婚活詐欺とは?婚活で既婚者に騙された女性は必読!現役弁護士2名が解説!

婚活詐欺ってなに?婚活で付き合った相手が既婚者だった?近年珍しくなくなった”婚活”。結婚相手を探して集う男女のあいだに潜む危険な罠について、この問題を多く扱う瀧井総合法律事務所の弁護士二名にお話を伺いしました!

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目次

今回は婚活詐欺について、この問題に取り組んでいらっしゃる2名の弁護士の先生にご解説いただきました!

瀧井喜博 弁護士

瀧井総合法律事務所代表弁護士 大阪弁護士会所属


・若く敷居の低い法律事務所を目指し瀧井総合法律事務所を開設。従来は弁護士の介入が難しかった問題にもメスを入れる。
・ブラック企業に就職した経験をもち、決められたレールに従うだけではなく、個々の目標を見据えた主体的な行動ができる世の中を目指す。
・3児の父
・趣味は事業の発展、食べ物(カレー、スープカレー、生ハム、四川麻婆豆腐)、ジーンズとレザーのマニア・コレクター、競馬

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稲生貴子 弁護士

瀧井総合法律事務所弁護士 大阪弁護士会所属


・小学生と保育園児の二児の母。
・理系出身で、会社員経験もあり、多様な立場や価値観に立って弁護活動を行う。
・「人々の生活をよりよくする」をモットーとし、粘り強い交渉を得意とする。
・所内で婚活詐欺を最も多く担当。
・趣味はお酒、キャンプ

 

婚活詐欺ってなに??

既婚者である事実を隠し、性的関係を結ぶこと

瀧井弁護士:

法律で言う「詐欺」とは、人を欺いて財物を交付されることを言います。本稿でいう婚活詐欺はいわゆる結婚詐欺とは違い、金銭その他をだまし取ることが目的ではありません。

まだまだ世の中に定着している言葉ではありませんが、以下で述べるように、今後、既婚者である事実を隠して性的関係を結ぶ事件が増えると予想しています。そのため、法律的には不正確ではありますが、注意喚起の意味も込めて、わかりやすい、「詐欺」という言葉を用いています。

 

婚活詐欺の被害者

瀧井弁護士:

弊所で扱う案件については、被害者の100%が女性です。

近年、婚活アプリ・婚活サイト・婚活パーティーといった、もともとの関係性が希薄なところからスタートする出会いが増加していると感じられます。それに伴い、今後、婚活詐欺も増えていくと予想しております。

 

 

 

婚活詐欺を訴えるには婚約が必要?

 

稲生弁護士:

婚活詐欺のご相談をお受けする際、婚約破棄が疑われる事件であることもあるため、まずは、婚約についてお話させていただきます。

裁判で婚約が認められるには

稲生弁護士:

婚約の有無は、以下のような具体的な事情をもとに、総合的に判断します。

  • 双方の両親にあっている
  • 婚約指輪の授受
  • 親戚の法事に同席
  • 親戚・友人へ婚約者として紹介
  • ウェディングプランナーと相談を行なっている
  • 二人で式場の見学

こういった事実の積み重ねによって、法的に婚約といえるか判断します。
また、証言だけでは婚約の証明は難しく、上記事実を裏付ける予約メールや領収書など客観的な証拠が必要になります。

 

婚約の認定が難しいとされるケース

瀧井弁護士:

また、この情報だけでは証明が難しい、という具体例についても触れておきます。

  • 結婚の情報誌を見ている
  • 誰かがその状態は婚約でしょ、と言っていた

 

 

婚活詐欺での訴え方

婚約破棄

稲生弁護士:

婚約が認定できる状態であれば、婚約破棄を理由に請求することが多いです。
請求金額は状況次第で変動しますが、慰謝料は50万円から300万円で請求することが多いです。

貞操侵害

瀧井弁護士:

婚約の認定が難しい場合は、貞操侵害として賠償請求することが可能な場合があります。

婚活サイトや婚活パーティに参加された方は、結婚を大きな目標としています。つまり既婚者とお付き合いすることは時間の無駄以外のなにものでもないわけです。特に女性にとっては望まない妊娠のリスクや、出産適齢期を逃がしてしまい得るという問題もあります。

