婚約破棄、性格の不一致は理由としてOK?慰謝料請求はできる?

婚約破棄を性格の不一致でされてしまい困っていませんか?実は、性格の不一致を理由に一方的に婚約破棄をされたら慰謝料を請求できる可能性があることをご存知ですか?婚約破棄を何もせずに受け入れて後悔してしまうのはもったいない!性格の不一致を理由に婚約破棄された場合の対処法をご紹介します。

婚約破棄(66)男女の事故・トラブル(1201)
目次

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性格の不一致で婚約破棄ってアリ?

「性格の不一致で婚約破棄された…!」

突然婚約破棄された上に性格の不一致が理由だといわれて困っていませんか?

実は、性格の不一致を理由に一方的に婚約破棄をされることは、違法になり得ます。

違法となる場合、慰謝料を請求できる可能性があります。

一方的な婚約破棄を受け入れて後悔してしまうのはもったいない!

性格の不一致を理由に婚約破棄されそうな場合、された場合の対処法をご紹介します。

そもそも婚約とは

婚約破棄が性格の不一致を理由としてされた場合にどうするべきか考える前に、まずは婚約とは何かを考えてみましょう。

実は婚約していなかった…ということはありませんか?

婚約(1) 婚約とは

婚約とは、将来結婚することを約束することをいいます。

もっとも、婚約破棄をしてきた相手から慰謝料などをもらうには、法律的に有効な「婚姻予約の合意」であると認められなければならないので注意が必要です。

婚約(2) そもそも婚約が成立しているのかも要確認

婚約は結婚の約束のことだといえど、婚約は簡単には成立しないものとなっています。

言葉だけでも婚約にはなるのですが、婚約破棄のトラブルなどで法律的に見る必要が出た場合、家族や周囲に婚約したことを伝えたり、結納などのイベントをしない限り婚約と認められないこともあります。

被上告人が上告人の求婚に対し、真実夫婦として共同生活を営む意思でこれに応じて婚姻を約した上、長期間にわたり肉体関係を継続したものであり、当時者双方の婚姻の意思は明確であつて、単なる野合私通の関係でないことを認定しているのであつて、その認定は首肯し得ないことはない。
最判昭和38・9・5民集17巻8号942頁

婚約にあたっては具体的な動きがあったかが重要となってきます。

たとえば、両親への挨拶は婚約成立といえるかは微妙なラインにあります。

一方で、きちんと結納や婚約式をしたり、式場予約などをした場合は婚約の証拠になり得ることになります。

婚約(3) 書面を交わしておくのが確実

婚約をした場合は、婚約したことをはっきりさせるために書面を交わしておくのが確実です。

婚約したことを書くだけでなく、結婚準備や結婚後のお金や家事についての決め事を書面に残しておくのも将来のトラブル回避に役立つためおすすめです。

婚約破棄を性格の不一致でされたときにすべきこと

相手からの婚約破棄の理由が性格の不一致だった場合、どうすればいいのでしょうか?

性格の不一致が理由での婚約破棄への対処法をご紹介します。

婚約破棄を性格の不一致でされそうな場合(1) 冷静に話し合う

婚約破棄を性格の不一致でされた場合、場合によっては弁護士などを通じて冷静に話し合うことが大切です。

かっとなったり泣きながら相手に詰め寄ることで話がこじれてしまう場合も少なくありません。

婚約破棄を性格の不一致でされそうな場合(2) 問題点を改善する

婚約破棄を性格の不一致でされた場合、問題点を改善すると良いでしょう。

自分では気にならないことも、相手にとっては大問題であったり、些細なことからすれ違いが起きている場合もあるのです。

婚約破棄を性格の不一致でされそうな場合(3) 両親も交えて話し合う

婚約破棄を性格の不一致でされた場合、両親も交えて話し合うのもおすすめです。

相手との話し合いに自分の両親を呼んだり、相手の両親と仲が良い場合は相手の両親を呼ぶのも良いでしょう。

婚約破棄を性格の不一致でされそうな場合(4) 慰謝料請求する

婚約破棄を性格の不一致でされた場合で、もう関係の修復ができないことが決まってしまった場合には、慰謝料請求するのも良い方法です。

婚約は将来結婚するという約束であり契約です。

性格が不一致だったというだけの理由による一方的な契約破棄は、債務不履行や不法行為に当たり得ます。

この場合、相手に慰謝料請求をすることができます。

婚約破棄を性格の不一致でされそうな場合(5) 切り替えて受け入れる

婚約破棄を性格の不一致でされた場合、切り替えて受け入れるのも有効です。

自分の人生を、将来の見えない相手のために使ってしまうのはもったいないことです。

気持ちを切り替えて新しい相手を探しましょう。

婚約破棄を性格の不一致でされたときに請求し得るお金

相手からの婚約破棄の理由が性格の不一致だった場合、あなたが相手に請求できるお金にはどのようなものがあるのでしょうか?

あなたが気になるものはありますか?

