妻が家出した場合に取るべき行動3つと考えられる行き先、家出の原因等について弁護士が解説
妻が家出してしまった…探したいけれど、事情があって親族などにきくことができない場合、どうしたらよいのでしょうか?妻が家出する理由や、行き先の心当たり、家出を繰り返さない方法についてご紹介します。
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そんな方は、弁護士にご相談いただくことでさまざまなメリットがあります。
弁護士に相談・依頼するメリット
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妻が家出したときに考えられる行き先は?
家出をした妻は、どんな場所に行っている可能性が高いのでしょうか?
妻が家出した際の行き先(1) 実家
まず一番に思いつくのは、妻の実家です。
実家との関係が良い場合は、なおさらそこにいる可能性が高いでしょう。
あなたが妻の実家との折り合いが悪くなければ、すぐにでも実家に電話をして確認してみましょう。
妻が家出した際の行き先(2) 友達の家
妻にまだ独身の友人がいる場合、そこに転がり込んでいる可能性もあります。
既婚の友人の場合は夫や子どもの存在を気に掛けるため、家出先として選びにくいでしょう。
もしあなたが妻の未婚の友人の連絡先を知っているなら、一度そこを当たってみるのもよいでしょう。
妻が家出した際の行き先(3) 深夜まで空いているファミレス・居酒屋
実家も友人もダメだった場合、夜にいるとしたら、ファミレスや居酒屋かもしれません。
また、マンガ喫茶やカラオケ店のフリータイムで長居している可能性もあります。
心当たりのあるお店があったら、直接行ってみたほうがよいでしょう。
妻が家出した際の行き先(4) 不倫相手の家
あなたにとって最悪なケースかもしれませんが、あなたの妻が不倫をしている場合、不倫相手の家に滞在している可能性があります。
妻の不倫について詳しくは妻が浮気・不倫をしていたら?どうやって見破る?浮気・不倫の兆候と対応策を参考にしてください。
もし妻が本当に不倫をしていて、その不倫に肉体関係が伴っていた場合、民法上の不法行為である「不貞行為」にあたるため、慰謝料を請求できる可能性があります。
妻が不倫しているかどうかを知りたい場合は、探偵事務所に調査を依頼することも一つの手です。
妻が家出したら?夫がまずやるべきこと
では、実際に妻が家出してしまったら、あなたがすべきことは何なのでしょうか?
妻が家出したらすべきこと(1) 妻に連絡する|電話に出なかったらメールを!
まずは妻本人に直接電話してみましょう。
ただ、家出するからには妻も覚悟の上でしょうから、簡単には電話に出ない可能性が高いでしょう。
そのような場合は留守電に残すか、メール、LINEなどであなたが心配しているということを一方的にでも伝える必要があります。
妻が家出したらすべきこと(2) 考えられる場所や人に連絡する
上記でご紹介したような家出先の心当たりに、片っ端から連絡してみましょう。
妻の友人や、妻の実家の両親があなたに肩入れしてくれる可能性があれば、この方法で妻と連絡をとることができるかもしれません。
妻が家出したらすべきこと(3) 何日も連絡が取れない場合は警察に相談する
もしも何日も連絡がとれず、どこにいるのかもわからない場合は、万が一の可能性として何かしらの事件に巻き込まれていることも考えられます。
そうではないとしても、警察に足を運び、相談してみましょう。
場合によっては捜索願を提出する必要があります。
実際には相談で終わったとしても妻への留守電などに、「捜索願を出そうと思う」と入れておくことで、連絡がつきやすくなるかもしれません。
妻が家出する理由は何?
妻は理由もなく家出しません。あなたに心当たりがなくとも、そこには必ず家出を決心する理由があるのです。
妻が家出する理由(1) 夫が家事に協力してくれないから
特に共働き家庭において、家事を妻だけに任せることが家出の原因になることもあります。
夫と同じように働いているのに、さらに家では家事もしなければならない妻。
「私はあなたの家政婦じゃない!」「ひとりでどこまでできるかやってみなさいよ!」
このような気持ちが家出につながってしまうのかもしれません。
妻が家出する理由(2) 子供の面倒を見てくれないから
子育ては母親が担当するものだと思っていませんか?
子どもは夫婦双方に育てる義務があるものです。
それなのに子どもの面倒をまったくみずに、休日も自分の好きなように過ごしていませんか?