弊所へのご相談者様は、婚約が認められない状況である場合が多いです。他の事務所へご相談を検討し、婚約の認定が難しい状況では訴えられないと感じてご来所される方が多いのだと感じます。
婚約の証明が難しいために悔しい思いをされている方も、諦めずにご相談いただきたいと思います。

 

 

婚活詐欺被害者の方が相手を訴える理由

次の一歩を踏み出すための通過儀礼

稲生弁護士:

相手方に制裁を加えたいという気持ちはもちろんのこと、ご自身の気持ちを整理して区切りをつけ、次の婚活へ踏み出したい、という理由が多いです。

以下は実際に弊所で婚活詐欺のご依頼をいただいた際にお聞きするご希望の具体例です。
「お金よりも、まずは実際に会って理由を説明してほしい」
「次の一歩を踏み出すために、どうして嘘をついていたのか本人から話を聞きたい」

ですが、ここまで大胆な嘘をつく相手に一人で挑むのは相当勇気がいることで、聞きたくても勇気が出ないために我々にご連絡いただくことが多いように感じます。そんな時に我々弁護士をあなたの矛として使っていただければと思います。

不当な脅し

瀧井弁護士:

また、たちの悪い男性はなんと「不倫なんだから嫁から請求が行くぞ」という脅しをかけてくる場合もございます。
その場合はぜひ弁護士を盾として使ってください。

 

 

悪質な婚活サイト・パーティーってあるんですか?

温床になりやすいサイトやアプリはあります

瀧井弁護士:

誰でも簡単にすぐに登録できるものは、婚活詐欺が発生しやすいです。

というのも個人情報を結びつける根拠が乏しく、個人の特定に至るものの情報が少ないことが多いからです。

温床になりにくいもの

瀧井弁護士:

登録までに多くの個人情報を必要とする婚活サイトやパーティーは婚活詐欺の被害確率が下がると思います。理由は上述のとおりです。

加えて、「独身証明書」の提出が義務付けられているところであればさらに安心です。独身証明書とは役所で発行される自分が独身であることに対する行政のお墨付き資料です。
この独身証明書が登録の要件になっているかどうかで利用の可否を決めるのも予防の観点からおすすめします。

 

 

婚活詐欺に遭ったときにやってはいけないこと

相手の職場に乗り込む・職場あてに連絡する

瀧井弁護士:

やってはいけないのですが、婚活詐欺の被害者の行動としては割とありがちです。

以下の法律違反に当たる可能性がありますので絶対にやめていただきたいと思います。

  • プライバシー権侵害
  • 業務妨害

法律に違反するだけでなく相手に反撃する根拠を与えてしまいます。

腹を立ててLINEなどのやりとりを消してしまう

瀧井弁護士:

LINEでのやりとりは証拠になります。気持ちの整理のためや、感情的になって消してしまうこともあるかと思いますが、あとで請求する場合に事実を立証することが難しくなります。

 

自己判断や専門家以外の力を使うこと

瀧井弁護士:

本気で責任追及をしたいのであれば、以下の行動もお勧めしません。

  • 自力で対応してしまう
  • 法律に少し詳しい友人などに交渉してもらう

自力での対応では交渉の正しい順序が作れず、相手に認めさせることや適正な金額の請求ができなかったという結果に繋がりかねません。専門家以外の人間が交渉する際によくあるのが、相手が加害者とはいえ「恐喝・脅迫」をしてしまうことです。正しい知識と交渉経験がないと相手を脅す行為を行い、当初完全に被害者であった立場を自ら貶めてしまいます。

また法律に詳しい友人に代理で交渉を行ってもらい、仮にその行動に対し何らかの利益を与えた場合、弁護士法の72条「非弁行為」に抵触し、犯罪となってしまう可能性があるので、正しい資格を持った専門家にしっかりお願いするようにしてください。

 

 

婚活詐欺の加害者の特徴は?

