慰謝料の相場はどのくらい?多くもらえる場合は?~離婚の慰謝料を確実に請求するために~
慰謝料の相場はどのくらいになるのか、考えたことはありますか?いざ離婚となると、その後の生活について金銭的に不安になることもあるでしょう。そこで、そんな不安を少しでも解消すべく、今回は離婚の慰謝料の相場について解説し、多く確実に貰う方法について考えていきます!

慰謝料の相場はどのくらい?
今回は、慰謝料の相場について解説した後で、多くもらえる場合や、確実な請求の仕方等について考えていきます!
- これから離婚の慰謝料請求をする人
- 離婚の慰謝料を多くもらいたい人
- 離婚の慰謝料の請求の仕方を知りたい人
は要チェックです!!
慰謝料の相場の前に…まずは離婚の慰謝料について

離婚の慰謝料とはどういうものなのか、しっかりと理解しておきましょう!
離婚の慰謝料について
- 離婚慰謝料
- 離婚原因慰謝料
の2つです。
このうち、離婚慰謝料とは、相手の有責行為(不貞行為や暴力など)によって婚姻関係が破綻した場合に、離婚せざるを得なくなったことによって生じた精神的苦痛についての損害賠償を言います。
かんたんに言えば、離婚そのものから生じる慰謝料と言えるでしょう。
一方、離婚原因慰謝料とは、個々の有責行為それ自体から生じる慰謝料のことです。すなわち、不貞行為や暴力行為から生じるものです。
実際、両者の区別は容易ではありませんが、離婚の原因となった有責行為の悪質性などは、慰謝料の算定の際の重要な要素になりますので、チェックしておきましょう!
法的性質は?~不法行為に基づく慰謝料請求~
従って、たとえば、「性格の不一致」など、相手の権利や利益を侵害したとは言えない事案では、基本的に慰謝料請求は出来ません。
慰謝料の相場(1)~慰謝料請求ができる場合~

では具体的にどのような行為が「不法行為」に当たり、慰謝料の請求を可能とするのでしょうか?
相手が不倫したとき~不貞行為~
また、不貞行為の相手も、不法行為責任を負う(共同不法行為:民法719条)ので、不貞行為の相手に対する慰謝料請求も可能です。
相手に暴力を振るわれていたとき~DV~
悪意の遺棄があった場合
この場合も、「不法行為」に該当し、慰謝料請求が可能なことがあります。
慰謝料をもらうのが難しい場合
以上で、不法行為に該当し、慰謝料請求が可能な場合を紹介しました。
一方で、慰謝料をもらうのが難しい場合もあります。
それは、先ほども述べましたが、相手方の有責行為によらずに離婚した場合などです。
例えば、性格の不一致で離婚した場合、相手方の親族とそりが合わなくて離婚した場合などが考えられます。
ほかにも、事実上夫婦関係が破綻してから不貞行為が行われた場合や、慰謝料請求権が時効にかかってしまった場合なども、慰謝料をもらうのが難しいといえます。
時効については、下記でも紹介してある「離婚慰謝料の時効とは?離婚の慰謝料の時効期間と進行を止める方法」で詳しく紹介してありますので興味のある方はご覧ください!
慰謝料の相場(2)~慰謝料の算定の仕方~

明確な基準はない
さまざまな事情で増減する
慰謝料の相場(3)~ケース別にみる相場~

不貞行為の場合
そして、不倫が原因で離婚に至った場合は200万から300万円にまで伸びると言われています。
DVの場合
悪意の遺棄にあたる場合
慰謝料の相場(4)~算定の際の考慮要素・高額となる場合~

行為の性質・悪質性
慰謝料の具体的な額を算定するにあたってまず問題となるのは、有責行為の性質です。
同じ不貞行為であっても、背景にある具体的な事情によって額が変わります。
高額になる場合としては、不倫相手もしくは自分が妊娠した場合、不倫相手と同棲している場合、不倫の意図が悪質な場合(嫌がらせ目的など)などが挙げられます。
DVの場合であっても、暴力の頻度や程度がひどい場合は悪質だと判断され、高額となる可能性が高いです。
また、悪意の遺棄と一口に言っても、さまざまなケースがあります。例えば、夫が妻に生活費を渡さない、夫が妻を追い出す、一方が家を出て不倫相手と同棲している、などのケースが典型的ですが、それぞれについて行為の悪質性が考慮されます。
悪意の遺棄による別居期間が長かったり、特に理由なく夫がお金を入れない、などの場合は高額となる場合があります。
婚姻期間の長さ
被害者(たとえば不倫された方)の心情への配慮という面もありますが、婚姻期間が長ければ社会での再スタートが困難になるという事情を考慮したものだとされています。
30年間、専業主婦(主夫)をやっていて、突然働き口を探せ、となっても困りますよね。
反対に、婚姻期間が3か月…だとかいう場合は、離婚の慰謝料は低くなりがちです。
相手の資力・社会的地位
反対に、相手の資力や社会的地位が高くなければ、あまり慰謝料を取れない可能性が高いです。
「無い袖は振れぬ」ということですね。
慰謝料の相場(5)~慰謝料の請求を確実に行うために~

確実な証拠があれば慰謝料は高くなる場合が多い
相手の不倫や暴力をきちんと証明できる証拠があれば、高額な慰謝料を得ることも可能になります。
逆に言えば、相手方の「不法行為」を証明することが出来ない場合は、慰謝料自体もらえないかもしれない、ということです。
こんな証拠が有効!!
まず、不貞行為においては、相手がほかの異性と肉体関係を結んだことを示す証拠が必要です。
例えば、二人がホテルから出入りしている場面をとらえた写真や、肉体関係があったことを示唆する手紙やメールが有効だと言われています。
ただ、二人の顔がきちんと映っていなければ有用な証拠とは言えませんし、ホテルに入った時と出たときの時間差がわかるものでなければ証拠としての価値がない、と判断されることもあるので注意が必要です。
身体的暴力の場合は、診断書や傷の写真、暴力を受けた日時や場所を克明に記したメモなどが有効になります。
悪意の遺棄の場合なら、生活費が支払われていないことを示す通帳の記録などが有効とされています。
証拠の収集は、素人には難しい場合もあるので、探偵などの専門家に依頼することも一つの選択肢として考えておきましょう。
離婚に至る原因や経緯を具体的に冷静に説明する
離婚は、感情的になりやすい問題ですので、相手の人格攻撃に走りがちですが、過度な人格攻撃は逆に自分を不利に追い込むこともあります。
理性的に自分の状況を見極め、主張をすることが肝要なのです。
時系列で離婚に至る原因や経緯を整理しておくことをおススメします。
離婚の慰謝料について知りたい方はこちらの記事もご覧ください!!
慰謝料の相場はどのくらい?多くもらえる場合は?~離婚の慰謝料を確実に請求するために~のまとめ

しかし、正確な判断をすることは素人では難しいですし、説得力のある主張をするのも難しいです。
法律のプロの力を借りて確実な慰謝料請求をすることをおススメします。
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