このような不満が家出につながることもあります。
妻が家出する理由(3) 夫婦喧嘩して家にいるのが気まずいから
大きな衝突がともなう夫婦喧嘩だったり、冷戦が続いたり…
夫婦喧嘩はどの夫婦にもつきものですが、あまりにも心に傷を負うような喧嘩をした場合、気まずさと傷心から家庭を離れることでそれらから逃れようとすることがあります。
夫婦喧嘩はその場その場で解決したいものです。
妻が家出する理由(4) 一人の時間が欲しいから
仕事に追われて、家に帰れば「ご飯はまだ?」「お母さん明日持っていくジャージまだ乾いてないんだけど」など…
あなたや子どもから次々と課されるタスクにほとほと疲れた場合、「ひとりになって落ち着きたい」「すべてから解放されてひとりの時間がほしい」と思うものです。
あなたは妻に対して、タスクを負わせすぎていませんか?
妻が家出する理由(5) 浮気相手と会いたいから
最も考えたくないケースですが、他に好きな異性がいて、その異性との時間を過ごしたいと思う場合、かなり思い切って家出する場合もあります。
ただ、この場合はもう家に戻ることはあまり考えていないケースの方が多いのではないでしょうか。妻が家出をしない家庭にするためには?家出した妻との関係を修復するには?
妻が家出をするその前に、そしてもう二度と家出をさせないようにするためには、円満な家庭を築く必要があります。
では、具体的にどうしたらよいのでしょうか?
今までに感じていた不満を共有し合い、繰り返さないようにする
家出した妻との関係を修復したり、そもそも妻が家出をしないようにするために、今まで相手が感じていた不満を聞き出しましょう。
その話を聞いた上で、直せる部分は積極的に直し、その行動になにか意図があったなら、「自分はこういう考えを持って、そういう行動をした」といったふうに、あなたが持っていた考えを共有してみてください。
お互いの気持ちをしっかりと理解することができれば、夫婦仲が悪くなることを繰り返さずに済むかもしれません。
また、話し合いの際には、できるだけ感情的にならないように気をつけましょう。
定期的に夫婦で話し合う時間を設ける
定期的に夫婦で話し合う時間を設けることも重要です。
感謝をしているのにそれを伝えることができていなかったり、不満があるのに話し合うことができないまま、ずるずるといってしまい、取り返しのつかないほど溝ができてしまうというのはよくある話です。
そのような事態を回避するためにも、「毎月30日の19時から20時は必ず夫婦で話し合う」といったように夫婦でルールを決めて、定期的に話し合いを行うと良いでしょう。
家事・育児を積極的に手伝う
家事や育児を手伝うことは、もはや夫婦円満のための必須事項です。
この時代、外で仕事をしていることは、家事・育児を妻にだけ任せていいことの免罪符にはなりません。
ほんの少しのことでもよいのです。
食べ終わった食器をキッチンまで運ぶだけでも、洗濯物をその辺に置きっぱなしにしないで洗濯かごにいれるだけでもよいのです。
その少しの変化を妻は待っているのです。
妻に仕事の愚痴を言いすぎない
夫とはいえ、他者の愚痴をききつづけることは大きなストレスになり得ます。
仕事の愚痴を言った分、妻の愚痴を聴いてあげていますか?
