離婚について最低限知っておくべき基礎知識!
離婚についての情報を集めておくことは、自分が損せずスムーズに離婚話を進める上でとっても大切なことになりますね。離婚の手順や、お金関係の話、子どもの話。離婚について知っておきましょう。
離婚について最低限知っておくべき基礎知識!
離婚とは、それまで結婚していた夫婦が、その婚姻状態を解消して別の戸籍になるということです。
今回は離婚について知っておくべきさまざまなことを紹介していきたいと思います。
- これから離婚を考えてる人
- 離婚協議中の人
- 弁護士に相談しようか迷っている人
は要チェックです!
【離婚について知りたいこと1.】離婚にも種類がある!
離婚について辞書で調べると・・・
離婚とは法律上の婚姻関係を解消すること
大辞林 参考
そもそも法律上の婚姻に関する法律には以下のようなものがあります。
(1) 婚姻の当事者間に婚姻をする合意(婚姻意思の合致)があること
(2) 婚姻の妨げとなる法律上の事由(婚姻障害)が存在しないこと
- 婚姻適齢に達していること(731条)
- 重婚でないこと(732条)
- 女について再婚禁止期間を経過していること(733条
- 一定の範囲の近親婚でないこと(734条~736条)
- 未成年者について父母の同意を得ること(737条)
(3) 婚姻の届出をすること(739条)
婚姻関係を解消すること=離婚ですが、その方法にはいくつかのやり方があります。
離婚について知るには、まず離婚の方法から覚えていきましょう。
1.協議離婚
離婚をしようと思ったら、まず行うこと。
夫婦二人で話し合うことです。
この夫婦の話し合いで離婚が成立することを協議離婚と言います。
夫婦だけの話し合いに限らず、子どもの意見を参考にしたり、父母に間に入ってもらうのもこの協議離婚となります。
2.調停離婚
夫婦の話し合いだけでは離婚がまとまらず、第三者を入れるために家庭裁判所に申し立てて行うのが調停離婚という離婚方法となります。
調停離婚は夫婦の話し合いの延長線上と言っても良いでしょう。
しかし、この調停によってお互いの意志を無視して離婚になる場合があることに着目したいですね。
3.審判離婚
調停離婚を行おうとした場合、両者ともに離婚する意志はあるのだけれど、ささいな折り合いがつかず話し合いが平行線のままになることもあります。
そういった状態で調停離婚が終わってしまった場合、職員が権限により双方の意志を無視して離婚させるということもあります。
それが審判離婚です。
4.裁判離婚
協議離婚から審判離婚まで最大で3回行われた離婚の話し合いでも決着がつかない場合、最終的に行うのが離婚裁判となります。
裁判ですので、法律で定められた事由や証拠が優先され、夫婦公平な立場で裁かれ離婚の可否が決定されることになります。
【離婚について知りたいこと2.】離婚成立までの流れ
このように、離婚には夫婦の話し合いから裁判までのいくつかの方法があるというのがおわかりいただけたでしょう。
離婚についての3つめは、離婚成立までの流れを見ていきます。
まずは話し合いから
相手と一度も離婚の話をせずに、いきなり離婚裁判に呼び出される・・・。
そんなことはありません。
夫婦の問題なのですから、まずは二人で話し合うというのが離婚の第一歩となります。
意見が食い違えば裁判所へ
二人だけの話し合いでは、いつまでたっても平行線だと感じたならば、まずは家庭裁判所に調停の申し立てをすることになります。
第三者を入れて、冷静に話し合えばそこで離婚問題がか解決する夫婦も少なくありません。
離婚する意志はあるけれど条件が合わない場合は、調停委員の職権により審判離婚ということもあります。
最終的に、どうしても納得いかない場合は離婚裁判にまで進み、とことん戦うことになるのです。
【離婚について知りたいこと3.】離婚前にするべき最低限の6つのこと
離婚の方法はわかりましたが、実際に離婚する前に話し合いで決めておかなければならないことがあります。
離婚について、最低限これだけは離婚前にハッキリさせておきたいことをご紹介します。
慰謝料を決める
精神的な損害賠償金にあたるのがこの慰謝料です。
離婚時の慰謝料については、後からでも請求できますが、時効が定められています。
離婚した後に配偶者の浮気がわかった、暴力を振るわれていて、怖くてまず離婚してしまったが後から考えたら慰謝料を請求したい時などこの時効に注意しましょう。
離婚時に慰謝料も決めておくと良いですね。
財産分与について話し合う
結婚したあとに作られた夫婦の財産については、離婚の時には財産分与で分けられます。
離婚をする時はこの夫婦の財産がどのくらあり、どう分けるのかが問題になります。
特に住宅ローンは金額も多いしマイナスの財産になる場合もあるのでよく調べておきましょう。
親権はどちらが持つのか
離婚について考えるとき、子どもが居る夫婦の場合、必ず子どもの親権者を決めなければ離婚が出来ません。
一度決めてしまった親権者は、簡単に変更することが出来ません。
早く離婚したいからと離婚届に適当に記入せずに、しっかりと話し合って決めましょう。
養育費の負担はどうやって決めるのか
子どもに関することは離婚についての話し合いのメインともなる問題です。
親権を決めただけでなく養育費も決めておきたいですね。
どのくらい負担してもらえるのか、養育費算定書というものが裁判所のHPにありますので、活用しつつ決めておきましょう
子供との面会も交渉しなくてはいけない
親権が相手に渡ってしまった人は、子どもとの面会権をしっかりと決めておかないと、子どもと会いたい時に苦労することになってしまいます。
離婚について話し合う時には、子どもとの面会権についても決めておきましょう。
年金分割はどうするのか
夫がサラリーマンの夫婦なら、婚姻期間に応じた年金を分割してもらうことができる制度が新しくできました。
これを年金分割制度と言います。
どのくらい分けてもらうのか、離婚についての話し合いの時に決めることが出来ます。
詳しくは離婚後の将来のために、離婚時の年金分割と手続きについてを参考にしてみてください。
【離婚について知りたいこと4.】離婚できないこともある?!
離婚について、お互いの条件が合わなくても離婚裁判までいけば離婚できるだろうと考えている人もいるでしょう。
しかし、いくら裁判でも離婚できない場合もあるのです。
離婚事由ってなに?
離婚事由とは、法律で定められた離婚の理由となることです。
民法で定められていて、離婚の際に必要とされているものです。
その事由は5つあり以下のようになっています。
- 浮気・不倫(不貞行為)
- 悪意の遺棄
- 3年以上の生死不明
- 配偶者が強度の精神病にかかり,回復の見込みがないこと
- その他婚姻を継続し難い重大な事由
この離婚事由に当てはまらない場合は離婚裁判を起こすことができません。
【離婚について知りたいこと5.】離婚するためにはどうすればいい?
離婚について考えても、相手がまったく離婚する気持ちがなければ話は進みません。
そんな時にはどうしたらよいのでしょうか?
別居を初めてみる
弁護士に相談してみる
この記事を読んでるあなたは離婚について少し詳しくなった人も多いでしょう。
とはいっても法律のこと、裁判のこと、慰謝料のこと、書面のことなどやはり一般の人にはまだまだ難しい問題です。
そんな時に相手の優位に立つには法律の弁護士に相談することです。
弁護士は離婚についての専門的な法律知識と豊富な経験によってあなたを解決へと導いてくれるでしょう。