夫婦間の言葉の暴力ってDVになるの?言葉の暴力で離婚できる?

夫婦間の言葉の暴力は、見逃すことができない重大な損害でもあります。夫婦間で発せられる言葉の暴力は、第三者の耳に入りにくく、対処が難しいのが現状。夫婦間の言葉の暴力が原因で、最終的に離婚となるケースもありますので、早めに対応することをおすすめします。夫婦間の言葉の暴力はDVになるのかどうか、正しい対処法について解説していきます。 

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目次

夫婦間の言葉の暴力でもDVになるの?

DVといえば殴られたり蹴られるなどの被害が思い浮かびますが、夫婦間の言葉の暴力はDVに含まれるのでしょうか。
 
夫婦間に限らず、言葉の暴力は心に深い傷を負い、見た目に分からなくとも大きな損害を受けるケースが少なくありません。
 
そのように心に傷を負っていると離婚の原因になるのです。
 
今回はそんな夫婦間の言葉の暴力がDVになるのかどうかを考えていきます。

夫婦の言葉の暴力の例

夫婦間の言葉の暴力には、様々なものがあります。
 
夫婦間の言葉の暴力だとされるのは、どんな内容なのか詳しく見てみましょう。 

夫婦の言葉の暴力(1) 相手の頑張りを否定する言葉

夫婦間だからこそ、相手の頑張りを否定するかのような言葉は、暴力としてみなされます。
 
たとえば毎日家事を頑張っているのにそれを侮辱したり、否定するなどの言葉は夫婦間では許されない言葉の暴力です。

夫婦の言葉の暴力(2) 結婚自体を否定する言葉

夫婦の言葉の暴力には、結婚自体を否定するような言葉も含まれます。

  • 「お前と結婚なんてするんじゃなかった」
  • 「結婚するつもりはなかった」

のように、根本的に結婚を否定する言葉は夫婦の言葉の暴力となります。

夫婦の言葉の暴力(3) 相手の容姿を否定する言葉

相手の容姿を否定する言葉も、夫婦の言葉の暴力となってしまうでしょう。
 
  • 「化粧しても意味がない」
  • 「太り過ぎて一緒にいるのも嫌だ」

など一方的に容姿を否定し傷つける言葉は夫婦の言葉の暴力です。

夫婦の言葉の暴力(4) 相手の家族を否定する言葉

夫婦の場合、相手の家族のことを否定する言葉も言葉の暴力に当たります。
 
「お前の親は役立たずだ」のように配偶者の家族に対して非難するような言葉は夫婦の言葉の暴力となります。

夫婦の言葉の暴力(5) 過去を蒸し返す言葉

  • 「あのとき○○だった」
  • 「どうしてあんなこともできなかったんだ」

など、あえて過去を蒸し返すような言葉も夫婦の言葉の暴力に含まれます。

何度も自分の過ちを蒸し返されるようなら、夫婦の言葉の暴力である可能性が高いようです。

夫婦の言葉の暴力もDV

夫婦の言葉の暴力は精神的なダメージを受けやすく、殴られる等のDVと同じダメージを負うことも少なくありません。

言葉の暴力もDV

DVは実際に目に見える身体的暴力だけでなく、夫婦の言葉の暴力のように心に傷を負う精神的暴力も含まれます

そのため、夫婦の言葉の暴力はDVとして認められる可能性は大いにあります。

言葉の暴力は離婚事由になる場合がある

夫婦の言葉の暴力は、民法770条1項5号により婚姻を継続し難い重大な事由となる場合があります。

5号が認められれば、一方的な離婚請求も認められます。

民法770条
  1. 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
    一 配偶者に不貞な行為があったとき。
    二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
    三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
    四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
    五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

慰謝料請求できる場合もある

夫婦の言葉の暴力で負ったダメージが大きい場合には、不法行為(民法709条)に当たる可能性が高いです。

そのため、慰謝料請求できることがあります。

民法709条(不法行為による損害賠償)

  1. 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

夫婦の言葉の暴力への対処法は?

夫婦の言葉の暴力への対処法を考えていきましょう。
 
自分や家族を侮辱されたとき、どんな対応をするのが正しいのでしょうか。 

夫婦の言葉の暴力への対処法(1) 自分の気持ちを伝える

夫婦で言葉の暴力をされた場合には、まず自分の気持ちを伝えることも大切です。
 
まだ、配偶者からのモラハラが軽度であれば、モラハラを自覚して改善してくれる可能性もあります。
 
自分が嫌だと言えば、それに気づいて夫婦の言葉の暴力がなくなるかもしれません。

夫婦の言葉の暴力への対処法(2) 行政機関や専門家に相談する

夫婦の言葉の暴力は立派なDVになりますので、行政機関や専門家に相談をするのもおすすめです。

夫婦の言葉の暴力は体に傷を負わないので理解されにくいですが、実際には大きなダメージを受けていることも少なくありません

誰かに話を聞いてもらうだけでも心が救われる可能性は高いようです。

夫婦の言葉の暴力への対処法(3) 離婚をする

夫婦の言葉の暴力が、何度言っても改善しない場合には、離婚をするのも一つの選択肢です。
 
夫婦の言葉の暴力が悪化すると、さらに侮辱されるような言葉を浴びせられたり、最悪の場合身体的なDVにもなりかねません。
 
言葉の暴力で夫婦としてやっていけなくなり、離婚をするのは珍しくないのです。

夫婦の言葉の暴力での離婚を考えたら

言葉の暴力が原因で夫婦としてやってけないと考えているのなら、離婚に向けて少しずつ準備をしておきましょう。 

離婚を考えたら(1) 言葉の暴力の証拠を残しておくを録音しておく

言葉の暴力がエスカレートし、夫婦関係が破綻、離婚をするのなら、言葉の暴力の証拠を取っておきましょう。
 
一番いいのは音声を録音したもので、有利に離婚を進めるための証拠として重宝します。
 
また、夫婦の言葉の暴力が原因で心療内科やカウンセリングに通っているのなら、診断書などの証拠も取っておいてください。

離婚を考えたら(2) 調停を利用する

夫婦の言葉の暴力で離婚を考えているのなら、離婚調停を利用するのもおすすめ。
 
離婚調停は、必ずしも離婚を決意していなくても利用できます
 
夫婦の言葉の暴力が原因で、調停委員を介して離婚するか、どのように離婚するかを話し合うことができます。

離婚を考えたら(3) 弁護士に相談する

離婚をするためには、財産分与・親権・養育費・慰謝料など決めるべきことが多くあります。
 
法律の専門家である弁護士はあなたの代理人としてあなたに有利になるようにこれらについて交渉をしてくれます
 
夫婦の言葉の暴力で離婚を考えたらなるべく早く弁護士に相談することをおすすめします。
 

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夫婦間の言葉の暴力ってDVになるの?言葉の暴力で離婚できる?のまとめ

夫婦の言葉の暴力は、一般的なDVにも含まれる非常に悪質な行為です。
 
人格否定や侮辱などの発言は全て言葉の暴力となり、夫婦が離婚に至ることも多いにあるでしょう。
 
夫婦の言葉の暴力により離婚を考えているのなら、慰謝料請求も視野に入れ、弁護士への相談をおすすめします。
 
専門家を味方に付けて、自分にとって有利に離婚を進めましょう。
この記事の作成者

カケコム編集部