離婚を回避しやすい手紙の書き方6選や例文、離婚回避策を弁護士が解説
離婚を回避したい場合、手紙が有効手段だということをご存じですか?離婚を回避するための手紙の書き方や、手紙の例文などについてご紹介します。もしも手紙でどうにもならなかったら…そんな時の対処法についてご紹介します。
「突然、離婚を切り出されて辛い」「離婚に応じたくないけれど、どうすれば良いか分からない」という人は、弁護士へ相談することで下記のようなことを実現できる可能性があります。
・弁護士が有する豊富な経験や知見を元に、離婚を回避する方法をアドバイスしてもらうことができる。
・弁護士を雇い、配偶者と交渉してもらうことで、あなたが「離婚をしたくない」と思っている本気度をアピールできる。
・相手から離婚と同時に慰謝料等も請求されている場合、提示された慰謝料は本当に適正な額か?あなたが損することにならないか?をアドバイス・サポートしてくれる。
離婚請求をされていても、すぐに同意をせず、弁護士に相談することで離婚を回避することができる場合があります。
諦めず、できるだけお早めに、下記のボタンからご相談ください。
離婚を回避には手紙が有効です
離婚の危機にある方で、どうしても離婚したくない!という方は、なんとか離婚を回避する方法がないか悩んでいることでしょう。
そこでおすすめしたい離婚の回避方法が「手紙」を書くことです。
手紙には、離婚を回避するためにさまざまな要素が詰まっています。
でも、「手紙なんか書いたこともない…筆不精だし…」という方もいらっしゃると思いますが、安心してください。
離婚を回避するための手紙の書き方について、例文を交えながらご紹介していきます。
離婚回避のためには手紙に何を書けばいいのか?|手紙の書き方・ポイント
手紙を書き慣れていない方の多くは、書き方がわからないのではないでしょうか。
例文も交え、書き方をご紹介します。
離婚回避したい人の手紙の書き方(1) まず離婚したくないということを書く
まず、手紙で離婚を回避したい場合の書き方としては、書きだしの部分が大切です。
一文目は自分の意思を伝えましょう。
結論から伝えることで相手にわかりやすい手紙になります。
離婚回避したい人の手紙の書き方(2) 自分の気持ちを書きましょう
結論を書いた後は、なぜ離婚したくないのかを書いていきましょう。
例えば、「理由は○個あって、一つ目の理由は〜。二つ目の理由は~。」というふうに書くと、相手にも何が言いたいのかわかってもらいやすいでしょう。
離婚回避したい人の手紙の書き方(3) 自分なりに何が悪かったの書きましょう
なぜ妻が離婚したくなってしまったのか、自分の想像力を膨らませて書いてみましょう。
自分で何が悪かったのかを振り返るのは難しいかもしれませんが、相手側に立って考えてみることや、相手の気持ちを知ろうとしているという姿勢が大切です。
反省している姿勢を見せる書き方が、離婚回避につながります。
離婚回避したい人の手紙の書き方(4) 素直に自分の非を認めて謝罪する
自分が悪かった部分が思い当たるのなら、素直に自分の非を認め、本当に悪かったと思っていることを伝えましょう。
相手の気持ちに寄り添うことで、相手もこちらの気持ちを理解しようとしてくれるかもしれません。
離婚回避したい人の手紙の書き方(5) 今後どう改善していくのかを書く
離婚したくない気持ち、その理由、そして謝罪の内容を書いたら、それらを踏まえて、今後はどうしていくかを書きましょう。
妻に対して約束できることがあれば、それを手紙にしたためるのです。
例文としては、
- 「今後は週末だけでも家事を手伝うようにします。」
- 「どんなに残業で遅くなっても、夕飯は自宅で食べるようにします。」
- 「生活費を○万円納めるようにします。」
などが挙げられるでしょう。
ただし、この例文のような書き方をする場合、手紙が誓約書のような役割を持つこともあるので、慎重かつ、覚悟を決めて書きましょう。
離婚回避したい人の手紙の書き方(6) 返事はなんでも良いことを伝えましょう
もらった相手は「返事をしなくては」という気持ちが少しは出るはずです。
あちらに手紙を書かせるのは向こうの負担になるので、返事は簡単にメールでもいいということを最後に伝えるのもいいかもしれません。
また、相手の気持ちを尊重していることを伝えるためにも、「もしそれでも気持ちが変わらないのであれば離婚を受け入れます。今までありがとう」といったように、ある程度覚悟を込めた気持ちを伝えることも重要です。
離婚回避のための手紙の例文を紹介
まずは離婚回避のための手紙の例文を確認しましょう。詳しい解説は後ほど行いますので、ザっと目を通してください。
〇〇さんへ
自分の軽率な行動から浮気へと発展してしまい、〇〇さんは離婚を考えているでしょうが、私としては離婚という手段を取らずに夫婦関係を続けていきたいと思っております。
離婚をしたくない理由は2つあって
一つ目の理由はまだ〇〇さんの事が好きだから
二つ目の理由は子供の成長を見守りたいから
です。
私の浮気が発覚したときに、本当であればすぐに離婚してもおかしくないような気持になったかと思います。
△△(友人の名前)に話をし、自分のした行動について責められて目が覚めました。
自分の行動がどれだけ○○さんを傷つけ、苦しい思いをさせてしまったかと考えると申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今では心の底から後悔しています。
本当に申し訳ありません。
