交通事故の原因TOP 7【警察庁交通局統計】
自分には交通事故なんか絶対に関係ないって思っていませんか?でも、交通事故はとても身近な存在で、加害者になっても被害者になっても恐ろしいものです。今回は交通事故の原因をご紹介します。その原因を知って、交通事故を防ぐ参考にしてください。

平成26年の交通事故発生状況
引用:警察庁交通局企画課「平成26年中の交通事故死者数について」2ページ
平成26年の交通事故発生件数は、573,465件。死者数は4,113件。負傷者数709,989件でした。
交通事故の死者数は、昭和45年には16,765人と過去最多を記録しました。
死者数は平成13年から14年連続で減少しています。
平成14年には昭和45年の死者数の半分となり、平成26年の死者数は昭和27年の水準まで減少しました。
また交通事故の発生件数、軽症者を含む負傷者数も平成11年から19年にかけてピークでした。しかし、平成17年以降、交通事故の発生件数、負傷者数の減少が続いています。
交通事故の原因TOP 7
これらの交通事故には原因があるものです。
下記では警察庁がまとめた法令違反別の事故原因を解説していきます。
引用:警察庁交通局「平成26年中の交通事故発生状況」より34ページ
交通事故の原因第1位 安全不確認
事故原因の第1位は安全不確認です。発生件数は166,450件。死亡事故の原因でも4位になっています。
安全不確認とは、「安全確認が足りない」ことです。たとえば、交差点で一時停止をし左右の確認をしたのに、運転席から死角にいた他の車両や歩行者を見落としたという場合です。
運転手には、死角等で発見しにくかったとしても事故につながる危険の有無を確認しなければなりません。
自分の周りには「なにかあるかもしれない」という意識を持つことが大切です。
交通事故の原因第2位 脇見運転
事故原発生原因の2位。死亡事故の発生原因では3位でした。
脇見運転とは、前方を見ないで運転することです。
携帯電話で会話をしながら運転をしていた、カーナビの操作をしながら運転していたなどの「ながら運転」や車外の景色に見とれていた、車内で飲み物をこぼしたり煙草を落としたりして落としたものに気をとられたなど前方を見なかったため、危険を見落としや発見の遅れにより事故を発生します。
交通事故の原因第3位 動静不注視
事故原発生原因の3位。
動静不注視とは、判断ミスにより相手車両の動静をよく見なかった結果、事故が起こってしまった場合です。
例えば、「歩行者には気づいていたが、まさか横断するとは思わなかったので、歩行者の動きに注意を払わなかった」というケースがあります。
対策としては、相手が「横断しないだろう」「止まってくれるだろう」と考える「だろう運転」ではなく、「横断するかもしれない」「止まらないかもしれない」という意識の「かもしれない運転」を実行しましょう。
交通事故の原因第4位 漫然運転
漫然運転は発生件数では4位ですが、死亡の事故原因では1位となっています。
漫然運転とは、集中力や注意力が低下した状態で運転をすることです。
たとえば、「考えごとをしていた」、「ぼんやりしていた」などの要因が、信号の見落とし、歩行者や停止車両の発見が遅れ、カーブなどでハンドル操作が遅れセンターラインをはみ出すなどが事故につながります。
交通事故の原因第5位 運転操作不適
運転不適格は死亡事故の原因では第2位となっています。
運転操作不適とは、ハンドル操作の誤り、ブレーキ操作の遅れ、アクセルとブレーキの踏み間違いなど正しい運転操作をできなかったことを言います。
交通事故の原因第6位 一時不停止
一時停止標識のある交差点は交通量が少ないため「停まらなくても大丈夫だろう」という油断や、標識や表示に気付いているのに停止線をこえて停止するなどの不適切な停止が事故と結びついています。
交通事故の原因第7位 信号無視
信号無視は道路交通法7条に違反します。
前方の信号が赤なのに、交差点に進入し通過する行為が信号無視の代表的な例です。
示談において、道路交通の基本秩序を乱したとして、信号無視をした車両の過失は原則10割と算定されます。
交通事故の原因第8位 最高速度違反
最高速度違反は、スピード違反ともいいます。
道路交通法22条違反となります。
道路標識等の速度が規制されているとき、その規制された速度を超えて運転した場合速度違反となります。
規制標識がない一般道路においては、時速60kmを超えた速度で運転した場合速度違反となります。
死亡事故など危険性の高い事故が発生しやすいため、無免許運転、飲酒運転ともに「交通三悪」と呼ばれています。
【参考】
警察庁交通局企画課「平成26年中の交通事故死者数について」http://www.npa.go.jp/toukei/koutuu48/…/H26shishasu.pdf
警察庁交通局「平成26年中の交通事故発生状況」http://www.npa.go.jp/toukei/koutuu48/…/H26hasseijokyo.pdf
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交通事故の原因TOP 7【警察庁交通局統計】のまとめ

いかがだったでしょうか?交通事故の原因を知ることは、日常の注意することを具体化でき、事故の確率を低くします。
それでもあなたが交通事故の被害者や加害者になったら、迷わずに専門家である弁護士を頼りましょう。
交通事故は解決のために、幅広い専門知識が必要となります。
弁護士に依頼すれば判断に迷わないよう事故解決に導き、あなたの力になってくれるでしょう。
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