一方的に愚痴を言いすぎないことが、円満な家庭を築くためには必要です。
たまには一人の時間も作ってあげる
あなたは仕事帰りにどこかでお酒をのんできたり、休日にゴルフへ出かけたりと比較的自由になる時間があるかもしれません。
でも、仕事もして、子育てをして、家事もして…のトリプルコンボの場合、妻に自由な時間はほぼありません。
たまにはひとりで映画をみたり、買い物をしたり、漫画を読んだりする時間が、妻にも必要なのです。
日頃の感謝を忘れないこと
どんなに忙しくても「ありがとう」の一言で大きく報われる女性は多いものです。
豪華なプレゼントがなくても「いつもありがとう」という言葉をかけてあげてください。
感謝されていることが伝われば、家庭の雰囲気全体がよくなることでしょう。
妻の家出で離婚を考えるなら
妻の度重なる家出で疲れてしまった場合や、妻が生きていることは確認できたものの相手が話し合いに応じてくれない場合などは、離婚を考えることもあるでしょう。
もし離婚を考えているなら、下記の項目を一度よく検討しておくのがおすすめです。
離婚後の生活設計を立てる
まずは、離婚後の生活設計を立てることです。
離婚後に必要になるお金についてや、逆に離婚時にもらえる可能性のあるお金(慰謝料や養育費など)について知り、生活設計を立てていきましょう。
離婚後の生活費の計算や、離婚時にもらえる可能性のあるお金などについては、下記の記事で具体的に解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
離婚準備をする
これは前述した生活設計を立てることも含まれますが、離婚準備を行うことも重要です。
離婚をして今の家を離れる場合は、次の住居を探したり、引っ越し準備をする必要がありますし、離婚協議をする場合は、書類が必要なこともあります。もし協議で離婚が成立しなかった場合、調停や裁判へ移っていくことになるため、その場合は調停の申し立てや裁判の準備なども必要となってくるでしょう。
このように、離婚をするには多くの準備が必要となることがありますので、離婚に踏み切る前に、どのような準備が必要なのかを知っておきましょう。
財産分与などに関する希望の離婚条件を決める
離婚をする際は、財産分与を夫婦でどう分けるかや、相手に不法行為があったなら慰謝料を請求するのか、未成年の子供がいる場合は親権や養育費をどうするのかなど、決めるべき条件がいくつもあります。
特に、未成年の子供がいる場合には、離婚時に必ず親権者を決めなければなりません。
離婚協議に入る前に、あなた自身がどのような離婚条件を希望するのかを必ず決めておきましょう。
弁護士へ相談する
離婚を検討しているけれど、離婚にどんなメリットやデメリットがあるのかが分からない場合や、離婚後の生活設計についてもう少し具体的に知りたい場合、希望の離婚条件の決め方が分からない場合などは、一度弁護士に相談してみることがおすすめです。
離婚問題の実績が豊富な弁護士に相談や依頼をすることで、今までの実績をもとに的確なアドバイスをくれますし、実際に行動を移す際にはサポートも行ってくれます。
相手との協議の中であなたの希望条件が通らなかったときでも、弁護士に代理で交渉してもらえば、法的な観点からうまく相手を説得してもらえる可能性があります。
カケコムなら、初回の相談を無料で受け付けている弁護士も登録しているため、金銭面でも安心して相談しやすく、依頼する場合にかかる費用についても相談時に聞くことができます。
弁護士はあなたの力強い味方になってくれる存在です。ぜひ一度、相談だけでも検討してみてください。
妻の家出で不倫が発覚し、慰謝料を請求したい場合は?
もし妻の家出で不倫が発覚し、慰謝料を請求したいと考えている場合は、「誰に慰謝料を請求できるのか」「どのくらいの金額を請求できるのか」「どう請求すれば良いのか」などを詳しく知っておく必要があります。
上記の内容や、できるだけ慰謝料を高く支払ってもらう方法について、下記の記事で具体的に解説していますので、ぜひご一読ください。
慰謝料の請求や相場について分からないことがあれば弁護士へ
慰謝料の請求や相場について、あなたの場合はどうなるのかについてより確実に知りたい場合は、弁護士へ相談することがおすすめです。
不貞行為があった場合の慰謝料の相場は、100〜300万円と幅があり、例えば妻が不倫相手に妊娠させられていた場合などは、夫の精神的苦痛が大きいとして、300万円程度の高額な慰謝料請求が認められる場合があります。
このように、ケースによって慰謝料の相場には幅があり、そもそも慰謝料請求ができるのかどうかも変わってきます。
より確実な意見をもらいたい方は、弁護士へ相談してみましょう。
三輪弁護士からのメッセージ
上記のとおり、妻が家出をするということは、現状を変えたい、変えて欲しいというメッセージが込められているのは間違いありません。
そのメッセージについて自分に何か責任があると思われることがあるのであれば、速やかに誠意をもって話合いをするという態度が大事だと思います。
一方何も心当たりがないということであれば、何らかの調査が必要かもしれません。
まとめ
妻が家出をする理由は、不倫だけではありません。
家庭での働きが報われなかったり、認められなかったりすることが大きな要因となることもあります。
もし妻が何かと頻繁に家出をするようなら探偵事務所に調査を依頼することをオススメします。
その後は夫婦でよく話し合い、ご紹介したような方法で、円満な家庭を再構築する努力が必要になるでしょう。
また、妻の家出で離婚や慰謝料請求を検討している場合は、ぜひ一度弁護士をお頼りください。
離婚問題に強い弁護士に相談することで、より有利な条件で離婚をすることができたり、慰謝料請求がうまくいったりする可能性があります。
お気軽にご相談ください。
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