見た目も言動も普通の人が多い

稲生弁護士:

弊所で扱っている案件の加害者は、意外にも、TV番組などの再現VTRなどで見かけるような「チャラい」「派手な」印象を受けることは珍しいです。対応していて感じる加害者の特徴のなかで多いものは次の通りです。

  • 落ち着きがある
  • 土日でも会えることが多い
  • お金の使い方は控えめ
  • 真面目

デートしていても一度に何万も使わず、普通のデートを重ねている人が多い印象を受けます。なので余計に気づきづらいからこそ、信頼して、真剣に交際を進めてしまうのです。

その他の特徴

稲生弁護士:

その他の特徴としては以下のようなものがあります。

  • 勤務先名を言わない
  • 親に会わせない

男性の親御さんに女性が会っていたケースも1件だけありました。相手の親御さんは男性の友達だと思っていたとのことでした。

 

 

婚活詐欺で相手を訴えるためには本人を特定する必要があります


稲生弁護士:

いざ相手にアクションを起こそうと思っても本人特定が困難な場合があります。


相手を特定するには、たとえば以下の確認が必要です。

  • 免許証の写真と名前が一致しているかどうか
  • 電話番号

最近は連絡先としてLINEしか知らないことも少なくありません。交渉段階ではLINEから個人情報を特定することは困難なため、ブロックされると連絡手段が絶たれてしまいます。

また、婚約破棄で訴えたい場合にも、電話番号を知らない人間との婚約を証明するのはハードルが高いです。

本人の情報が少なすぎる場合は法律事務所であっても対応できないこともあります。婚活詐欺かの確認も含めて付き合っている間に上記を確認しておきましょう。

 

 

婚活詐欺かも…怪しいと思ったら

相手が既婚者でないことを確認する

瀧井弁護士:

普段から相手が既婚者でないことを 明言してもらっておきましょう。

2人で写真をとる

瀧井弁護士:

相手にとっては不倫の証拠となりますので、嫌がるはずです。

相手の親御さんへご挨拶へ行く

瀧井弁護士:

相手の親御さんへ結婚のご挨拶を提案しましょう。

勤務先名を聞く

瀧井弁護士:

相手の特定のためにも聞いておきましょう。

 

 

相手が既婚者だとわかるタイミング

稲生弁護士:

相手が既婚者だったとわかったタイミングはケースバイケースですが、具体例としては次のようなものがあります。

  • Facebookで調べたところ、相手の親類が加害者男性の結婚報告をしていた
  • 知り合いの知り合いから聞いて発覚した
  • 相手の会社への提出書類をたまたま見たところ、「扶養家族アリ」になっていた
  • 問い詰めて自白

本当にケースバイケースなので千差万別です。
ただ、自分の配偶者と遭遇しない場所を行動範囲としていることが多いようで、相手配偶者とばったり遭うというケースは殆どありません。

自白した場合は必ず録音をしておいてください。相手が「既婚者だと知ってたでしょ」と言い訳をしてこれないために必要です。

 

 

婚活詐欺に遭った/そうかもしれない場合何ができる?

怪しいが証拠ない場合は探偵?

稲生弁護士:

身元がわからない場合には確かに有効です。ですがもちろん費用は安くありませんので、弁護士に相談していただいて、証拠が足りているか、足りていないのであればどのような証拠が必要かの判断から始めたほうがよいでしょう。

婚活の場を提供している会社に相談する?

瀧井弁護士:

何かしらやってくれることはあり得ますが、法律の専門家ではないので限界があるかと思います。

 

 

婚活詐欺被害に遭ったとき、弁護士に相談すると何をしてくれる?

まずは、辛いお気持ちをじっくりお聞かせいただきます。

瀧井弁護士:

弊所の場合、ご相談においでになった場合、まずは感情をしっかり受け止めて、今後どうしたいか決めるためのサポートから始めます。どんなことができるか、状況に応じて見立てが出来るので決断のための情報を得ていただく、ということですね。

いきなり慰謝料いくらで行きましょうというお話はせず、「相手の口から謝罪を聞きたい、相手に言いたいことを言いたい」などのお気持ちを丹念にお聞かせいいただきます。

まずは男女問題に強い弁護士へのご相談をおすすめいたします。
弊所であれば相談料は税別5000円(土日祝日は税別10000円)です。まずは現状確認と気持ちの整理のために、弁護士に相談をしましょう。

交渉によって次への一歩をサポートします。

瀧井弁護士:

実際に相手と交渉をする場合は弁護士にお願いしましょう。

一般の方が交渉を行うと一転して加害者になってしまう可能性も十分に考えられるので、実際に慰謝料請求を行う場合は弁護士に相談してください。

この記事の作成者

カケコム編集部