旦那の犯罪で離婚を考えているあなたへ|犯罪が理由で離婚はできる?

旦那が犯罪を犯した夫と離婚したい…。そんなとき、すぐに離婚はできるのか?と色々と考えることが多いのではないでしょうか?では、犯罪で離婚できるのか、逮捕されたらすぐに離婚ができるのか、また犯罪は離婚事由に当たるのか、などについてみていきたいと思います。

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目次

旦那が犯罪を犯してしまった…。離婚するかどうか迷っている人へ

旦那が犯罪の被疑者となり逮捕・勾留されていて、離婚すべきか悩む人は多いと思います。
 
そして離婚するにしても、離婚できるのか、相手が逆恨みしないかなど不安なことも多いはずです。
 
そこで今回は、有罪判決がされている旦那と離婚するか悩んでる人に、どのような手段をとることができるのかをお教えします!
 
ただし、逮捕段階では冤罪の可能性もあります!

旦那が犯罪を犯してしまったら離婚できる?

勾留されている最中は面会時間なども限られているため、なかなか離婚の話し合いもできません。
 
またそもそも、勾留中に離婚はできるのでしょうか?
 
性犯罪の場合や、暴行罪などで逮捕された場合なので差はあるのでしょうか?

合意があれば離婚できる

どんな場合でも、両当事者が合意した上であれば、離婚は可能です。

そのため、逮捕・勾留中であっても、相手が同意すれば、協議離婚という形で、離婚は可能です。

慰謝料請求はできる?

犯罪をして、離婚した全ての場合で慰謝料が取れるというわけではありません。
 
一方で、性犯罪(強制性交等などで逮捕され、有罪だった場合は、不貞行為として、慰謝料請求をできる可能性は高いです。

また、旦那が妻へのDVにより傷害罪を犯した場合には、妻の慰謝料請求が認められます。
 
ただし、犯罪で離婚した場合の実際の慰謝料請求については、弁護士に相談するのがおすすめです。

旦那が犯罪で逮捕されているときの離婚の仕方とは?

旦那が勾留されているから、話し合いの機会が作れませんが、果たして離婚はできるのでしょうか。

旦那が犯罪で逮捕・勾留中の離婚方法(1) まずは離婚の合意をとる

さて、いざ合意を取ろうとしても、面会の時間は限られています。
 
面会時間はだいたい一回につき15~20分程度で、その短い時間に離婚の合意を得るのは、事前から離婚を考えていない限りは難しいでしょう。
 
ただし、弁護士の方が制限なく面会できるので、弁護士を通して話し合いをするという手段を考えてみるのも良いのではないでしょうか。

旦那が犯罪で逮捕・勾留中の離婚方法(2) 合意が取れたら離婚届を渡す、受け取る

弁護士を通じて、もしくは、面会中に離婚についての合意を得られた場合、相手に離婚届を渡しましょう。
 
勾留中であっても、離婚届を渡すことは可能です。
 
また、相手が記入した離婚届を受け取ることも可能なので、離婚が合意さえできれば、離婚届については問題がなさそうです。

旦那が犯罪で逮捕・勾留中の離婚方法(3) 離婚の合意が取れなかったら離婚調停を申し立てる

もしも、相手が離婚に同意しない場合、離婚調停をすることも可能です。
 
この際、勾留中の旦那が調停に出席を認められる(保釈や執行停止)ことはかなり少ないです。
 
旦那は代理人を立てることも可能ですが、それをする旦那は比較的少ないようです。
 
では、旦那が勾留中で出席できない場合、どうすれば良いのかというと、家庭裁判所に「事件を調停に付することが相当でない」という旨の訴状を出せば、認められて、すぐに訴訟ができる可能性もあります。
民法257条 
 1 第二百四十四条の規定により調停を行うことができる事件について訴えを提起しようとする者は、まず家庭裁判所に家事調停の申立てをしなければならない。
 2  前項の事件について家事調停の申立てをすることなく訴えを提起した場合には、裁判所は、職権で、事件を家事調停に付さなければならない。ただし、裁判所が事件を調停に付することが相当でないと認めるときは、この限りでない。

旦那が犯罪で逮捕中の離婚方法(4) 離婚裁判をする

旦那が勾留中で調停への出席ができない上、代理人も立てなかった場合には、上記のように、離婚調停をするのが相当でないと判断され、離婚裁判を起こすこともできます

ただし、この際であっても、民法上の離婚事由は必須となります。

逮捕や性犯罪がそれだけですぐに離婚事由となるわけでは無い点、注意が必要です。

そしてこの場合には、勾留中であっても、旦那(もしくは代理人)が出廷しなかった場合には旦那が敗訴することになります。

また、旦那は保釈や執行停止で認められれば、旦那自身が出廷できることになります。

この犯罪は離婚事由として認められるか?