すぐに許してもらえるとは思いませんが、これから信頼回復に向けて全力で取り組みます
まず、信頼が回復するまでお小遣いはいりません。
また仕事終わりにまっすぐ家に帰り、家事や育児にも積極的に参加します。
信頼回復までに何年かかっても、必ずやり遂げます。
〇〇さん、もう一度チャンスを下さい。
お返事は頂かなくても大丈夫です。
もしチャンスを頂けるのであれば、メールでも構いませんのでそのことだけ教えてください。
よろしくお願いします。
最後に、いつも家族のために働いてくれてありがとう。
□□より
例文のポイントを解説
ではこれまでに説明した手紙の書き方を考慮しつつ、最初にお見せした手紙を読み返してみましょう。
〇〇さんへ
自分の軽率な行動から浮気へと発展してしまい、〇〇さんは離婚を考えているでしょうが、私としては離婚という手段を取らずに夫婦関係を続けていきたいと思っております。
①……最初に「離婚したくない。夫婦関係を続けたい」と自分の気持ちを述べています。
離婚をしたくない理由は2つあって
一つ目の理由はまだ〇〇さんの事が好きだから
二つ目の理由は子供の成長を見守りたいから
です。
②……「まだ好きだから」「子供を育てたいから」と、離婚をしたくない理由を述べています。
私の浮気が発覚したときに、本当であればすぐに離婚してもおかしくないような気持になったかと思います。
△△(友人の名前)に話をし、自分のした行動について責められて目が覚めました。
自分の行動がどれだけ○○さんを傷つけ、苦しい思いをさせてしまったかと考えると申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今では心の底から後悔しています。
本当に申し訳ありません。
③④…浮気が発覚した時に相手がどのような気持ちになったか、相手の気持ちを考えながら謝罪しています。
すぐに許してもらえるとは思いませんが、これから信頼回復に向けて全力で取り組みます
まず、信頼が回復するまでお小遣いはいりません。
また仕事終わりにまっすぐ家に帰り、家事や育児にも積極的に参加します。
信頼回復までに何年かかっても、必ずやり遂げます。
⑤……信頼回復に向けて自分がやることを書き、改善方法を提示しています。
〇〇さん、もう一度チャンスを下さい。
お返事は頂かなくても大丈夫です。
もしチャンスを頂けるのであれば、メールでも構いませんのでそのことだけ教えてください。
⑥……相手の心理負担を考え、「返事は無くてもいい」「顔を合わせる必要のないメールでいい」という事を伝えています。
よろしくお願いします。
最後に、いつも家族のために働いてくれてありがとう。
□□より
このように、6つの書き方を守って手紙を書くことで、相手に自分の意思が伝わりやすい手紙を作成できます。
ぜひ試してみてください。
手紙の渡し方はどうすれば良い?
せっかく適切な書き方で手紙を書いても、どうやって渡したらいいものか悩みますよね。
別居していた場合、郵送か、直接渡せるようであれば渡しましょう。
相手からの嫌悪感が強く、直接渡すと関係がさらに悪くなるような場合は、直接渡すことは避けましょう。
同居していた場合、妻がすぐわかるような場所に置いておくのがベストでしょう。
手紙を書いても離婚が回避できなかったら?
正しい書き方で手紙を書いても離婚が回避できなかった場合は、どうしたらよいのでしょうか。
“お互いの同意”か”離婚事由”がない離婚は回避できる可能性あり
離婚には、協議離婚、調停離婚、裁判離婚があります。
協議は夫婦のみで話し合いを行うもの、調停は家庭裁判所の調停委員を交えて話し合いを行うものです。
協議で話がまとまらなければ調停へ、それでも駄目なら裁判へ移行していきます。
協議離婚と調停離婚にはお互いの合意が必要になりますが、裁判離婚で離婚を認められるには、離婚事由が必要になります。
民法770条では、離婚事由として、
以上が挙げられています。
そのため、協議や調停でお互いの合意がなく、裁判まで移行し、裁判で認めれられる離婚事由もなかった場合は離婚を回避することができると言えます。
もし裁判で認められる離婚事由があったら?
もし裁判で認められる離婚事由があったら、あなたがどれだけ協議や調停で離婚を拒否しても裁判まで移行してしまえば離婚せざるを得なくなる可能性が高いです。
そのような場合は、できるだけ早めに、可能であれば離婚を切り出されたその時に弁護士へ相談されることをおすすめします。
弁護士であれば、法的な観点からあなたに最適なアドバイスをくれますし、交渉力がある弁護士なら、あなたに代わって配偶者をうまく説得してくれるかもしれません。
また、第三者に相談することによって、心を落ち着け、離婚という問題と向き合うことができるかもしれません。
少しでもお悩みの方は、一度下記のボタンから相談だけでも試してみてください。初回の相談を無料で受け付けていたり、弁護士費用の分割払いが可能な弁護士も登録しています。
離婚を回避しやすい手紙の書き方のポイント6つとは?のまとめ
離婚を回避したいという気持ちを相手に伝えるためには、ありふれたメールやLINEや電話などではなく、あえて手紙という方法がよいでしょう。
しかし、正しい書き方で書いた手紙を送っても離婚を回避できなかった場合は、すぐに弁護士に相談し、落ち着いて離婚問題を対処しましょう。
弁護士に相談することによって、法的なアドバイスを得られるとともに、あなた自身の落ち着きを取り戻すことができるかもしれません。
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