上場企業の顧問、複数社の社外役員として活動。家事調停官としても多くの事件を解決。/中川彩子弁護士(弁護士法人柴田・中川法律特許事務所)
2005年に弁護士になり、2008年にはお父様が経営する事務所へ入所。現在は豊橋市・浜松市に事務所を構える弁護士法人を共同経営されているという中川先生。2014年から4年間家事調停官も務め、数多くの家事事件にも関わってこられたそうです。多忙な弁護士業以外にも多数のメディア出演、セミナー講師、ファッションコンサルなどもこなしていらっしゃいます。
弁護士を目指した理由とこれまでについて
これまでの経歴について教えてください。
高校まで愛知県豊橋市で過ごし、早稲田大学法学部卒業後に司法試験に合格し、2005年に弁護士になりました。
その後、名古屋市内の法律事務所で経験を積み、2008年に父の事務所(現・弁護士法人柴田・中川法律特許事務所)に入り、現在は共同経営者として事務所を経営しています。
弁護士になろうと思った理由を教えてください。
やはり父が弁護士ということが一番の理由です。
私が幼い頃は自宅の一階が父の事務所で、なんとなく父の仕事を目にしながら育ち、弁護士ごっこをして遊んだりする子どもでした。父は働きながら夜間大学に通って司法試験に合格し、弁護士という仕事に高い誇りをもっているので、その姿に憧れもありました。
そして気づけば自分も弁護士になるものだと思うようになり、特に迷ったり悩むこともなく法学部へ進学しました。ただ司法試験は厳しい試験ですから、合格する直近2年くらいは朝から晩まで自習室にこもって勉強するような毎日でした。
弁護士になって、すぐにはお父様の事務所に入られなかったのですね。
そうですね。父も私も、数年間は他の事務所で経験を積んだほうがよいと考えていました。就職した事務所は刑事弁護にも熱心な事務所で、貴重な経験をさせていただきました。
現在の仕事について
現在注力している分野を教えてください。
地元企業の企業法務を中心に力を入れています。
元々父が多くの企業の顧問弁護士を務めている関係もあり、愛知県内の企業を中心に、顧問先企業から日常的にご相談を受けています。
また、多方面からお声がけいただき、東証プライム上場企業を含む複数社の社外取締役・社外監査役も務めています。
家事調停官をしていた関係もあり、相続・離婚などの家事事件のお問い合わせも多いです。
家事調停官というのは、どういうお仕事なのでしょうか?
調停について、裁判官と同等の権限で手続を行う非常勤裁判官です。調停官は5年以上の経験を持つ弁護士の中から任命されますが、希望すれば誰でもなれるものではなく、選任手続はとても厳格でした。
依頼者とのコミュニケーションで心がけていることを教えてください。
もちろん法律の専門家としてアドバイスもしますが、カウンセリング的な側面も意識しています。
法律トラブルというのは、全ての方が100%満足できる結果になるとは限りません。だからこそ納得しながら進んで、最終的に「これでよかった」と思えることが大事です。
そのためには、ただ法律的なことだけ話すのではなく、依頼者のお気持ちや考えにしっかり耳を傾け、前を向いて進めるような関わり方が大事です。
また、忙しい時間を割いて相談に来ていただくので、相談の時間が有意義なものになるよう、「この先生に会いに来て良かった」と思っていただくことを目標にしています。
先生の強みや事務所の特徴を教えてください。
弁護士として長年の経験がありますし、家事調停官としても非常に多くの家事事件を経験してきたので、とても多くの人を見てきています。そのおかげで、「こういう結論になるんじゃないか」「こういう提案であれば相手は応じるんじゃないか」といった見通しはかなり立てられるようになりました。
もちろん世の中に全く同じケースはありませんが、ある程度「こういう相手にはこういう持って行き方が効果的だろう」「こういう主張は通りやすい・通りにくい」というパターン化はできると思っています。経験を積むにつれて、その精度が上がってきたような感覚ですね。
また、これまで個人・企業問わず本当に様々な依頼を受けてきましたので、よほど特殊な分野以外は対応できる自信もあります。
先生が取り組んでいるIT化について教えてください。
特別なことはしていないですが、契約書のチェックにAIを利用したツールを使用しています。ただAIはあまり過信せず、自らの知見の方に重きを置くようにしています。
また、事務所内でのやりとりにLINE WORKSを使ったりはしています。
今後の目標など
今後の目標などをお聞かせください。
昔から、ファッションや美容にも興味があり、弁護士の仕事としてもそのような業界に関わっていけたらと思っています。
人の印象を決めるのはまずは外見ですし、たくさんの人を見てきた中で、内面は必ず外見に表れていると実感しています。今後ますますファッションや美容で自分を表現する重要性は高まってくると思っています。
相談を考えている方へ一言お願いします。
ご相談いただくだけで解決するとは限りませんが、状況や気持ちを整理できたり、今後の見通しについてアドバイスを受けられることは弁護士に相談する大きなメリットです。私はこれまでの経験から、「話してよかった」と思っていただける自信は割とあります。
当事務所は、豊橋市だけでなく浜松市にも事務所があります。また、Zoomで遠隔地からのご相談もお受けしているので、少しでもお困りの方は、ぜひご相談ください。
弁護士情報
弁護士名:中川 彩子
所属弁護士会:愛知県弁護士会
事務所名:弁護士法人柴田・中川法律特許事務所
事務所HP:https://www.shibata-law.jp/
事務所住所:愛知県豊橋市前田町1-2-11
経歴:
私立滝高等学校卒業
早稲田大学法学部卒業
2005年 10月 弁護士登録(愛知県弁護士会)
2014年 10月 名古屋家庭裁判所非常勤裁判官(家事調停官)
2019年 株式会社物語コーポレーション社外監査役
2021年 株式会社オートサーバー社外取締役(監査等委員)
2023年 夢コーポレーション株式会社社外監査役
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