離婚した方が良い夫婦によくある7つの特徴、あなたの家庭に当てはまるのはどれ?
離婚したほうがいいのかもしれない。そんな考えが頭を離れないとき、離婚するべきなのか客観的に判断したい方も多いでしょう。
今回の記事では、離婚するべきか悩んだときに最終的な判断をするためのチェックポイントや離婚について悩んだ時の対処方法、さらには、離婚を決めたときの対処方法などについて詳しく解説します。

離婚した方がいい夫婦に当てはまるかチェックしよう
離婚を迷っているとき、自分たちがどのような状況であるのかを客観的な視点で観察することが重要です。
以下のチェックポイントに一つでもあてはまるような場合、あるいは該当するチェックポイントが多い場合には、早めに離婚を考えたほうが良いでしょう。
DVやモラハラが行われている
日常的に家庭内でDVやモラハラが行われているような状況である場合は、できるだけ早く離婚にむけて準備を始めたほうがよいでしょう。
DVやモラハラは、家庭の中で人目に触れずに行われるものなので、被害者が我慢すればどんどんエスカレートする傾向にあります。
暴力がひどい場合には、最終的に刑事事件にまで発展してしまう危険性があり、取り返しのつかない結果になるおそれもあります。できるだけ早く弁護士や各自治体の公的支援センターなどに相談することをおすすめします。
子どもへの悪影響がある
子どもを虐待する行為が行われている場合は、すぐに離婚をするべき状況です。DVにより子どもへの悪影響が懸念される場合にもできるだけ早く離婚を検討するべきでしょう。
近年、痛ましい子どもの虐待ニュースが後を絶ちません。ひどいケースでは、子どもが亡くなるケースもあります。
子どもの命を守るためにも、子どもへの虐待がある場合には、弁護士や最寄りの児童相談所や子ども家庭支援センターなどに相談して素早く対処しましょう。
不倫癖がある
度重なる浮気・不倫を繰り返す不倫癖がある場合も、離婚を検討するべき状況でしょう。
不倫癖のある人は、不倫が発覚しても反省することなく状況が改善される可能性はほとんどありません。このような人だと割り切るか否かの判断が必要になります。
不倫は子どもへの悪影響も多いため、できるだけ早い段階で対処することが重要です。
配偶者に借金やギャンブル依存症がある
相手が借金癖あるいはギャンブル依存症である場合も、離婚を検討するべき状況です。
趣味の範囲内でのギャンブルであれば問題はありませんが、生活費を使い込んだり借金をするような状況になれば、生活に支障を来し家庭が破綻してしまいます。
借金が発覚した場合などには、相手の金銭感覚やギャンブルの種類などに注意して、離婚を視野に入れながらその後の対応を考えましょう。
夫婦関係によるストレスで体調不良がある
夫婦関係によるストレスで体調不良を起こしている場合も、すぐに離婚を検討するべき状況です。
近年、コロナ禍により夫のリモートワーク、子どもが外で遊べないなど様々な要因からDVやモラハラなど家庭内の問題が後を絶たず、夫婦間のストレスが増加傾向にあります。
夫婦関係によるストレスから、うつやパニック障害などの精神障害が見られる場合には、できるだけ早い段階で別居または離婚して、相手と距離をおくことが必要です。
仮面夫婦の現状に耐えられない
夫婦の実態は完全に冷めきっているのに、世間体のためだけに夫婦関係を続けているような状況も、離婚を検討するべきでしょう。
このような状況を継続していれば、気づかないうちに精神的なストレスが重なりうつやパニック障害の精神障害を起こす可能性も高くなります。
取り返しのつかない結果になることを避けるためにも、夫婦関係が健全とは言えない状況であれば弁護士などに相談することをおすすめします。
1人になっても精神的に自立できると確信できる
1人でいることが苦痛ではない、精神的にやっていける自信がある、周囲からの中傷にもめげない覚悟がある、子どもを一人で育てていける、など離婚後の自立が確信できる状況であれば、離婚したほうがよいでしょう。
