「応援部から法廷へ『人の立場で考える弁護士』の情熱と歩み」金井 佑介 弁護士 / 弁護士法人法律事務所リンクス
応援部に熱中する学生から、依頼者の立場に立って考える誠実な弁護士へ。
弁護士法人法律事務所リンクスの金井佑介弁護士は、波乱に満ちた学生時代を経て法曹の道を歩み始めました。今では「依頼者の立場になりきる」ことを信条に、チームワークを重視した法的サポートを提供しています。
応援部で培った熱意と粘り強さで困難な事件に取り組む金井弁護士に、法律家を志したきっかけから現在の活動までをお伺いしました。

弁護士を志したきっかけ
中学か高校くらいの時に映画『HERO』やドラマ『クロサギ』を見たことがきっかけでした。『HERO』では地道に現場を調査し、関係者から丁寧に話を聞く検察官の姿に感銘を受けました。また『クロサギ』では、詐欺の被害者家族を持つ主人公が詐欺師から騙し取られたお金を取り戻すストーリーに心を動かされました。
最初は「法律家はかっこいい」「法律を知っていると強い」という少しミーハーな憧れだったのですが、この憧れが早稲田大学法学部への進学につながりました。
ただ、大学入学当初は弁護士になろうとまでは思っていなかったんです。実は大学時代は応援部に熱中しすぎて、4年生の春学期終了時点で9単位しか取れていないという状況でした(笑)。
本格的に弁護士を目指したのは、4年生の12月に応援部を引退してからです。留年が確定し、普通に就職活動をしても厳しいと感じた時に、法学部の学生である自分にとって法律家の道が最適だと思ったんです。
それから、大学の単位取得に真剣に取り組み、予備校通いも始めました。元々は法律家への憧れがありましたが、現実と向き合ったことで本気の目標になりました。今思えば、これが私の人生の大きな転機だったと思います。
法律家としての原点——学生時代の思い出
私の学生時代は、とても波乱万丈でした(笑)
早稲田大学に入学した当初は、入学式で校歌や応援歌を披露する応援部の先輩方を見て心が震えました。それにチアの方もきれいでしたし(笑)。そこから応援部に入部して、授業よりも野球部や相撲部の応援に情熱を注いでいました。
1年生の試験では、4年生春学期終了時点で9単位しか取得できず、最短でも卒業まであと3年という状況に。その結果、問題文に出てきた法律用語を理解できずに解答しようがなく、解答用紙に校歌と応援歌だけを書いたこともありました(笑)。でも応援部引退後は本気で勉強に取り組み、無事に卒業できました。
この経験が今の弁護士としての姿勢にも影響しているといいます。「どん底から這い上がった経験」があるからこそ、他の弁護士に代理人となることを断られてしまった依頼者の気持ちや、困難な状況にある方の立場がより理解できるのかもしれません。
弁護士としての印象深い経験
弁護士としてのキャリアの中で特に記憶に残っているのは、交通事故で10代の娘さんを亡くされたご両親からの依頼です。
相手方に任意保険がついていなかったため、いくつかの法律事務所で対応を断られていたケースでした。しかし私たちは、じっくりとお話を伺い、利用できる保険を見つけることができました。
信号のある交差点での事故だったため、信号の色が争点となっていましたが、膨大な捜査資料を丁寧に確認し、有利な証拠を突き止めることに成功しました。
最終的にご両親から『リンクスにお願いしてよかった』と言っていただいたとき、『人の力になりたい』という私の想いが結実した瞬間でした。重い責任を背負う中で力になれたことに、心からほっとし嬉しく感じました。
今の強み・注力している分野
弁護士として、単なる『法的な代理人』ではなく、依頼者やそのご家族の立場に『なりかわってみる』ことを大切にしています。依頼者の要望や感情をより深く理解することで、最適な法的サポートを提供できると考えています。
難しいご相談をいただいた際も『できません』と安易にお断りするのではなく、『なぜ難しいのか』『どうすれば乗り越えられるのか』を一緒に考え、依頼者にとっての最善を追求したいという想いで日々の業務に臨んでいます。
依頼者の立場に立つことで、『だからこのご要望があるのか』『この時、こう感じていらっしゃったのか』と、依頼者の抱える想いや行動をより深く理解できるからです。この理解が、単に法的な解決だけでなく、依頼者の真の満足につながると確信しています。法律の専門知識だけでなく、人間への深い共感が良い弁護士の条件だと思います。
その分野に注力している理由
交通事故も労災も、突然の出来事によって身も心も人生も生活も一変してしまうものだと思います。そのような苦しい状況に立たされてしまっているご相談者・ご依頼者のために、少しでもサポートしたいと思っています。
最終的には「賠償金」といった形でお金の解決になってしまいますが、解決までの過程で、少しでも不安を和らげられたり安心を感じてもらえたりしたら嬉しいです。
事務所の強み
法律事務所リンクスの最大の強みは、チームワークだと思います。
弁護士同士だけでなく、スタッフも含めたチーム全体で案件に取り組む体制が整っています。
実は事務所選びの際にもこの点に強く惹かれました。就活中、リンクスは他の事務所と明らかに違っていました。多くの事務所は取扱分野をアピールするのに対し、リンクスはチームワークやスタッフとの協働を全面に押し出していました。実際、弁護士会主催の合同説明会では、弁護士だけでなくスタッフの方も参加していました。これは他の事務所では見られない光景でした。
さらに当事務所では『敷居の高さ』を感じさせない雰囲気づくりも大切にしています。堅苦しい姿勢で構えると、相談者も緊張して本当に聞きたいことや言いたいことが言えなくなってしまうため、リラックスした環境でのコミュニケーションを重視しています。難しい法律用語もできるだけ避け、相談者の言葉に込められた思いや意図をくみ取ることに注力しています。
記事を読んでいる方へひとこと
弁護士や法律事務所は敷居が高いと感じられる方も多いかと思いますが、どうぞ気軽にご相談ください。私自身、堅苦しさを感じさせないように心がけ、難しい言葉もできるだけ避けるよう努めています。
相談者の言葉に込められた思いや意図をできる限りくみ取り、少しでも力になれるよう全力でサポートいたします。一緒に解決の道を見つけていければと思いますので、どんな些細なことでも気軽にご相談ください
弁護士情報
弁護士名:金井 佑介
所属弁護士会:東京弁護士会
事務所名:弁護士法人法律事務所リンクス
事務所URL:https://linx-law.jp/jiko/tokyo/
交通事故専用URL:https://linx-law.jp/jiko/
労災専用URL:https://linx-law.jp/rousai/
事務所住所:
東京オフィス
〒104-0031 東京都中央区京橋1丁目6-13 VORT京橋II4階
京都オフィス
〒600-8441 京都市下京区四条町347-1 CUBE西烏丸4階
【略歴】
2019年 早稲田大学法学部、早稲田大学大学院法務研究科を経て司法研修所入所(73期)
2020年 弁護士法人法律事務所リンクス入所(京都弁護士会)
2022年 当法人滋賀大津駅前オフィス所長に就任(滋賀弁護士会に登録換え)
2025年 当法人東京オフィス就任(東京弁護士会に登録換え)