでも払い過ぎたお金が残っていれば過払金として返還請求ができます。(過払金と呼ぶのは元本と相殺してなお支払いが超過していた場合のみ)

特定調停のメリットとデメリット

特定調停も任意整理と同じメリットとデメリットがあります。その上で任意整理との違いは調停であること。弁護士がいなくても、相手が話し合いに応じなくても調停を進めることが可能です。しかし調停は合意が必要なので、基本的には任意整理をお勧めします。

個人再生のメリットとデメリット

個人再生は債務を5分の1〜10分の1まで減額できる手続きです。(3〜5年で返済できることが条件)

個人再生のメリットは利息だけでなく元本を大幅に減らせること、そして住宅ローン特則でローンが残っている家を手放さずに済むことです。借金減額シミュレーターで「持ち家か?賃貸か?」という質問があるのは個人再生の希望を尋ねているからで、持ち家を残したいと答えれば個人再生を提案されます。

個人再生のデメリットは手続きが非常に面倒であること、小規模個人再生では債権者の同意を一定数得られなければならないこと、債権者の同意が要らない給与所得者等再生では可処分所得2年分の弁済が求められることです。ブラックリストの掲載も任意整理より長く10年間です。あとは官報という機関紙に個人再生の事実が載ることもデメリットとして挙げられますが、一般の方が官報を読むことはほとんどありません。

自己破産のメリットとデメリット

自己破産は債務を免責する手続きです。任意整理や個人再生のように収入は必要なく、むしろ収入が全くもって足りないことを証明しなくてはいけません。

自己破産のメリットは借金がなくなることです。100万円なら100万円が、500万円なら500万円が、1億円なら1億円が丸ごと無くなります。借金減額診断で大幅に減ったケースは、たいてい自己破産です。(ギャンブルや浪費など免責不許可事由がある債務は自己破産後も残る可能性があります。)

自己破産のデメリットは目立った資産を手放す義務があることです。自己破産は債務が免責される代わりに可能な限り資産をお金に換えて弁済することを求められます。ただし資産価値20万円までの財産や99万円以下の現金は手元に残すことが可能で自己破産=人生が終わるということはありません。ブラックリストの掲載は個人再生と同じく10年間で、官報に載る点も個人再生と共通します。

身もふたもない話ですが、借金減額診断で他の債務整理が使える条件に当てはまらないと診断結果が自己破産になります。

おまとめローン(借り換え)のメリットとデメリット

借金減額の広告に債務整理と一緒に紛れているのがおまとめローン。ローンを一本化することで返済期日を管理しやすくする目的の他に利息を減らして返済の負担を軽くするものです。したがっておまとめローンの利息は一般的な借金より安いです。しかしおまとめローンで大幅に利息が減ることはなく「年利3%〜」と書いていても実際は法定利息より数%減るだけです。

ちなみに借り換えのシミュレーターでは利用可能か否かの判断だけで、いくら利息が減るのか明言されません。

せめて借り換えをするなら銀行よりも労働金庫や信用金庫を検討すべきです。

弁護士はどのように借金減額をサポートしてくれる?

借金減額診断を行っているのは弁護士事務所か司法書士事務所ですが、弁護士や司法書士が何をしてくれるのか?イメージがわかない方も多いと思います。ここでは弁護士がどのように債務整理をサポートしてくれるのか紹介します。

金額の計算と書類作成

借金の計算は非常に難しいです。それは利息を毎月支払っているからで、もっとわかりやすく言うと毎月元本が減った分利息も減っていくからです。つまり実際にいつ完済できるのか?そもそも完済できる状況なのか?を割り出すことさえ苦労します。

債務整理に強い弁護士は、支払うべき利息と支払い期間をしっかり割り出して債務整理の是非を考えてくれます。司法書士も認定司法書士に限り訴額140万円以下の相談には対応可能です。また、個人再生や自己破産など裁判所に書類提出が必要であれば書類作成を代行してもらえます。

任意整理

任意整理の手続きを代理することができます。こちらも認定司法書士は訴額140万円以下の事件に限られます。手続きのアドバイスと異なり債務者の代理人となった場合は債権者とのやり取りを全て引き受けてくれます。もう取り立てに悩まされることはありません。

自己破産・個人再生

裁判所での手続きを行います。裁判所での問答も本人が求められる部分を除き弁護士が代理してくれます。自己破産や個人再生は半年から1年かかり手続きのストレスが大きくなりがちです。それを引き受けてくれるのですから大きなメリットであることは間違いありません。

まとめ

借金減額シミュレーターを使ってわかることは、「今の債務状況はどのくらい大変な状況なのか?」と「今の自分が使える債務整理はどれか?」です。債務整理の相談は無料でおこなっている事務所が多いので、自分を見つめ直すきっかけとして使ってみましょう。

しかし、診断結果で表示された方法があなたにとって最適な手段とは限りません。

借金減額診断はあくまで宣伝と割り切った上で数字に強く、今後の生活をしっかり考えてくれる弁護士を選びましょう。

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