請求し得るお金(1) 慰謝料

婚約破棄の理由が性格の不一致にある場合、慰謝料の請求ができます。

一方的な婚約破棄は、将来結婚するという約束をしてそのために行動していたあなたを裏切る行為であり、あなたの心を傷つけるものだといえるためです。

もっとも、こちらにも大きな原因がある場合はそこまで金額が取れないこともあるので注意が必要です。

請求し得るお金(2) 損害賠償

性格の不一致が理由で一方的に婚約破棄のされた場合、損害賠償を請求できます。

たとえば、結婚に向けて引っ越していた、仕事を辞めていたなど、結婚に向けて準備していた場合、引越し費用や有利な仕事を辞めたことでの損害分のお金をもらうことができます。

請求し得るお金(3) 婚約に際し支払っていたお金

一方的な婚約破棄をされた場合、婚約に際し支払っていたお金を請求できる場合があります。

たとえば、結納金などが挙げられます。

婚約破棄の慰謝料請求の注意点

性格の不一致を理由に一方的に婚約破棄をされた場合の、慰謝料の相場や請求するための方法をご紹介します。

慰謝料請求の注意点(1) 相場

婚約破棄を性格の不一致を理由で一方的にされた場合、慰謝料の相場は数十万円から100万円程度となります。

慰謝料は精神的な損害への賠償金のことをいうため、他に婚約破棄が理由で体調を崩して病院にかかったりした場合の治療費は別で請求できます。

慰謝料請求の注意点(2) 妊娠していると金額が上がる

婚約破棄をされた場合の慰謝料は妊娠していると金額が上がるのが通例です。

妊娠しているということは夫婦に近い関係であったといえるため、その分妊娠していない場合の婚約よりも関係性の強さや結婚への期待の大きさが認められるためです。

慰謝料請求の注意点(3) 請求できないことも

婚約破棄をされても慰謝料請求ができないこともあります。

相手の婚約破棄に正当な理由があった場合はこれに当たります。

婚約破棄の理由があなたによる暴力(DV)や、あなたが強度の精神病にかかり回復の見込みがないなどの場合は、婚約破棄に正当な理由があるため、慰謝料請求できないことになります。

慰謝料請求の注意点(4) 過去の判例に注意

もしも婚約するときに結納をしていたら、気になるのが結納金の行方ではないでしょうか。

二人の関係が内縁関係と呼ばれるほど深まっていた場合の結納金返還請求について、

・約1年間の内縁関係があった場合に返還請求が認められなかったケース(大判昭和3・11・24新聞2938-9)

・内縁関係にあったものの2か月間仲違いをしていたことで内縁が解消した場合の結納金返還請求が認められたケース(大判昭和10・10・15新聞3904-16)

があります。

具体的には、二人の関係の深さなど個別の事情によって結納金を返してもらえるかが変わるのです。

これは一方的に婚約破棄をされた場合の慰謝料の額も同じで、二人の関係性などによって額が変わるのです。

慰謝料請求の注意点(5) 自分で請求する場合は要注意

慰謝料請求する方法として、自分で請求する方法があります。

具体的には、慰謝料請求書を作成し、相手方に内容証明郵便を使って送るのが良いでしょう。

ただし、後述のように弁護士に依頼することでより確実に慰謝料請求が可能になる場合があります。

婚約破棄の理由は性格の不一致!慰謝料請求を弁護士に頼むメリット

慰謝料請求を弁護士に頼むメリットには何があるのでしょうか?

弁護士に慰謝料請求を依頼(1) 自分で請求するより手間がかからない

弁護士に慰謝料請求を依頼することで、自分で請求するより手間がかからないというメリットがあります。

自分で文章を作ったり、相手に内容証明を送るのは面倒ですが、そういう面倒事はすべて弁護士に任せることができるのです。

弁護士に慰謝料請求を依頼(2) 正当な金額を計算してくれる

弁護士に相談することで、慰謝料の正当な金額を計算してくれるというメリットがあります。

自分が思っているよりも高い金額が正当な場合、自分一人で対処してしまったら貰えるはずのお金をもらえないことになってしまいます。

そういった不利益を弁護士に依頼することで防止できるのです。

弁護士に慰謝料請求を依頼(3) 相手が支払いを拒否しづらい

弁護士に依頼することで相手が支払いを拒否しづらい状況になるというメリットがあります。

弁護士が相手側にいると、緊張したり、逃げられないと感じる人は少なくありません。

そういった特徴を利用して、確実に慰謝料をもらいましょう。

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婚約破棄、性格の不一致は理由としてOK?慰謝料請求はできる?のまとめ

性格の不一致というだけで婚約破棄をされるとたまったものではないですよね。

でも、「仕方ないか」と諦めてしまっていませんか?

法的に正当な理由のない一方的な婚約破棄は、相手に非があるため慰謝料などのお金を請求できます。

性格の不一致を理由に婚約破棄をされて慰謝料請求を考えたら早めに弁護士に相談することがおすすめです。

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この記事の作成者

カケコム編集部