離婚に踏み切れないのは、1人になることに不安がある、という理由が多くあげられます。
こうした不安を克服している状況であれば、できるだけ早い段階に離婚したほうが、子どもやあなた自身の将来のためにも有効です。
離婚に踏み切れないのはどうして?よくある心理と理由
離婚に踏み切れないのはどうしてでしょうか?よくある心理や理由を解説します。
経済的に不安が残っている
離婚に踏み切れない大きな理由の1つに、離婚後に経済的に自立できない、あるいは自立する自信がないということがまず挙げられます。
特に、夫の収入のみで結婚生活を送ってきた専業主婦、子どもがいる場合など、離婚後の経済的な自立が困難な場合は、離婚を躊躇してしまうでしょう。
離婚を検討している場合には、まずは離婚後も経済的に自立できる環境を作る準備を始めることが何よりも重要です。
離婚準備が億劫である
離婚を考えても、実際にどのような準備や手続きをするのか、また夫との交渉や子どもの親権の問題にどう対処するのか、具体的にわからない方も多いでしょう。
離婚をするためには、法的な離婚手続きから生活に関する手続きまで、様々な準備が必要になります。時間的にも精神的にも多くのエネルギーを要することが想定されるのも、離婚に踏み切れない理由です。
1人になるのが怖いと感じる
離婚して将来1人になるのが不安・怖いと感じているということも、離婚を決断できない理由の1つです。
特に、子どもがいない場合、定年退職の近い熟年夫婦で再婚を考えていない場合などは、老後の心配もあるため離婚できない人も多いのが現状です。
世間からの目線が気になる
世間からの目線が気になる、世間体が気になることも、離婚を躊躇する理由です。
今でこそ離婚は珍しいことではありませんが、それでも親族間や知人、会社や地域などそれまで結婚生活を送ってきた周囲の目を気にして離婚できない人も多くいます。
子供のことが心配になる
離婚が子どもに及ぼす影響を考えて離婚に踏み切れない、という人も多くいます。
特に、子どもがまだ小さい場合には子どもへの影響も大きく、子どもに悲しい思いをさせてしまうことにもなるかもしれません。
また、離婚することで苗字が変わったり、引っ越しなどにより学校なども変わり、子どもの生活環境が変化することが子どもにストレスを与えることにもなりかねません。
子どものことが心配になる、というのは離婚を踏みとどまる大きな理由になります。
離婚すべきか悩むなら試すべき5つの対処法
離婚したほうがいいのかもしれないけど、他に方法は何もないのか?と悩む人も少なくありません。できれば、子どものためにも離婚は避けたいもの。
ここでは、離婚すべきなのか悩んだ際に試してほしい方法を紹介します。
今ある問題や課題を分析してみる
離婚すべきか悩んだ場合に、まずは今ある問題や課題を客観的な視点にたって分析してみることが大切です。
夫婦関係がうまくいっていないときに、冷静かつ客観的な視点で自分たちの状況を分析することは大変に難しことですが、そのようなときこそ弁護士や離婚問題を取り扱う専門家、家族や親戚、知人などに相談してみることが何よりも大切になります。
解決すべき問題や課題が見つかるかもしれません。
一人で抱え込んでいると、どうしても感情的かつ悲観的になってしまうこともあるので、一旦は落ち着いてから考えることをおすすめします。
離婚後のことを具体的に想像する
離婚すべきか悩むなら、離婚後の生活を具体的に想定してみることも有効です。
離婚をしたほうが幸せになれるのか、離婚をしても生活していけるのか、など実際に離婚した後の生活設計を考えてみることで、気持ちも落ち着きやすくなります。
離婚で揉めている間はどうしても感情的になり、衝動的な判断をしてしまうことが多いので、離婚後の生活を想像することで冷静に判断しやすくなるでしょう。
相手にそのまま伝えてみる
夫婦間の問題や課題を分析して問題をみつけることができれば、その問題を夫婦でじっくりと話し合う努力をしてみることも重要です。