旦那が犯罪を犯したからといってすぐに離婚事由ではありません。どのような場合には認められるのでしょうか?

犯罪は離婚事由か?(1) 強制性交等罪(強姦)などの性犯罪

強制性交等(強姦)などの性犯罪については、不貞行為が認められるので、離婚事由となるでしょう。

旦那が逮捕された理由が、強制性交等(強姦)などといった性犯罪の場合には、離婚できる可能性が高いです。

自己の自由な意思にもとづいて、自ら婦女三名を強いて姦淫し、性的関係を結んだというのであるから、上告人に不貞な行為があつたと認めるのが相当…                                                   (最判昭和48年11月15日)

犯罪は離婚事由か?(2) 痴漢・盗撮等の条例・軽犯罪法違反

性犯罪などでなくても、痴漢・盗撮などが離婚事由と認められる可能性は高いですが、それだけですぐに離婚事由として認められるわけでは無いという点は考慮する必要があります。

痴漢、盗撮については、個別的に判断されることも多いので、具体的なことは弁護士に相談してみるのが良いでしょう。

犯罪は離婚事由か?(3) 暴行・傷害・殺人など

暴行や傷害で逮捕された場合で、家庭内でもDVなどがあるときには離婚事由に当たる可能性が高いでしょう。

一方、暴行などで逮捕されたとしても、家では温厚で、特に問題もなかった場合では、離婚事由に当たらない可能性が高いです。

殺人については離婚事由に当たる可能性が高いと思われますが、弁護士に相談することが無難でしょう。

旦那が犯罪を犯してしまったが、離婚するべきか迷っている人へ

旦那が犯罪をしたから、すぐに離婚する!と決められるわけではありませんよね。

離婚に悩む理由(1) 離婚をしていない夫婦もいる

旦那が犯罪をしたからといって、全ての夫婦が離婚するわけではありません

離婚しなかった夫婦は、妻が旦那は冤罪だと信じていたり、旦那の犯罪が性犯罪のような重いものでなく、極めて軽いものである場合が多いようです。

また、結婚生活が長く、お互いを信頼しきっているといった場合もあります。

離婚に悩む理由(2) 一番の悩みどころは子供への影響

実名で報道されるような大きな犯罪や、近所で犯罪をした場合に、が広まると、子供への影響も考えられます。

そして、名前を変えるために離婚を考える人も多いようです。

離婚して名前を変えて引っ越せば、犯罪の事実が広まる可能性を下げることができます。

離婚に悩む理由(3) 旦那への愛情がまだ残っている

旦那を愛している場合にはやはり、軽微な犯罪だと許して、離婚しない場合が多いです。

また、最初は怒っていたが、面会などをして旦那への愛情が増したという意見もありました。

愛情があるなら、離婚しないで受け入れるのもいいのではないでしょうか?

犯罪を犯してしまった旦那と離婚するか悩んでいる人は

では、旦那を許すか考えている場合、旦那について一度よくみてみましょう。

離婚すべき?(1) 旦那は反省している?

一番注目すべき点は、反省しているかどうかでしょう。

もし反省せずに開き直るような旦那ならちょっと考えてしまいます。

周りに迷惑かけたことを真面目に反省して、何回も謝っているのなら、許してあげても良いかもしれません。

離婚すべき?(2) 自分や家族に危険が及ぶ心配はない?

犯罪をしてしまった旦那と離婚しないで何か不利益を得ることは無いでしょうか?
 
盗撮のような犯罪の場合、社会的に有名になることはあまりないので、本人以外に危険は少ないように思われます。
 
しかし、その犯罪が重大な犯罪だったり、性犯罪だった場合には、被害者から嫌がらせをされたり、近所で噂になり転居や転校しないといけないかもしれません。
 
自分たちに及ぶ危害についても考えてみる方が良いでしょう。

離婚すべき?(3) 離婚によるデメリットも考える

「やっぱり離婚したほうがいいはずだ」と考えた場合にも、離婚がいいことばかりではないことも考える方がよいでしょう。

離婚すると独身で新たな人生のスタートを切ることになります。

生活環境も変わるでしょうし、住まいや仕事を変える必要があるかもしれません。

特に軽微な犯罪である場合には、刑により罪を償った旦那を許すという選択肢も検討すべき場合もあるでしょう。

旦那の犯罪で離婚を考えているあなたへ|犯罪が理由で離婚はできる?のまとめ

 

旦那が犯罪を犯してしまえば、妻であるあなたへも影響が及ぶことが少なくありません。

離婚したいと考えたり、離婚するか迷う場合もあるでしょう。

しかし、犯罪がすぐに離婚事由になるわけではありません。

  • 離婚の交渉がうまくいきそうにない
  • どうしても犯罪を犯した旦那と離婚したい
  • 慰謝料請求できるのかどうか知りたい

という人は弁護士に早めに相談しましょう。 

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この記事の作成者

カケコム編集部