夫婦間が不和になると、お互いに口を聞かなくなったり距離を置いたりしてしまうことも多々あります。
気持ちを落ち着かせるためには有効な手段かもしれませんが、この状態が長く続くと修復が不可能になるので、なるべく早い時期に相手にそのまま伝えてみることも大切です。
信頼できる家族や友人に相談する
離婚を考えるような状態であれば、精神的にも負担が重く切羽詰まる状況に陥りがちです。そのような時こそ、信頼できる家族や友人に思い切って心のうちを打ち明けてみることも重要です。
人に悩みを聞いてもらうだけでも心の負担が軽くなることもあれば、解決策がみつかることもあるでしょう。
一人だけで悩まずに、信頼できる人に助けを求めることも時には重要です。
弁護士などに相談する
弁護士や離婚問題を専門的に扱うカウンセラーなどに相談することも1つの方法です。
法律的視点からアドバイスをもらうこともできますし、解決策を提案してくれることもあるでしょう。
夫婦間の問題はケースバイケースであり、各々の問題点が異なります。状況に即した解決策を提示してもらうだけでも、心の負担が軽くなるでしょう。
離婚するならやっておくべきこと
ここでは、これまでの解説を参考にして離婚を決断した場合、実際に離婚する際に準備しておくべきことについて解説します。
離婚にまつわる知識を身につける
まずは、離婚する場合には財産分与や養育費の取り決め、親権の決定など様々な手続きが必要になります。
こうした手続きを行うためにも離婚にまつわる知識が不可欠になります。
事前に弁護士に相談したり、弁護士が監修した離婚に関するコラムで調べるなどして、情報収集しながら知識を身に着けるようにしましょう。
生活できる住まいやお金を用意する
離婚を決断したものの、その後の生活設計がまったくない場合は、離婚後に苦労することは目に見えています。
特に子どもがいる場合に、離婚後の収入源や生活の基盤となる住居も決まっていない状況は子どもたちも路頭に迷うことになるのは必然です。
離婚後も生活は続くので、そのための生活費の確保は必須です。ある程度の生活資金を準備しておくことは何よりも重要です。
養育費や親権のことを決めておく
離婚を決めた際には、子どもの養育費や親権についても離婚後どうするのか、配偶者と十分に話し合っておくことが重要です。
離婚の際には手続きや準備事項が多く、また双方が感情的になりやすいため、必要な事項についてきちんと話し合いを持たないまま、離婚手続きをしてしまうことも多々あります。
離婚後に養育費の話し合いをするようになると、養育費の支払いをしてもらえずに裁判になることにもなりかねません。
2人での話し合いが難しい時には、弁護士などに仲介してもらうことでトラブルを最小限に抑えることも可能です。
財産のことを話し合っておく
離婚後の財産分与についてもきちんと話し合っておくことが重要です。
養育費と同様に離婚後のお金の問題は非常にシビアな内容でもあるので、2人での話し合いが難しいこともあるでしょう。
そのような場合には、話し合いを避けるのではなく、弁護士や専門家を通じて、きちんと話し合いの場を設けることが必要です。
離婚で揉めるまえに弁護士へ相談を
複雑な事情がある場合や、誰に相談してよいのか分からないような場合には、まずは弁護士に相談してアドバイスや解決策を求めてみましょう。
離婚に関する悩みは、一人では解決困難な場合も多くあります。心の負担を軽くし、離婚後も幸せな生活を送るためにも、弁護士に相談してみることをおすすめします。
まとめ
離婚は決して簡単に決められるものではありません。特に、子どもがいる場合には、子どもたちの将来に影響を与えることにもなりかねないので慎重な判断を要します。
離婚について悩んでいるときには、しっかりと時間をかけて離婚後の生活設計など、将来について考えることが重要になります。後悔しないためにも、しっかり対策をたてて離婚準備をすることをおすすめします。